舞台『刀剣乱舞』シリーズに歌仙兼定役で出演している和田琢磨さんにインタビュー。信頼関係、仕事観など、7つの質問に答えてくれました。
和田琢磨
わだ たくま●1986年1月4日生まれ。山形県出身。’09年に俳優デビュー。ミュージカル『テニスの王子様』2ndシーズンの手塚国光役で頭角を現して以来、現代劇、時代物、朗読劇と舞台を中心に、テレビドラマでも活躍。舞台『刀剣乱舞』には’17年から歌仙兼定役で参加。
Q 信頼できる人とは、どんな人?
A 自分の内面に誠実で、噓のない人に惹かれます
「年上・年下に限らず、噓がないことがいちばん。僕の仕事だと、演じる役柄へどれだけ誠実に向き合っているかを問われる瞬間が多いんです。稽古場などで努力を忘れず、表現することへまっすぐな方々を見るたびに信頼できると思いますし、自分もそうありたいですね」
Q 人をすぐ信じられますか?
A 感覚が合えば信じます
「一度信用できると思えたら、すべてを受け入れようとしますね。でも『なんか違う』と感じたら、わりとすぐに心のシャッターが閉じちゃう。判断基準は……実は、自分でもいまだによくわからないんです(笑)。無意識にというか。感覚が合う人のことはすぐに信じられるのかな」
Q 「信頼関係」と聞いて、思い浮かぶ二人は?
A 『ルパン三世』のルパン&次元!
「その心は『持ちつ持たれつ。近すぎず、離れず』かな。彼らはいつもベタベタしてるわけではなくて。でも深い部分では信頼し合ってるから、お宝も一緒に狙いに行くわけじゃないですか(笑)。あの距離感は、大人同士の人間関係としてはとても魅力的です」
Q 20代と比べて、ラクになったことは?
A ときには断る勇気を持てるようになりました
「20代の頃は、誘われた集まりや飲み会には必ず参加しなきゃと思うタイプでした。でも30代に入ったら、一人で体をいたわる時間も必要だなと気づいて。たまには断る勇気を持ったら、ラクになりました。断り方ですか? 『今日はちょっと』で察してもらってます(笑)」
Q 仕事観や働き方に変化は?
A 作品全体を見据えて、動くようになっています
「無我夢中に突っ走る時期は20代で過ぎ去ったかもしれません。36歳になった今は、作品をよくするためにまずはこうしようとか。全体の中でやれることを見つけ、仕込んでおくことを意識していますね。いい意味で、予測を立てて動けるようになりました」
Q 後輩と接するときに気をつけていることは?
A 3つの「しない」が大事なポリシーかも
「自慢話、昔話、お説教。この3つは『しない』と心がけています。テレビで拝見した高田純次さんの言葉の受け売りなんですけれども(笑)。舞台『刀剣乱舞』もですが、年下と過ごす機会がどんどん増える年齢だからこそ、お互いフェアでいられる関係性を大事にしています」
Q 今日の感想は?
A スタイリッシュな光と衣装にも感じるものが
「雰囲気ある撮影で刺激的でした。長いおつきあいのスタイリストさんが用意してくださった衣装も、気合を感じましたね。今着てるコーデも好きだし、花柄のトップスも、今回出演する舞台『刀剣乱舞』の副題である『綺伝』に通じる、きれいな世界観だと思いました」
舞台『刀剣乱舞』 綺伝 (きでん) いくさ世(ゆ)の徒花(あだばな)
出演/和田琢磨、梅津瑞樹/佐野真白、松井勇歩/七海ひろき ほか
脚本・演出/末満健一
期間/3月19日(土)〜5月15日(日)東京、福岡、大阪の3場所公演。 詳細は公式Webから確認を。
人気ゲームを原案にした舞台作品。今作では歌仙兼定が刀剣男士を率い、戦国末期の熊本へ。そこには迫害を受けたキリシタン大名が集っていた。そして歌仙兼定は歴史改変の核となる人物が意外な相手だと聞かされる。
©舞台『刀剣乱舞』製作委員会 ©2015 EXNOA LLC/Nitroplus
シャツ¥42900/ビューティフルピープル 青山店(ビューティフルピープル) Tシャツ¥13200/ジョワイユ(Ohal)
※クレジット表記のないものはすべてスタイリスト私物です
撮影/土山大輔〈TRON〉 ヘア&メイク/城本麻紀 スタイリスト/ホカリキュウ 取材・原文/石井絵里 ※BAILA2022年4・5月号掲載