ライターが「今使える!」と思った優秀アイテムを紹介する連載「読む試着室」。読者が本物を手に取ったのと同じくらいにアイテムのよさやディテールが伝わるよう、サイズなどを編集部独自に調べ、細部の写真多めでご紹介します!
大人の体型をすっきり見せるジーンズ「1996 D-SIRE」をレビュー
DIESEL「1996 D-SIRE(09J96)」ブラック/ダークグレー ¥35200

股上深め+ワイドシルエットの組み合わせが、今の気分にもぴったりな「1996 D-SIRE」(¥35200)。いわゆる“トレンドジーンズ”のように見えて、細部にこだわりが詰まった一本です。ということで今回は、DIESELらしいエッジと今っぽさが共存した、まさに“理想的”なワイドジーンズをご紹介します。
「これからの季節、ワイドのデニムって重く見えない?」「ゆったりしすぎて脚が太く見えるのはイヤ」「ゆったりしたシルエットのジーンズって、カジュアルにしか着られなさそう」という声も聞こえてきそうですが、実際のところは? 早速見てみましょう。
1996 D-SIREの「細部」に注目!

今回レビューするのは、1996 D-SIRE(09J96)の「ブラック/ダークグレー」、24インチ。シックにもはけるモノトーンカラーのワイドパンツに注目しました。
※サンプル品で撮影したため、左ヒップのポケットには赤いブランドタグが付いたままですが、実際は取り外せる仕様です。
質感:ドライな風合いでヴィンテージ感あり。でも柔らかくてストレスゼロ

素材はコットン100%。見た目以上に柔らかくて身体になじむ、味のあるジーンズです。半面、ざらっとしたドライな風合いもあり、ラフなTシャツにもマッチしそうです。

色落ち加工もかなり本格派で、ブラックとチャコールの中間のような、くすんだダークグレーが特徴。新品でもこなれた雰囲気があり、着こなしを一気に“都会的”に仕上げてくれます。脚の付け根あたりに入っている“ヒゲ”も、やりすぎ感のない自然な具合で、カジュアル感が強くなりすぎないのもポイントです。
色み:1本で着こなしが締まる、大人の「抜けグレー」

今回チョイスしたのは「ブラック/ダークグレー」。この色合いがとにかく絶妙で、真っ黒じゃないから重すぎず、淡いグレーよりも輪郭が引き締まる。白やベージュのトップスと合わせれば春らしく、ブラックを合わせればモードな印象にもなります。シルバーアクセとも相性抜群で、今っぽいスタイリングに仕上がります!
雨の日など、汚れが気になる日でも気負わずはける“リアル服”としても優秀なカラーです。
また、ジーンズの補強のためにつけられているスナップボタンのような「リベット」は、シルバー寄りのカラー。モノトーンのジーンズによくなじみ、悪目立ちしません。
シルエット:まっすぐ落ちるラインが、脚をすっきり見せてくれる!

「1996 D-SIRE」は、全体的にストンと落ちる、直線的なワイドシルエットが特徴です。ルーズですがお尻まわりに余計なもたつきがないので、はくだけで自然な美脚ラインに。
今回は24インチを着用。身長162cmのライターで、丈は7cmのヒールをはいて少し床につくくらい。ハイライズにカテゴライズされているように、股上は深め。ウエストをスッキリ見せてくれます。

デザイン:ミニマルなルックスに、DIESELらしい“クセ”が効いてる!
「1996 D-SIRE」は、カジュアルラフなコーデにはもちろん、キレイ系にも取り入れやすい風合いが魅力です。さらにその細部には、DIESELらしさとジーンズに力をいれるブランドとしてのこだわりがたくさん詰まっていました。

まずは前立て。ボタンフライなのは、DIESELのジーンズらしさのポイントです。ジーンズはずっとはき続けることで味が出てくるアイテムですが、同時にある程度の劣化は避けられないもの。ボタンフライはその点、生地が型崩れしてしまってもファスナーより閉まりやすいので、より長くはくことができます。
また、お尻のポケットはやや小さめ。これがワイドシルエットでも、ヒップラインをキュッとコンパクトに見せてくれる秘密です。下写真、同じDIESELから出ている別のジーンズと比べると、ポケットの大きさが調整されていることがわかりますね。

ベルトループにも、さりげないディテールがあり。じつは二重になっていて、ベルトの太さに合わせて入れる場所を変えることが出来ます。これなら「細いベルトなのにベルトループがゆったりすぎて、ベルトがずれてしまう」なんて悩みも解決ですね。

ほかにも、お尻に入ったブランドのパッチやコインポケットについたラベルなどにも“DIESEL”らしさいっぱいです!
バリエーション:同シルエットでも印象が異なる全19種展開!
現在取り扱っているウィメンズの「1996 D-SIRE」のバリエーションだと、09J96のブラック/ダークグレーのほか、なんと18種もあります! 同じ色みでも微妙なニュアンスが違ったり思い切ったデザインもあるので、同じ形のいろんなタイプを集めてもよさそう! キレイめ好きにはとくに、下写真の左、ワンウォッシュの「0GRDV」ダークブルー(¥35200)と、右の「09I29」のライトブルー(¥35200)もおすすめですよ。

