舞台『刀剣乱舞』シリーズに山姥切長義役で出演している梅津瑞樹さんにインタビュー。「信頼関係と聞いて、思い浮かぶ二人は?」など、7つの質問に答えてくれました。
梅津瑞樹
うめつ みずき●1992年12月8日生まれ。千葉県出身。’15年、鴻上尚史氏が主宰する『虚構の劇団』の公演で俳優デビュー。以降、ミュージカル、ストレートプレイ問わず、数々の舞台で活躍中。舞台『刀剣乱舞』には、’19年から山姥切長義役で参加。
Q 信頼できる人とは、どんな人?
A 突き詰めていくと自分自身、なのかも
「芝居をしていると、皆さんの素晴らしさに触発されることは多々。それでも最終的にそのすごさを受け止めていくのは己の度量次第……と思うと、まずは自分をいちばん信頼したいと思っています。どんなときでも裏切らず、理解できているのは自分自身のことだと思うので」
Q 人をすぐ信じられますか?
A かなり慎重です(笑)
「人と関わるって勇気がいるし、ある意味では博打のようなものだと感じていて。とはいえ、他者に心を許さない生き方は違うと思いますし。だから僕は、人を信じられるか見定めるまで、ちゃんと時間をかけたいタイプ。疑り深いかなあ。慎重派、ってことにしておきたいです(笑)」
Q 信頼できる相手との楽しい時間の過ごし方は?
A ひたすらエチュード(即興劇)で盛り上がる!
「10年以上のつきあいになる親友とは、一緒に見ている映像作品を基にセリフを入れたり、喫茶店で近くに座っていたカップルから設定をふくらませたりと、アドリブ的な話をしたら止まらない!信頼してるからこそできるイマジネーションの遊びですよね」
Q「信頼関係」と聞いて、思い浮かぶ二人は?
A 『刀ステ』の山姥切長義(やまんばぎりちょうぎ)×亀甲貞宗(きっこうさだむね)!
「舞台『刀剣乱舞』の今回の物語でいえば、僕が演じる山姥切長義と組になるシーンが多い亀甲貞宗との関係性にも、ぜひ注目していただきたいです。二振りにはお互いを信じ合うことから生まれる、独自のバディ観があると思います」
Q 人間関係で気をつけていることは
A まずは肯定から入っています
「相手がどんな気持ちを持っているのか、自分の中で咀嚼してからつきあいたいんです。そのためには、誰に対しても肯定感から入りたいなと。苦手と感じた場合も、その感覚だけでは終わらせずに。『なぜそう思ったんだろう?』と自分の思いを認めた上で、腑に落ちるまで考えます」
Q 29歳の今、30代に理想像はある?
A 願わくば、今の状況が続いてほしいですね
「ずっと20代でいたいとか『若く見られたい』みたいな気持ちはまったくないんですが、今のお芝居や自己表現ができている状況が、この先も続けばいいなと。未来は今日の地続きですから、一つひとつ経験を重ね、気づけばいい時間を過ごしていた10年にしたいです」
Q 今日の感想は?
A 私服を買うヒントをもらいました
「照明が博物館や美術館みたいでしたね。あとハイウエストのパンツをはかせていただいて『最近の若者は脚が長いと思っていたら……服で腰の位置を上げていたのか!』と気づきが(笑)。太めのシルエットも新鮮で、私服でも挑戦してみたいと思います」
舞台『刀剣乱舞』 綺伝 (きでん) いくさ世(ゆ)の徒花(あだばな)
出演/和田琢磨、梅津瑞樹/佐野真白、松井勇歩/七海ひろき ほか
脚本・演出/末満健一
期間/3月19日(土)〜5月15日(日)東京、福岡、大阪の3場所公演。 詳細は公式Webから確認を。
人気ゲームを原案にした舞台作品。今作では歌仙兼定が刀剣男士を率い、戦国末期の熊本へ。そこには迫害を受けたキリシタン大名が集っていた。そして歌仙兼定は歴史改変の核となる人物が意外な相手だと聞かされる。
©舞台『刀剣乱舞』製作委員会 ©2015 EXNOA LLC/Nitroplus
ジャケット¥97900・シャツ¥69300・パンツ¥59400/ビューティフルピープル 青山店(ビューティフルピープル)
※クレジット表記のないものはすべてスタイリスト私物です
撮影/土山大輔〈TRON〉 ヘア&メイク/松野亜莉沙 スタイリスト/ホカリキュウ 取材・原文/石井絵里 ※BAILA2022年4・5月号掲載