ますます注目を集める声優界、その理由は“歌唱力”にもあった! 「ヒプノシスマイク」の個性豊かな18人のキャラクターから音楽、ストーリーの魅力まで、今からでも間に合うハマり方を教えます!
ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-とは…
オリコンチャート席巻! ラップ界の異端児
男性声優による“音楽原作キャラクターラッププロジェクト”、通称「ヒプマイ」。武力ではなく特殊なマイクを介したラップで優劣を決する世界で6チームに分かれた男たちが威信をかけて戦うストーリー。発売したCDはすべてオリコン上位という人気作! 舞台・アニメ・ゲームアプリ化やコミカライズもされており多方面で一大旋風巻き起こし中☆
IKEBUKURO DIVISION
兄弟のみで構成されたグループ。長男の一郎がリーダーを務めている。「ラップといえば」という“王道感”ある楽曲が楽しめるのが特徴。
(左)山田 二郎(やまだ じろう)CV:石谷春貴 (中)山田 一郎(やまだ いちろう)CV:木村 昴 (右)山田 三郎(やまだ さぶろう)CV:天﨑滉平
YOKOHAMA DIVISION
ヤクザ・警察官・元軍人というメンバーで構成されたグループ。リーダーは左馬刻。港町のヨコハマらしい、西海岸系サウンドを感じる楽曲が多い。
(左)入間 銃兎(いるま じゅうと)CV:駒田 航 (中)碧棺 左馬刻(あおひつぎ さまとき)CV:浅沼晋太郎 (右)毒島 メイソン 理鶯(ぶすじま めいそん りおう)CV:神尾晋一郎
SHIBUYA DIVISION
ファッションデザイナー・小説家・ギャンブラーで構成。乱数がリーダー。若者文化あふれるシブヤらしいビートを刻んだラップミュージックを響かせる。
(左)夢野 幻太郎(ゆめの げんたろう)CV:斉藤壮馬 (中)飴村 乱数(あめむら らむだ)CV:白井悠介 (右)有栖川 帝統(ありすがわ だいす)CV:野津山幸宏
SHINJUKU DIVISION
医師の寂雷をリーダーに置く、ホストと医療系会社員の3人で構成されたグループ。シンジュクの街にピッタリな“夜のにおい”を感じられる楽曲が特徴。
(左)伊弉冉 一二三(いざなみ ひふみ)CV:木島隆一 (中)神宮寺 寂雷(じんぐうじ じゃくらい)CV:速水 奨 (右)観音坂 独歩(かんのんざか どっぽ)CV:伊東健人
NAGOYA DIVISION
僧侶・ビジュアル系ミュージシャン・弁護士で構成されたグループ。空却がリーダーを務め、ナゴヤらしいファンキーなラップを奏でる。
(左)四十物 十四(あいもの じゅうし)CV:榊原優希 (中)波羅夷 空却(はらい くうこう)CV:葉山翔太 (右)天国 獄(あまぐに ひとや)CV:竹内栄治
OSAKA DIVISION
お笑い芸人・教師・詐欺師というメンバーで構成されたグループ。簓がリーダー。思わず体が動いてしまう、軽快でノリのいい楽曲がクセになる。
(左)躑躅森 盧笙(つつじもり ろしょう)CV:河西健吾 (中)白膠木 簓(ぬるで ささら)CV:岩崎諒太 (右)天谷奴 零(あまやど れい)CV:黒田崇矢
大ブームのワケ
声優が披露するラップの中毒性
人気の大きな要因は、声優が披露するラップの完成度の高さ! ラップといえばアップテンポからメロディアスなものまで曲調は幅広く難易度高め。だが、声優陣は持ち前の滑舌&表現力で、プロ顔負けのクオリティでキャラに命を吹き込んでいる!
HIP HOP界の重鎮や有名ラッパーが参加
日本のHIP HOP界を牽引するZeebraやCreepy Nutsが楽曲提供。また、藤森慎吾(オリエンタルラジオ)や鬼龍院翔(ゴールデンボンバー)といったクセのある制作陣も参加と、音楽シーンの最先端を取り入れた豪華な楽曲も魅力!
舞台公演にもラップ旋風!
2019年に『「ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-」Rule the Stage』のタイトルで舞台化。オリジナル楽曲が制作され、高野洸、阿部顕嵐といった人気俳優が舞台上で全力のラップをぶつけ合ったことも大きな話題に。
舞台化第三弾『ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-』Rule the Stage-track.3-のBlu-ray・DVDも発売中!
『ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-』Rule the Stage -track.4- ©『ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-』Rule the Stage製作委員会
バイラ世代ヒプマイ推しが語る「ヒプマイ」の魅力!
よねさん
アニメライター。「ヒプマイ」きっかけでラップにハマりCreepy Nutsのライブに通い始めた。
とみーさん
推しキャラに死亡フラグが立つことが悩み。「ヒプアニ」もハラハラしながら視聴した。
ブンさん
ハマるととことん追求する研究者タイプ。「ヒプマイ」楽曲制作者はすべて把握している。
推し活がリアルにつながる! ハマる入り口の多さも魅力
よね「ヒプマイ」、アラサー女子の中でもどんどん人気が上がってきてるよね~!SNSはもちろん、雑誌やTVでも見かけることが多くなった気がする。二人は何をきっかけに「ヒプマイ」にハマったの?
