夏フェスシーズンが本番を迎え、週末ともなると日本のどこかでン万人というオーディエンスのみなさんがブチ盛り上がりTwitterやInstagramをにぎわせる、ゴキゲンな8月でございます! 先週末は、韓国最大手のアミューズメントカンパニー、S.M. ENTERTAINMENTが世界中で毎年開催しているアジア最大規模の音楽フェスティバル「SMTOWN LIVE 2019 IN TOKYO」に参戦してきました。東方神起、BoA、SUPER JUNIOR、少女時代、SHINee、EXO、NCT、Red Velvetなど、人気アーティストの豪華ステージをひと目見ようと、約4万5000人のK-POPファンが、世界中から東京ドームに大集結!。映画館でのライブビューイング(同時生中継)参戦組も入れたら一体何人動員しているのだろう...SMEアーティストの変わらぬ人気っぷり、恐るべし!
ブレスレット型ペンライトを装着し、準備万端! センターコントロールされるので、グループ別のペンライトを持っていなくても、そのグループカラーに光ってくれる優れモノ。ソロステージのときはアーティストの名前の形に光るようになっていました!
1.BoAさん
SMEはたくさんの超人気アーティストを擁しますが、とくにBoAさん(右)と東方神起(左、ユンホさんとチャンミンさん)3人の牽引なくして、その栄光は語れません。とくに、2001年にわずか14歳で日本デビューを果たし、以後20年近くにわたって音楽活動を続けるBoAさんのステージは、ヴォーカル&ダンスともにやっぱり圧巻! ユンホさんと競演した2人のコラボ曲「Swing」では、まるでキスをするかのように顔を近づけたり、BoAさんがユンホさんの腕に体を預けるなど大胆なパフォーマンスの連続で、あまりの刺激の強さに絶叫しまくり、気がついたら喉が痛くなっていたエディターはこちらになります(* "p')ノ。大人なふたりならではの大興奮ステージ、いいぞもっとやってください。
2.東方神起さん
キング・オブ・SMTOWNとして君臨し続ける東方神起のステージは大トリでした! 「Truth」「The Chance of Love」に、いかにも夏らしい日本語のニューシングル「Hot Hot Hot」を日本初披露したあと、情熱的な名曲「Mirotic」を熱演。沖島がいた記者席はバックステージ正面だったのですが、こんなに間近で「Mirotic」のパフォーマンスを観たのは初めてで、とにかく圧倒されました(語彙力...)。
また、チャンミンさん(右)は、仲よしのSUPER JUNIORキュヒョンさんとともに、スペシャルコラボステージで、かのゴールデンボンバーのメガヒット曲「女々しくて」を披露! 金爆よろしくゴールデンヘアのカツラをかぶっての登場でしたが、チャンミンさん、カツラが吹っ飛ぶほど激しいヘドバンをブチかましていました。アリーナエリア警備員の方々までがスックと立ち上がり、フラッシュモブのように金爆ダンスに参戦する演出も!
3.f(x)さん
個人的にうれしかったのは、ガールズグループf(x)(エフエックス)のカムバックステージです。今回のSMTOWNにはクリスタルさん(左)・アンバーさん(中)・ルナさん(右)の3人が参加し、「Electric Shock」「LA chA TA」「HOT SUMMER」「4 Walls」の4曲をメドレースタイルで披露。とくに、フロントロウの常連として海外の一流メゾンに愛されるファッショニスタでもあるクリスタルさんが日本のステージに登場するのは実に3年ぶりで、その名を体現するかのような透明感(声)とか美しさ(顔)とか美しさ(髪)とか美しさ(スタイル)が奇跡のように舞うさまを、我々観客はただペンライトを降りながら固唾をのんで見守るばかり。中性的な魅力を振りまくアンバーさんは東京ドームをもれなく全力で抱きしめつつ、各グループのメインラッパーが集結したコラボステージでも大活躍。でも、沖島はしなやかに鍛え上げられたルナさんのヘルシーボディに惚れました。久しぶりの大舞台に臨む3人の表情は本当にとてもうれしそうで、観ているこちらも幸せな気分をシェアしていただいたので、f(x)の今後の活動を期待したい!!!
