ジュエリーのお手入れ方法を5記事にわたって、プロが解説するこの連載。Vol.4となる今回は、自宅でのお手入れにまつわる質問をプロに投げかけてみました。正しい知識を身につけて、大切なジュエリーをより長持ちさせていきましょう。

ジュエリーの知識と豊富な接客経験をもとに、リフォーム・修理・売却など幅広い活用方法をアドバイス。「ジュエリーの整理」を専門的な視点でサポートする。ジュエリーコーディネーター2級保有。
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Q1:なぜ夏はジュエリーが傷みやすい?

夏場にジュエリーが痛みやすい理由は様々。汗や皮脂が蓄積したり、日焼け止めや香水が付着したり、湿気や空気による酸化や硫化。そして紫外線によるダメージもジュエリーが痛む原因になります。
Q2:ジュエリーのプロおすすめの、お手入れアイテムは?

プロの現場では主に鹿のセーム革のクロスを使用します。ジュエリーを傷つけづらいきめ細かな生地で、時計のお手入れなどにもマルチに使用できておすすめです。普段からジュエリーボックスのそばに置いておいて、使用後はセーム革のクロスでジュエリーを拭き上げることを習慣にすると、綺麗な状態を保つことができます。
Q3:ジュエリーの細かい部分は歯ブラシで洗ってもいい?

地金のみ、またはダイヤモンド付きのジュエリーであれば、ある程度は問題ありませんが、やわらかい毛のものを使用してやさしく撫でる程度にしましょう。地金の中でもシルバーは特に柔らかく、歯ブラシの毛でも表面に傷が入る可能性があるため避けた方が安心です。石付きのジュエリーは、擦りすぎると、歯ブラシの毛がジュエリーの爪に引っかかり、爪浮きを起こして、石揺れ・石取れの原因になる可能性があるので、石の周りを擦るのは避けてください。どうしても気になる場合は専門の修理店にメンテナンスに出しましょう。
Q4:ジュエリーボックスにまとめて収納するとき、絡まりや傷みを防ぐ正しい収納方法は?
ネックレスはチェーンを丸めずに伸ばしておくのが基本です。スペース的に難しい場合は、透明なジップロックに絡まないように入れておくと、他のジュエリーと直接触れ合わないため、絡みの防止になります。ダイヤモンドは最も硬度が高く、他のジュエリーと触れると傷をつけてしまいます。同様に、それぞれの素材で硬度が違うため、ジュエリー同士が触れ合わないように保管することが大切です。
ネックレスが絡まない保管の方法
Q5:キャッチ一体型ピアスは、開いた状態と閉じた状態どちらで保管するのが正解?

バネは閉じている状態のときにテンションがかかっているので、そのままにしているとバネに負荷がかかり続けます。使用しないときは開いた状態で保管すると、バネが長持ちします。
ピアス(左)¥18700・(右)¥15400/バックレス
Q6:メッキは変色しやすい印象です。どうしたらなるべく変色しないか、また変色した時の対応法を知りたいです!

素材の特性上、変色は避けられない素材です。なるべく変色を抑えるには、使用後、汗や皮脂が残らないよう柔らかい布でやさしく拭きあげ、なるべく空気に触れないようにチャック付き袋などに入れて密封し、個別保管をするのがおすすめ。
変色を抑えるための、ジュエリー用の変色防止シートが市販されているので、そちらと一緒にチャック付き袋に入れると、より良い状態を保てます。変色してしまった場合、ベースになっている金属の種類にもよりますが、専用のクリーナー液を使用すると変色を改善できる場合があります。
メッキが変色した場合に使用するアイテムはこちら

モリモト G&Sジュエリークリーナー¥2420/ハンズ新宿店 ※店舗により取り扱いが異なります
Q7:レザージュエリーのお手入れの仕方は?

レザーのお手入れ用の艶出しの薬剤などは、金具の部分に触れるには適さないので、ラップで保護しながら注意してお手入れをする必要があります。例えば、レザーとメッキのジュエリーをレザー用の薬剤で拭き取っていたらメッキが剥がれてしまった、というようなトラブルがよくあります。最初は金具周りをラップで保護してレザーのお手入れをして、その後レザーの部分を保護して金具部分のお手入れをするような方法がおすすめです。
Q8:ハンドソープでジュエリーを洗ってもいいですか?


地金のジュエリーと、ダイヤモンドのジュエリーであれば、通常のハンドソープで洗ってもOK。色石は洗剤耐性がないものが多いので外しましょう。またダイヤモンドだったとしても、擦るときジュエリーの爪に当たったことで爪が起きて石揺れ、石取れの原因になることもあるので注意が必要です。
まとめ

ジュエリーは私たちの想像以上に柔らかく繊細なものです。ちょっとしたことで、傷ついたり、変色したり、壊れてしまうことに繋がるので、日頃から丁寧に扱うことが重要。細やかなケアを行うことで、ジュエリーの寿命はグッと延びるのでぜひこれを機にお手入れを取り入れてみてください。
撮影/原田凌佑 スタイリスト/鷹取美咲 取材・文/髙田彩葉
































































