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【カルティエ、エルメス、ティファニー...etc.】ファッションエディターが語る“名品買い”エピソード/チームBAILAのジュエリールポ

ファッションプロ&おしゃれ好きの「チームBAILA」が大切にしている一生モノジュエリーを大公開! 出合いのきっかけ、お気に入りのポイント、愛用の理由には、それぞれの個性と審美眼が光っている。今回は、BAILA世代である30代のファッションエディター・上野真依さんが出合ってきた、センスあふれるジュエリーたち。

目次

  1. カルティエ、エルメス、プラダ、ティファニー。自分に似合う名品との出合い
  2. 手元には一期一会で購入した、エルメス「エシャペ」とプラダの「コントラリーリング」
  3. アメリカ旅行で、友人に背中を押されて買った「ティファニー ハードウェア」のピアス

カルティエ、エルメス、プラダ、ティファニー。自分に似合う名品との出合い

カルティエ「パンテール」ティファニー「ハードウェア」ピアス エルメス「シェーヌ・ダンクル 」ピアス プラダ リング

「ジュエリーとの出合いは、インスピレーションを感じた瞬間を大切にしています。長く価値が変わらなものだし、それどころか上がり続けていくことがほとんど。高価ではありますが、時を超えて人生をともに歩めるアイテムなので、思い切って投資することもあります。

特に、いつも身につけている腕時計『パンテール ドゥ カルティエ』は、毎日の自分を支える力になってくれています。ある取材の合間に、一緒にいた上司に『ねえ、私買いたいジュエリーがあるんだけれど……』と言われ『実は私もカルティエの時計を狙っているんです……!』と答えて、ふたりでショップを訪れてキャッキャと盛り上がりながら、それぞれの"清水買い"を楽しんだことが、すごくいい思い出(笑)。私にとって初めてのカルティエのウォッチだったのですが、本当に何気ない所作から変わることを実感させてくれました。リューズや針のブルーの深い色合いなどディテールのひとつひとつが素敵。エレガントでありつつもストイックさを感じさせる、タイムレスな本物の良さを身につけるたび、味わっています」。

手元には一期一会で購入した、エルメス「エシャペ」とプラダの「コントラリーリング」

エルメス「シェーヌ ダンクル」とプラダの「コントラリーリング」 着用プラダの「コントラリーリング」 エディター私物

「ファッションは、なによりも自分の心を楽しませるもの。特に自分自身の視界に入る手元は、好きなものを愛でる場だと思っています。誕生日に買ったマイ・ファースト エルメスの『エシャペ』に、ミラノの本店で購入した、プラダ ファインジュエリーの『コントラリーリング』は、どちらも一期一会の思い出深いもの。パワーをもらえる気がするんです」。

エルメス「エシャペ」

エルメスのシェーヌ・ダンクル  リング エディター私物

「ファッションプロの先輩方が必ず口にする『やっぱり、エルメスのシルバージュエリーこそ本物』という言葉にずっと憧れていました。けれど、自分で手に入れたいと思った3年ほど前、世界情勢の影響もあって店頭で全然見かけなくなってしまった時期がありました。何度か通いつめ、誕生日のタイミングに、『もう一度ダメもとで行ってみようかな』とショップを訪れたら、あったんです!

『シェーヌ ダンクル』シリーズの、歴史あるトグルクラスプをモダンに解釈したユニセックスなデザイン。シェイプも太さも本当に気に入りました。ワンサイズしか入荷がなく、私には薬指にしか入らないサイズだったのですが『これを逃しては……!』と思い切って購入。ボリューム感がちょうどよく、たったひとつでも手元を印象的に見せてくれる。買って大正解でした」。

プラダ「コントラリーリング」

プラダのリング コントラリーリング ダイヤモンド エディター私物

「プラダがファインジュエリーをローンチした、というニュースを聞いたのは2022年のこと。100%リサイクルゴールド使用というサステイナブルな生産背景にも惹かれていましたが、なかなか気軽に買えるお値段ではありません。2年ほど、憧れを熟成する時間がありました。チャンスは2024年、プライベートでミラノ旅行をした時でした。円安ですし、価格がお得ということは全然ありません。けれど、ミラノのガレリア本店で買えるのならば……! その価値はきっと一生モノです。

美しい内装の本店でゆったりと見るファインジュエリーコレクション、本当に豊かな時間でした。特に、2年間欲しいと持っていた『コントラリーリング』は、プラダのモダニティを凝縮したようなデザイン。アイコニックなトライアングルにはダイヤがちりばめられ、すっきりとしたオープンデザインに、思わずため息が出ました。普段シルバーを身につけることが多く、ゴールドのエレガントさは自分にはミスマッチかもしれない、と思っていたのですが、さすがプラダ。シルバーともマッチするエッジが効いたデザインが完璧です。店内にはサイトにはなかった色石のコレクションなどもあり、正直目移りしました。けれど、同行した友人の『最初から欲しかったものにしなよ』の言葉で目が覚めました! 店員の方が『ダイヤモンドは最高の友達だよ』と言ってくれたのも嬉しかった
 
もともと、スパンコールやビジューなどキラキラしたものに目がないのですが、このリングは私のヒカリモノコレクションの中でも究極。燦然と輝いています」。

アメリカ旅行で、友人に背中を押されて買った「ティファニー ハードウェア」のピアス

ティファニーのハードウェア ピアスを着用 エディター私物

「『ティファニー ハードウェア』は、1960年代のアーカイブスのブレスレットから着想を得た名品。そのチェーンのモチーフをクローズアップしたような、『ラージ リンク ピアス』も、買ってよかったアイテムです。
 
アメリカに旅行した際、在住の友人から『せっかくアメリカにいるのだし、ティファニーで何か買ってみたら?』とおすすめされました。確かにティファニーのジュエリーはまだ持っていない、ちょっと見てみよう、という感じでお店に入ったのですが、友人もショップの店員さんも盛り上げてくれて、すっかり楽しい気持ちに。試着して『ティファニー ハードウェア』のエッジの強さとエレガントさのバランスに惚れ惚れしました」。

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ティファニー 「ラージ リンク ピアス」

ティファニー ハードウェア ピアス  エディター私物

「それまで、耳元にはフープピアスをつけるのが普段の私の定番でした。このラージサイズのピアスは、その延長線上でつけられるシンプルさがありつつ、全身の印象がリフレッシュされるモダンな存在感。そして、唸ったのはキャッチとポストの隙のないデザイン! 継ぎ目が見えないように、滑らかに計算されたフォルムは、アメリカのジュエラーらしい合理性も感じさせて、とても新鮮に感じました。
 
こうして自分のジュエリーを振り返ってみると、親しい人や店員さんの言葉や、この時しかない、というタイミングに背中を押されて購入したものばかりです。見つめていると、その時の情景がよみがえってくる。モノだけでなく買い物の体験も含めての宝物なんだな、としみじみ感じます」。

ファッションエディター

上野真依


好きな服はワイドパンツとタイトスカート。インドア派なのに趣味は海外旅行。なぜか両極端なものに惹かれる毎日です。

おわりに

年齢も立場もさまざまな「チームBAILA」。それぞれのジュエリーとのストーリーは、それぞれの個性を豊かに映し出す。

大切なジュエリーは一生のパートナー。自分らしさが輝きの中に刻み込まれてゆくもの。あなたにも素敵な出合いがありますように!

撮影/三浦晴 取材・文/久保田梓美

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