胃が疲れているとき選びたい、消化のよい食材をリストアップ。帰宅が遅くなったときや胃をリセットしたいときはこんな食材がおすすめ。さらに、コンビニで買える胃にやさしいスイーツなどもご紹介します。
胃を休める事の重要性3つ
01.胃は「もの言う臓器」。ストレスや生活習慣を見直すきっかけに
ストレスがあると胃が痛くなったり、食べすぎると胃もたれしたり。バイラ世代に多いのがこんな胃の不調。「胃はストレスや食事の内容などがすぐに不調として現れる“ものを言う臓器”。胃が悲鳴を上げたら、生活習慣を見直すきっかけととらえましょう。胃の安定はメンタルやパフォーマンスの向上につながるので、働く世代は特にケアを」(池谷敏郎先生)
02.肩こりや腰痛には胃の疲れ・負担が隠れていることも
肩こりや腰痛は、その陰に胃の疲れや負担が隠れていることがあるとか。「胃が弱っている人はお腹を丸めることで腹筋の緊張を取ろうとし、自然と姿勢が悪くなります。お腹側の負担は楽になっても背中や腰に筋肉疲労が出てしまい、その結果、腰痛や肩・首こりを招いていることも。なかなか治らない人の根本原因は胃にあったりしますよ」(池谷敏郎先生)
03.健康やダイエットにいい食品は、胃に優しいとは限らない
健康やダイエットにいいといわれている食品の中には胃に負担をかけるものも。「ダイエットにいいからとお酢を飲んでいる人がいますが、酸味が強くて胃に刺激になり、胃酸を増やしてしまいます。また緑茶にはカフェインが多いので胃に刺激になり、飲みすぎると胃酸過多に。とると胃の調子が悪くなるものを自分でリストアップして予防を」(池谷敏郎先生)
コンビニで買える胃に優しい食べ物
01.【鍋焼きうどん】
煮込みなら麺も具もやわらかい
もともと消化がよいうどんを煮込んである鍋焼きうどんは、消化がさらによい上、満足感も高いのでおすすめ。ただし、天ぷらなどの油が多い具がのっていないものを選ぶのがポイント。鶏肉や卵などは消化がいいのでOK
02.【茶碗蒸し】
液体に近くて胃にやさしい
やわらかくて油を使わずに作る茶碗蒸しは、栄養がとれて、消化が早く、胃に負担をかけにくい。具もエビや鶏肉などそれほど消化に時間がかからないものが多いので安心。物足りないなら、ご飯やお粥をプラスしても
03.【ワンタンスープ】
皮だけのワンタンは消化が早い
ワンタンは小麦粉で作るので消化がよい食品。市販のワンタンスープは、具なしのワンタンを使っているものが多いので胃にやさしい。ただ、肉などの具入りのワンタンだと油を使っている分、消化に時間がかかるので注意
04.【お鍋】
具だくさんで満足度も高い
鍋料理は具を煮込むので野菜の食物繊維もやわらかくなる上、油を使わないので胃に負担をかけにくくお腹も大満足。市販の鍋なら、脂肪の少ない鶏肉や白身魚や、豆腐など消化が早い具を使ったものを選ぶのがポイント
05.【おでん】
消化がいい食材を選べばOK
おでんは消化にいい具を選べばOK。消化を助ける成分が含まれる大根、白身魚から作るちくわやはんぺん、大豆製品の油揚げ、卵などは比較的消化がよくおすすめ。油の多い肉や、食物繊維が多いこんにゃくなどは避けて
06.【グラタン】
チーズ少なめのものを
牛乳や小麦粉をベースに作るグラタンは、意外と消化がよく胃にやさしいのに、コクがあって満足感が高め。特にマカロニグラタンは胃にやさしい。脂肪が多く、消化に時間がかかるチーズをあまり使っていないものを
07.【トースト】
血糖値が上がりにくい全粒粉パンよりも精製度の高い白い食パンのほうが消化はいい。生よりもトーストした状態のほうが消化しやすく、耳を落とせばさらに胃にやさしい
08.【うどん】
小麦粉に油を加えるラーメンやそうめんよりも、小麦粉だけで作るうどんは消化が早く、胃にやさしい。のみ込まず、よくかんで食べるのがポイント。そばは食物繊維が多いので消化が遅め
09.【納豆】
納豆は大豆をまるごと使っているが、発酵によって消化しやすくなるので、胃弱さんにもおすすめの食品。納豆を細かく砕いたひきわり納豆ならさらに消化がいい
コンビニで買える胃に優しいスイーツ
10.【生クリーム不使用のプリン】
シンプルな牛乳&卵を
プリンは、牛乳と卵で作られたシンプルなものなら消化が早めで胃にやさしいので食べてOK。ただし、脂肪が多い生クリームが入っているプリンだと消化が遅くなって負担になるので、商品の成分表をチェックして選ぶこと
11.【牛乳プリン】
ゼラチンベースが◎
牛乳は消化がいいので、シンプルな牛乳プリンは胃にやさしいおやつ。ただし、食物繊維が多い寒天をベースに使ったものは消化に時間がかかって胃が疲れるので、コラーゲンからできているゼラチンベースを選ぶのが正解
12.【カスタードシュークリーム】
高脂肪の生クリームはNG
シュークリームはクリームの種類に注意。生クリームは脂肪が多いが、卵や牛乳、小麦粉で作るカスタードクリームはそこまで脂肪が多くなく比較的消化は早め。選ぶなら生クリーム不使用のカスタードシュークリームに
13.【芋ようかん】
こした芋は胃に負担が少ない
さつまいもは食物繊維が多いけれど、芋ようかんはさつまいもをこして作るので消化に時間がかからない。普通のようかんを作るときには寒天を使うが、芋ようかんは寒天を使わないものも多く、食物繊維が少なめで胃にやさしい
※BAILA2022年3月号掲載