歯磨きとは、食べかすを口に残さないようにすること。だから食べたあとすぐ、先にフロスからが正解。正しい方法を照山先生がレクチャー! やみくも歯磨きから卒業して、歯も歯茎も健康に。
![照山裕子先生](https://img-baila.hpplus.jp/common/large/image/b2/b2ae34b3-296d-4276-a752-96577986fee2.jpg)
歯科医・歯学博士
照山裕子先生
歯科クリニックにて診療を続ける傍ら、口腔ケアの伝道師としてメディア出演も多数。近著は『“食べる力”を落とさない! 新しい「歯」のトリセツ』(日経BP)。
まずはフロスから
![フロスを中指に巻きつけ、 人さし指を立てフロスを張る](https://img-baila.hpplus.jp/lg=7/b/common/large/image/0b/0b7116d7-8e9a-4d88-aa23-69007500a5a7.jpg)
フロスを中指に巻きつけ、人さし指を立てフロスを張る
1回分は上の歯、下の歯とも約30cm(指先からひじまでの長さ)が目安。この長さに切ったフロスを両手の中指に2、3回巻きつける。両指の間は10〜15cm程に。両手の人さし指を立て、フロスをピンと張った状態にする。
![右上奥歯からスタート。 すべての歯間に糸を通す](https://img-baila.hpplus.jp/lg=7/b/common/large/image/fe/fe3a154c-73d8-4a00-9fde-b2937c19f10a.jpg)
右上奥歯からスタート。すべての歯間に糸を通す
上の右の奥歯から前歯→その流れで左側まで同じように順番にすべての歯間にフロスを入れていく。フロスの入れ方は、下から通して上まで入れ、歯のカーブに沿って動かしながら、歯間汚れをしっかりかき出す。
![下の歯も同様に。 指に巻きつけながら進めていく](https://img-baila.hpplus.jp/lg=7/b/common/large/image/05/05d45a22-a009-484f-8725-9e9b63de14d9.jpg)
下の歯も同様に。指に巻きつけながら進めていく
上が終わったら下の歯も同様に行う。フロスをただスッと上下させるだけでなく、しっかり歯のカーブに沿うように進めていくのを忘れずに。次の歯間に移るときは、使用した部分を指に巻きつけ、その分だけ新しいフロスを出す。
続いて歯磨き
![続いて歯ブラシ。 正しい持ち方は"えんぴつ持ち"](https://img-baila.hpplus.jp/lg=7/b/common/large/image/4e/4e6474c7-bdb8-4730-a082-5417ac3343e7.jpg)
続いて歯ブラシ。正しい持ち方は“えんぴつ持ち”
歯ブラシは、ぎゅっと握りしめるのではなく、えんぴつを持つときと同じ持ち方に。歯にかかる力が強くなりすぎないようにすることでゴシゴシ磨きを防止。歯磨き剤は、普通のペーストタイプなら1cm程度、ジェルタイプなら1〜2cmを目安に。
![磨く順番は右上表から。 小刻みにコチョコチョ](https://img-baila.hpplus.jp/lg=7/b/common/large/image/38/38153542-f7e2-4fd1-911c-8d183fec81e2.jpg)
磨く順番は右上表から。小刻みにコチョコチョ
歯を一本ずつ磨くイメージで、1から12まで磨く。歯ブラシは2〜3㎜程度ずつ小刻みに動かすのがポイント。シャカシャカという音が隣の人まで聞こえるなら力が入りすぎているサイン。自分だけに聞こえる小さなコチョコチョという音が◎。
![場所によって、歯ブラシの当て方を 変えていくこと](https://img-baila.hpplus.jp/lg=7/b/common/large/image/b3/b3f3548b-0263-4e51-860a-f2faaf6aec0b.jpg)
場所によって、歯ブラシの当て方を変えていくこと
①根元と歯茎の間は歯ブラシを45度に傾けて小刻みに ②前歯の裏側は歯ブラシを立てて持ち、かかと部分を当てて根元まで ③奥歯の内側はつま先部分を使って、歯の側面に沿って後ろ側まで回り込むように ④歯並びの悪い部分は歯ブラシを立てて持ち、歯の出っ張りやくぼみに沿うように磨いて
イラスト/ツルモトマイ 取材・原文/和田美穂 ※BAILA2024年6月号掲載