4.テミンさん(from SHINee)
SHINee(シャイニー)からソロ参戦のテミンさん。8月28日(水)に、日本3rdミニアルバム『Famous』のリリースを控え、リード曲である「Famous」ほか3曲を披露。2017年のソロ活動中に、日本武道館の舞台裏でご挨拶させていただいたときに「僕は韓国でいちばん有名な歌手テミンです(δvδ)☆」と我々報道陣にキラキラしながら自己紹介してていた言葉そのままに、アーティストとして進化し続けるテミンさんのパワーは天井知らず。また、MCでは、今回SMTOWN不参加のメンバー、ミンホさんから「みんな頑張ってやっているから」と近況報告の電話をいただいたそうで、SHINeeメンバーの変わらぬ固い絆に感動しまくる客席。SHINeeはもちろん、テミンさんのステージもぜひ一度、生で観ていただきたい!
「Drip Drop」では、テミンさんと同じ黒のパンツスーツとハーネスをまとったRed Velvetのスルギさんがゲスト登場し、デュエットパフォーマンスをお披露目! 歌い踊るふたりの動きに合わせて、カメラがふたりの周囲をくるくると回り、濃密な空間をなぞるように切り取るナイス演出! いいぞもっとやってください(握りこぶし)!!!
5.Red Velvetさん
そのスルギさん(左から2番目)が属する5人組のガールズグループRed Velvet(レッドベルベット)は、耳の肥えた音楽好きにこそぜひ聴いていただきたいチームです。とくに、新曲の「Zimzalabim」は、マーチングバンドを思わせる力強いドラムのリズムを軸に、まるでガムランのようなエスニックムードのサウンドをアクセントに加えた斬新なEDMスタイルの曲で(ジャンルの話は難しいけれど伝われ)、つまりまとめると、世界中で今いちばん人気の音を絶妙なバランスでミックスした、非常にユニークなアプローチで構成された曲。PVもカラフルで可愛らしく元気が出るので、夏バテしがちな方こそビタミン補給にぜひご覧ください。夏らしいタイダイ柄をアレンジしたコスチュームもよくお似合い!
また、ジョイさん(右から2番目)とイェリさん(右)は、マーメイドのようなキラッキラの衣装に身を包み、昭和の伝説的アイドル、W-inkのメガヒット曲「淋しい熱帯魚」を披露しました。リーダーのアイリーンさん(中)は韓国を代表する美少女として広告業界でも引っ張りだこですが、沖島の令和の目標は、最近ますます歌唱力と美しさに磨きがかかるウェンディさん(左)とおしゃべりすることです♡
6.NCT 127 & NCT DREAMさん
SMEが総力を注いでプロデュースするNCT(=Neo Culture Technology)は、プロジェクトごとにメンバー構成や作品コンセプトを自在に変化させるユニークな活動スタイルのチーム。メンバー構成も韓国だけでなく、中国、日本、アメリカ、カナダ、タイetc.と非常に多国籍で、いったい何語で会話しているんだろうか...超絶美青年たちが国籍の壁を越えてコミュニケーションしながら切磋琢磨している姿を想像するだけで、全力で推したくなります...というか既にハコ推ししています沖島。今回のSMTOWNには、NCT 127(写真)と、ティーンエイジャーのメンバーのみで構成されるフレッシュなNCT DREAMの2チームが登場。とくに、日本人メンバーであるユウタさん(左)には熱い声援が集まっていました。沖島の推しは、カナダ国籍で英語&韓国語のバイリンガル、しかもめちゃくちゃ踊れ、リーダーのテヨンさん(左から4番目)とともにセンターを張ることが多いマークさん(右から4番目)です。めでたいことにこの夏、NCT127の日本オフィシャルファンクラブ「NCTzen 127-JAPAN」が発足したばかり! みなさまも早めに推しておきませんか?