1996 D-SIRE 24インチの「サイズ」をメジャーで実寸!
店頭で着ずとも手持ちのアイテムと比較できるよう、気になるサイズをメジャーで測ってみました! この後同じカラーのコーディネートでも提案時に着ている24インチの数値なので、着用写真と合わせてチェックしてみてくださいね。
※サイズは編集部調べ。DIESELが提示している公式な数値ではありません。また、物によってサイズには若干の差があるので、あくまで参考として、見てくださいね!
総丈:約110cm

ジーンズは丈つめを想定しているブランドも多く、DIESELのジーンズの丈も少し長め。私の場合、7cmヒールに合わせて「気持ちもう少し短くしてもいいかな」というくらいでした。
ウエスト幅:約36cm

股上深めで腰ではくスタイルではないので、結構余裕を感じました。人によっては1〜2サイズ普段より下げてもよさそう。ちなみにDIESELで扱っているサイズは最小で23インチです。
股上:約35cm

深めのデザインなので、おへそはしっかり隠れます。
ヒップ幅(ポケット付け根下部の幅):約55cm

写真を見るとわかるように、ウエストからお尻、太ももにかけてのラインが直線的でアーチを描いていません。つまり、全体のルーズなサイズ感に対して、ヒップに余分なゆとりをあまり作っていないということ。ヒップもダボっとしているとカジュアル感が増し、お尻ももったり見えがち。この直線だからこそ、ワイドパンツでもスッキリ見せることができるのだと思いました。
太ももの幅:約32cm

広めなので、太ももの肉感も拾いません。
膝上の幅:約28cm

太もものつけ根からズドンと直線ラインなものとすっかり思い込んでいましたが、裾に向かって、微妙に細い部分がありました。この細かなラインが美脚を作り出すんですね……!
裾幅:約30cm

一度細くなったところから緩やかに末広がりになっていることがわかります。
ベルトループの幅:(手前)約5.5cm(内側)約4cm

縫い付け部分からの採寸なので、実際ベルトが通るところの幅は1cm弱くらい差がありそうです。
全体:「1988 D-ARK」と比べてみた!
同じくDIESELから出ている、ストレートのレギュラーシルエットが可愛い「1988 D-ARK」の同サイズと重ねてみました。とくに股上の差と、意外にも前ポケットの深さに違いがあったのが面白いですね。


アイテムのスペックがわかったということで、続いてはこのアイテムをどうコーデに取り入れるか? ヒールと、夏に向けてビーチサンダルに合わせたコーデを考えてみました。
1996 D-SIREの24インチで「コーデ」!
ワイド、だけど品よくも着られるこだわりの詰まったシルエットだからこそ、いろんなテイストで使えるこのジーンズ。ということで、キレイめと少しカジュアル寄りの着方を考えてみました。
普段からユニクロは基本的にボトムはMサイズ(23〜25インチ)を着ている162cmのライターが、24インチを着用。コーデに取り入れたときのサイズ感も参考にしてみてくださいね。
コンパクトな黒Tでワントーン&メリハリコーデ

着用者:身長162㎝
パンツ/1996 D-SIRE(09J96)(¥35200)
そのほか/私物
私物以外DIESEL(ディーゼル)
ブラックコーデも重くなりすぎずのっぺりしないのは、絶妙なカラーのこのジーンズのおかげ。ワイドジーンズにヒールを合わせたら、美脚効果抜群で無敵です! ただのTシャツも、上品なパンツのおかげで品よくまとまりました。
<別カラー>ビーサン合わせでも脚長&コンパクトなウエストでキレイめに

着用者:身長162㎝
パンツ/1996 D-SIRE(0GRDV)(¥35200)
そのほか/私物
私物以外DIESEL(ディーゼル)
最後までどちらをメインに紹介するか悩んだくらいおすすめな、ワンウォッシュの「0GRDV」を使ってもコーデしてみました。ビーチサンダルに合わせてかなりアイテム的にはカジュアル寄りにしましたが、洗い加工のないワンウォッシュの色合いによって、品のよさもキープできています。
実際はいてみてわかったのが、ワンウォッシュは少し生地がブラック/ダークグレーに比べてしっかりしています。また、脚のつけ根の“ヒゲ”も染め方ではなく、下写真のように、生地に立体感をつけて表現されています。これ、はいてついた後じゃなくて、計算されたヒゲなんですよ……!

【結論】“キレイめグレー”を探している人に最適な、新定番デニム「1996 D-SIRE」を今すぐゲットして!

「カジュアルだけど大人っぽい」を叶えてくれるのが、この「1996 D-SIRE」。DIESELの中では比較的シンプルなモデルですが、色とシルエットの完成度が抜群で、一本持っておくと確実に使えます。春夏の軽やかコーデにも、この先の秋冬のレイヤードにも。オールシーズン頼れる“ワイドジーンズの決定版”として、ワードローブに迎えたくなる一本ですよ!
ちなみに、アイテム比較で登場した「1988 D-ARK(09L21)」も今持っていたい、超優秀な1本。こちらも同連載の下記で徹底レビューするので、お見逃しなく!
























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