とみー 私はもともとアニメ好きで、ある日アニメショップに立ち寄ったら「ヒプマイ」が大きくピックアップされていて。キャラクター絵を見て単純に「かっこいい!」と思ったのが入り口。試しに一曲聴いてみたら体に衝撃が走り、見事にハマった(笑)。
ブン 私は完全に曲先行。それまで「ヒプマイ」の存在は知っていたけど、ラップ自体あまり聴かないから興味が持てなくて。でもあるとき、カラオケでPVを見かけて「何この曲、めっちゃいい!」と思って調べたらそれが「ヒプマイ」で。そこから違う曲も聴くようになり、どっぷり(笑)。
よね YouTubeで楽曲が聴けるっていうのがすごいよね! 私もそこから「もっと聴きたい!」とハマってCDを買うようになった。
ブンさん CDにはドラマトラックが収録されていて、そのストーリーもすごくいいんだよね~。キャラクターの関係性が、萌えるの!
とみー わかる~! 私は“幼なじみ萌え”だから、シンジュクの一二三と独歩推し。独歩は一二三のせいで事件に巻き込まれたりするのに、関係性は絶対にくずれない。チャラくていいかげんに見える一二三も生活面で独歩を支えているし、“絶対的でゆるがない”二人感が好き。
ブン 私は曲が好きでシブヤ推し。「ヒプマイ」はバトル作品だからバチバチしてる楽曲が多いんだけど、シブヤは比較的にポップで明るめ。関係性にもそんな曲調が表れていて、明るく楽しくふざけているけど実はみんな重たいバックグラウンドを持っているのも推しポイント!
とみー 関係性推しならアニメ版もおすすめ。CD版とはまた違う世界観だけど、関係性や隠されたドラマも楽しめて、さらに好きになる!
よね あらためて声優さんの多彩ぶりにも本当に驚かされるよね。早いラップも滑舌がいいから聴きやすいし、もちろん“役者”でもあるから、セリフやあおりも感情が伝わって胸に響く。
とみー 曲で興味を持ったら、ぜひライブも見てほしいな。声優さんたちは盛り上げ上手だし、ビジュアルもキャラクターに寄せてくれている方もいるから、すごく楽しい! ライブ中は、ディビジョンごとに分かれた色のリングライトをつけて応援するんだけど、ファン同士の一体感もライブの醍醐味になってる!
ブン 今は2ndバトルが開催中。ファン投票で優勝が決まるんだけど、優勝ディビジョンは新曲が出るから、ファンにとっても大事なバトル! 私はシブヤに投票したよ。
とみー 「推し活」が「ヒプマイ」とリアルにつながることも魅力だよね。入り口は本当にたくさんあるから、皆さんもぜひ一緒に楽しみましょう!
好きになったらすぐ聴ける! YouTubeで公開中
YouTubeで検索するとすぐ楽曲が聴けるというのがハマりやすい要素。Spotifyではドラマトラックもフルで聴けますよ!(よねさん)
おすすめ曲は「ヒプノシスマイク -Division Battle Anthem-+」。「ヒプマイとは」という根底やキャラクターらしさが見えてくる!(ブンさん)
関係性推しならアニメも必見 複雑なストーリーがクセになる
アニメ第10話で、乱数に隠された“ある秘密”が明らかに。数奇な運命を背負いながらも、明るく振る舞う様子に号泣。いつもはバランサーの乱数が暴走しそうになるのを、ほかの二人が止めている様子に胸が熱くなりました。(ブンさん)
ハンドサインでファン同士の一体感
オーディエンスの一体感はコチラでチェック!『ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-4th LIVE
ディビジョンごとにハンドサインやコール&レスポンスがあって、キャストとだけでなく、ファン同士で“仲間感”を感じられるのも楽しい! ライブで盛り上がる要素にもなっています。(とみーさん)
自分もコンテンツの一員に!
イケブクロは「オフクロ」、ヨコハマは「ハマ女」、シブヤは「ポ女」、シンジュクは「ジュク女」というファンの呼び名があるのですが、ファンの意見も取り入れて決まったんです。そういった、一緒にコンテンツを作っている感じが嬉しいですよね。(ブンさん)
ハマる入り口はどこからでも! メディアMIXも盛りだくさん
アニメ『ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-』Rhyme Anima
コミカライズ『ヒプノシスマイク-Division Rap Battle- side D.H & B.A.T.』
「ヒプマイ」はメディアミックス作品なので、アニメや舞台など多岐にわたり展開。どこから入っていいか悩むかもしれませんが、どこからでも大丈夫! 今からだとアニメで世界観やキャラクターを知り、慣れたら原作のドラマトラックや漫画で細部を補填していくのがおすすめ。(よねさん)
イラスト/藤井昌子 取材・原文/米田果織 構成/斉藤壮一郎〈BAILA〉©King Record Co.,Ltd. ※BAILA2021年6月号掲載