7.SUPER JUNIORさん
2005年デビューで、SMファミリーのなかではお兄さん格にあたるSUPER JUNIORのみなさん。個性的なキャラクターと、歌って踊れて笑いも取れるマルチタレントっぷりを生かし、バラエティやMCでも大活躍の彼らですが、最年少のキュヒョンさん(左)がチームに復帰して、久しぶりにメンバー8人でのステージを披露。大ヒット曲「Sorry Sorry」をはじめ4曲を披露しました...というか「Black Suit」に合わせて全員ビシッとスーツをまとい壮絶カッコいい衣装だし、ダンスも歌もきわめてカッコよく決めているのに、MCタイムに突入した瞬間、
「ボクたちの魅力はMCデスよ」(ウニョクさん)
「(というかむしろ)MCだけデス」(キュヒョンさん)
...と本人たちが真顔で言い切りつつ「ボクたちメント(MC)をながーーーーく!!!」と主張しながらしゃべりまくるお笑いトークショーのような場面も。そんな彼らが主役の通称“スパショ”とよばれるコンサート「SUPER SHOW」は、笑いあり笑いあり笑いあり(笑)で最高に面白いらしいので、機会があればぜひ伺ってみようと思っています(キリッ)。
8.EXOさん
EXOからは、すっかり大人の男性に成長した6人のメンバーが登場。日本のステージでは初披露となる最新曲「Love Shot」では、映画『007』のジェームズ・ボンドばりに銃を撃ち抜いたりウィスキーを煽るような仕草や、体のやわらかなウェーブをふんだんに取り入れた振付がセクシーすぎて腰が砕けるレベル、東京ドームにいた全員が抱かれたはずです! カイさん(中央)にハートを打ち抜かれたオーディエンスは正直に挙手です(* "p')ノ!
さらにベッキョンさん(右)はソロで「UN Village」を、チャンヨルさん(左から2番目)とセフンさん(右から2番目)はEXO-SCとして、リリースされたばかりのパーティナンバー「What a Life」をお披露目。10月から年末まで予定されている日本アリーナツアー「EXO PLANET #5 -EXplOration- in Japan」も楽しみですね♡
EXOメインラッパーのチャンヨルさん(右)は、コラボステージでも大活躍! おそらく今年のSMTOWNいち、多忙な方だったのではないでしょうか...!? BoAさん(左)の「BUMP BUMP!」にも登場し、きゃしゃなBoAさんとの身長差がいかにも男らしくて、萌え萌えしてしまいました...いいぞもっとやってください、こういうコラボ!
9.HOPE(まとめ)
オーラスソング「HOPE」では、おそろいのSMTOWN Tシャツを思い思いにアレンジして着たアーティストのみなさんがそろってご挨拶に登場。最後のカメラワークなど、イケメンに次ぐ美女に次いで美男が奇跡の大渋滞を見せ、眼福の極みのあまり卒倒しそうになりました...東方神起のユンホさんの号令で、客席をバックにみなさん記念撮影をしていましたが、あの写真、ぜひオフィシャルに公開してくれないかなあ(* "q')なんて思ったりして。
S.M. ENTERTAINMENT所属のアーティストのみなさんの個々の才能の豊かさとレベルの高さ、そしてビジュアルレベルのすさまじさに毎年驚かされるSMTOWN。それぞれ、グループやソロでのヴォーカル、ダンス、作詞作曲など音楽活動だけなく、MC、バラエティ、モデル、俳優、広告など、さまざまな分野でグローバルに活躍しているメンバーばかりで、今後の活躍をまるごと応援したくなってしまいます。彼らの活動はメディアを介してでも存分に楽しめますが、やはり生のパフォーマンスをじかに観るととても刺激的!「同じ空間で、推しが息してる...!!!」とドキドキします。そして、ライヴを通して直接彼らを観ることで、まぶしいほど華やかな表舞台での活動を支えるのは、彼ら自身が、オーディエンスによいパフォーマンスを観てもらおうと、身も魂も削って、ひたむきな努力のもと練習を積み重ねる地道な日々の鍛錬であることを実感するのです。日本のオーディエンスに自分たちの音楽を観て、聴いてもらいたいアーティストとスタッフ、そしてそれを求めるオーディエンスがいる限り、私たちメディアも、彼らの努力の結晶を、熱量をもって伝えていきたいと思っています。
J-POP派も洋楽派もクラシックやジャズ派も、音楽をあまり聴かないという人でも、心を強くひきつけられる不思議な魅力がK-POPにはあると思っているので、ぜひ一度、彼らの音楽に触れてみてください。世界中の人々をひきつけてやまない理由がきっとわかると思います。
写真/avex 取材・文/沖島麻美