海外ドラマに詳しいライター・今 祥枝と編集・ぴらが、働く女性におすすめのドラマをピックアップ! 今回は、TVの料理番組で一般家庭にフランス料理を紹介し、絶大な人気を博したアメリカの料理研究家、ジュリア・チャイルドの挑戦を描いたドラマ「ジュリアーアメリカの食卓を変えたシェフー」をご紹介。
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今 1960年代にTVの料理番組で一般家庭にフランス料理を紹介し、絶大な人気を博したアメリカの料理研究家、ジュリア・チャイルド。彼女の挑戦を描いた自伝ドラマは、とにかく元気と勇気をもらえる!
編集ぴら(以下ぴら) 陽気でエネルギッシュなジュリアの姿を見ていると、自分もなんだかやる気が出てきますね! 特に番組放送にいたるまでの、わくわくする空気感がたまらない。自分のやりたいことが明確で、そこに向かっているときの人間って逆境でもキラキラしているし、周囲の人々を巻き込む強いパワーを発揮できる気がします。
今 いつでもラブラブな夫ポールとの夫婦関係が、また素敵で。
ぴら ジュリアが「この年で今さら夢を見るなんて」「みんなもおばさんなんかTVで見たくないだろう」と弱音を吐けばポールが鼓舞し、ポールがいじければジュリアが優しく話しかける。なんてこの夫婦は仲がいいんだ!と、うらやましかったです(笑)。
今 ジュリアを取り巻く人々との関係性も、最終的にはいい番組を作りたい、ジュリアを信じようとひとつになっていく感じがいいよね。
ぴら だからこそ、「いい妻のレベルをあなたが上げた」「(料理のために女性は)時間を奪われた」というフェミニストからの批判には、一理あるとは思うけど複雑でした……。
今 そもそもエイジズムや女性差別が今よりも強く、「シェフといえば男性」だった時代にTVで活躍したことは画期的。ジュリアは加工食品も時短も推奨したし、失敗もしたし、料理は誰が作っても楽しいものだと伝えていたという視点は、大事かなと思います。
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「ジュリアーアメリカの食卓を変えたシェフー」
公民権運動や女性解放運動が盛んに行われた1960年代。伝説的な料理本の著者で、アメリカの家庭に身近な料理としてフランス料理を広めた料理研究家、ジュリア・チャイルド(サラ・ランカシャー)。最大の理解者である夫ポールや友人、仕事仲間らの協力を得て、料理番組「フレンチ・シェフ」に挑戦する。メリル・ストリープがジュリアを演じた映画『ジュリー&ジュリア』と見比べてみるのもおすすめ!
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イラスト/ユリコフ・カワヒロ ※BAILA2022年11月号掲載 ※配信情報は記事掲載時点のもので、変更になっている場合や、配信が終了している場合があります。