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この秋、話題の本屋さんへ! 隠れ家風、ギャラリー空間、入場料制。個性あふれる3つの書店に注目【週末はあの本屋さんへ】

書を探しに街へ出よう! 本を通じて、ここでしか味わえない体験ができる、ちょっと特別な東京の本屋さんをご紹介。今回は、隠れ家のような書店、特定の一冊のみを扱うギャラリーのような書店、入場料制で3万冊の本と出会える書店の3スポットをピックアップ。

本を通じて対話が広がる、隠れ家のような書店【SNOW SHOVELING】

SNOW SHOVELING

人でにぎわう駒沢公園近く、古いビルの階段を上って小さな扉を開くと別世界のよう。NYにある架空の書店をイメージした店内には、店主・中村秀一さんが選んだ新刊本と古本が壁いっぱいに並び、古びた家具やオブジェとともにひしめき合う。雑多だけれど、友達の家のように長居したくなる不思議な心地よさ。「好きな本や映画についての対話って楽しいですよね。会話が活性化して、人と人が交流できるような空間づくりをしています」。店内にはドリンクメニューがあり、掘り出した本を片手に、中村さんやほかのお客さんとのおしゃべりを楽しむのも素敵。

山本美月

本に埋もれるように置かれたヴィンテージソファ。コーヒーやアルコールを楽しみながらのおしゃべりもできる

SNOW SHOVELING

書名を隠して、テーマのヒントを表書きした文庫本「Blind Date with a Book」。店主の中村さんが選書してパッケージング。ブラインドデートみたいに、未知の本と出会えそうでわくわく! 

SNOW SHOVELING

壁に陳列されたビジュアルブックや写真集。今の流行の起源をたどれるような古書や洋書も

『SNOW SHOVELING』
東京都世田谷区深沢4の35の7 2F-C
営業時間:13時頃〜18時くらい
定休日:水曜
☎03(6432)3468
http://snow-shoveling.jp

一冊の本だけを売る、豊かで濃密なギャラリー空間【森岡書店 銀座店】

森岡書店 銀座店

ここで扱う本はたった一冊。およそ1週間ごとに展示を変え、一冊にまつわるイベントを開催するギャラリーのような本屋さん。本に収められた作品の展示や、作り手の在廊イベントなど仕掛けは様々。「コミュニケーションの生まれる場をつくりたいと常々思っています」と店主の森岡督行さん。一冊の奥深さに触れて広く出会いが生まれるような、ここでしか味わえない時間を過ごせるはず。銀座の昔をよく知り、街と書物に関する本も著している森岡さんだから、会話の中で銀座散歩のヒントももらえるかも。最近「森岡製菓」としてお菓子の販売も始めている。

森岡書店 銀座店

煉瓦造りの3階建てのビルは、昭和初期の歴史的建造物。日本のグラフィックデザインの黎明期を支えた〈日本工房〉が事務所をかまえていた

森岡書店 銀座店

撮影時に開催されていたのは、画家ミヤマケイの作品集『反射 yin-yang』の受注会 

森岡書店 銀座店

アンティークの調度品と黒電話。広さ5坪のシンプルで落ち着いた空間

『森岡書店 銀座店』
東京都中央区銀座1の28の15鈴木ビル
営業時間:13時〜20時
定休日:月曜
☎03(3535)5020 
インスタグラム @moriokashoten

入場料制の書店で、3万冊の本と戯れる【文喫 六本木】

文喫 六本木

六本木の駅近にある、新しい形態で話題の書店。入場料を支払えば、3万冊の本と思い思いのかたちで向き合える。軽食メニューも用意された喫茶室、一人で本に没頭できる閲覧室、みんなで使える研究室が自由に利用でき、珈琲と煎茶はお代わり自由。払う価値ありのサービスに加え「企画展や選書サービスなど、本との出会いのきっかけをたくさん用意しています」と副店長の及川貴子さんは言う。豊かな本の世界に触れるもよし、本に刺激されて仕事や調べものに集中するもよし。美術館を訪れるように、知的アミューズメントとして満喫したい。

文喫 六本木

吹き抜けのロフトにある閲覧室では、本と集中して向き合える。電源とWi-Fiが使用可能で、飲食もOK

文喫 六本木

様々なフェアを開催。モデル・小谷実由さんが一日店長として企画したスペースには、新刊のエッセイとともにオリジナルで共同制作した読書ノートなどの雑貨も

文喫 六本木

無料エリアであるエントランスのマガジンウォール。壁一面に雑誌が陳列されている

『文喫 六本木』
東京都港区六本木6の1の20六本木電気ビルディング1F 
営業時間:9時〜20時(L.O.フード19時 ドリンク19時30分)
不定休
入場料/¥1650(土・日・祝¥1980)ほか 
☎03(6438)9120 
http://bunkitsu.jp

(上)ニット¥28600/アブソリュート(シーレット) ブラウス¥19800/エリオポール代官山(エリオポール) パンツ¥26400/ホリデイ バッグ¥440000/エイチ アイ ティー(ロウナー ロンドン)

(中)ジャケット¥136400/ポステレガント ニット¥35200・スカート¥39600/オーラリー メガネ¥36300/モスコット トウキョウ(モスコット) バッグ¥13200/スティーブン アラン シンジュク(ジャミレイ) 靴下¥6380/ショールームリンクス(ババコ) 靴¥51700/ギャルリー・ヴィー 丸の内店(ディヴィナ)
(下)ブラウス¥30800/エストネーション(コラム) スカート¥47300/ル ブーケ スカーフ¥15400/デ・プレ(マナーマーケット) メガネ¥33000/アイヴァン 東京ギャラリー(アイヴァン)

撮影/柴田フミコ ヘア&メイク/河嶋 希〈io〉 スタイリスト/佐藤佳菜子 モデル/山本美月 取材・原文/久保田梓美 ※BAILA2022年11月号掲載

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