ファッションプロ&おしゃれ好きの「チームBAILA」が大切にしている一生モノジュエリーを大公開! 出合いのきっかけ、お気に入りのポイント、愛用の理由には、それぞれの個性と審美眼が光っている。今回は、BAILA編集ぴらの、自己肯定感を高め、モチベーションをアップする「本物」ジュエリーことはじめ。
仕事のモチベ向上に、カルティエの「トリニティ」イヤリングと「ダムール」ネックレス

「社会人になってからは自分を奮い立たせるために、自分を褒めてあげる機会が必要だ!と実感することが多いです。そこで私は、会社に入り仕事を覚え始めた20代後半から、頑張ったことに対して勝手に節目や記念日を作ってジュエリーを買ってあげることにしました(笑)。それだけでなく、周囲の人からの応援の気持ちを込めたジュエリーに支えられることも増えてきました。今回紹介するのは、そんな私の、ご自愛と自己肯定感アップのためのコレクションです」。

「まずはカルティエの『トリニティ イヤリング』。これは入社3年目になって『たまごのカラが取れたかな記念』として。『トリニティ』は、名品と言われるジュエリーの中でも特に歴史あるコレクション。初めて身につけた時、ずっと長く愛されていくものは素敵だと心から納得しました。自分にも『ずっと長く頑張れよ』の思いを込めて。黒タートルネックなど、首の詰まった服が大好きなのですが、耳元にスリーゴールドのほどよい存在感があることで、ぐっと洗練された雰囲気になります。これから年齢を重ねてゆくうちに、もう少しボリュームのあるフープにも挑戦してみたいな、と思っています。
2個目のカルティエは、アラサーに突入して『いよいよ私もBAILA世代記念』として選んだ、一粒ダイヤの『カルティエ ダムール ネックレス、ラージモデル』です。長く愛せるという目線で選びつつ、スタイリスト百々千晴さんの『カジュアルにダイヤモンドを身につける』というファッション提案にも憧れて吟味を重ねました。アジャスターがついているので、定番のタートルに合わせるときと、Tシャツなどに合わせるときで、長さを2段階に調節できるのも実用的。イエベ肌の私には、ダイヤを縁取るイエローゴールドの、格調高く深みのある色味も、しっくり馴染みました」。
祖母から贈られたパールネックレスに、マリハのチェーンネックレスをレイヤードして

「私の祖母は、瀬戸内海の因島で長年看護師をしてきた元祖ワーキング・ウーマン。仕事をして、自分のお金で、頑張ったごほうびや未来の自分を高めてくれるものを手に入れる。そんなスタイルをずっと続けてきた人で、働く私のお手本です。彼女が、私に“おさがり”としてプレゼントしてくれたのがこのパールネックレス。女性が自分で働いたお金を自由に使う、ということがまだ少なかった時代に、祖母が大切に購入したものを、こうして孫の私が引き継げるなんて、と感激しました。
冠婚葬祭にもつけられるクラシカルなデザインですが、せっかくなのでしまい込むのではなく、自分らしく活躍させたい。そう思って、手持ちのマリハのチェーンネックレスとレイヤードしてみたら、とてもいいバランスに! ほんのり黄みを帯びた優しいパールの色調と、マリハのイエローゴールドがマッチして、モダンなスクエアシェイプのチェーンとのバランスが今っぽい。普段のファッションにぴったりで、祖母のセンスのよさを引き継げたかな?と嬉しく思います(笑)。身につけていると、胸を張って過ごせる気がします」。
スタージュエリーの華奢リングに、エルメスのゴールドとマリハの色石をコーディネート

「自分へのご褒美、これは第何弾になるでしょうか(笑)? 人差し指につけているスタージュエリーのダイヤモンドハーフエタニティリングは、小さな目標を達成するたび重ねづけを増やしていけるように、細く華奢なタイプを探して出合いました。ハーフなので、将来サイズを調整することもできるというフレキシブルなところにも惹かれました。
右手薬指のリングはエルメスの『アリアンヌ』リング。ウエディングリングとして販売されていますが、さすがエルメス、軽やかで抜け感があり、レイヤードにぴったり。ファッションリングとして活躍させています。
中指のカラーストーンはマリハのリング。ブルーとグレーとグリーンの中間のような、スモーキーなカラーが見ていて癒されますし、どんなファッションにもコーディネートしやすいんです。『今日はネイルを塗れていない……』という時にも大活躍!」。
アリータのコードブレスは、料理家・長谷川あかりさんとのシスターフッドの証

「料理家・長谷川あかりさんとは、BAILAの連載と3月26日発売のレシピブック『わたしが整う、ご自愛ごはん』の編集としてタッグを組む盟友です。昨年の誕生日、彼女からプレゼントされたのが、アリータのコードブレスレット。9Kゴールドの『H』のモチーフに天然石をあしらった、洒落感たっぷりのアクセサリーです。
シンプルで、簡単で、自己肯定感の上がるレシピが得意な長谷川さんは実はジュエリーが大好き。手をよく使うお仕事だからこそ、プライベートでは手元を素敵にスタイリングしていて、私もお手本にさせてもらっているのです。
『2025年は、一緒に仕事を頑張る年、だからビジネスで使う苗字のイニシャルにしたよ』と教えてくれました。センスが良くて、ポジティブな気持ちになれる宝物です!
自分を鼓舞し、モチベーションを上げてくれるジュエリーは、自分で買っても嬉しいものですが、祖母の思い出が詰まっているもの、仕事の戦友からエールと共に贈られたものの特別感はひとしお。どちらも、私の今やこれからを支えてくれます」。

BAILAエディター
編集ぴら
毎日ドラマチックでいたいファッション・ドラマ担当。チェック柄とカフェラテをこよなく愛する丑年です。フランスパンと美味しそうな名前のコスメは見かけたら脊髄反射で購入。猫とリスが好き。
おわりに
年齢も立場もさまざまな「チームBAILA」。それぞれのジュエリーとのストーリーは、それぞれの個性を豊かに映し出す。
大切なジュエリーは一生のパートナー。自分らしさが輝きの中に刻み込まれてゆくもの。あなたにも素敵な出合いがありますように!
撮影/宮下昌生〈hannah〉(1~4枚目) 三浦晴(5枚目) 取材・文/久保田梓美