スーパーバイラーズが得意な部活動に分かれて、毎月活動報告をしていく連載。今回は、読書部の坂本愛さんがおすすめの「恋愛小説」をご紹介。大人がじっくり感情移入できる、深くて切ない一冊!
読書好きスーパーバイラーズがおすすめする恋愛小説は?
『ノルウェイの森(上)(下)』
学生の頃、初めて読んだ村上春樹の作品が『ノルウェイの森』。当時は複雑で繊細な恋愛感情を理解するには早すぎて、よくわからず混乱したのが正直な感想でした。
大人になってから読み返したとき、やっとその本質を自分なりに理解することができた気がしました。大切な人が亡くなったあと、残された人々が記憶とどうつきあい、死をどう捉え、どう前に進んでいくかがテーマの物語だと感じています。
複雑な構成の物語なので、読者によって捉え方が異なるのもこの小説の醍醐味です。
『ノルウェイの森(上)(下)』村上春樹著 講談社文庫 各715円
村上春樹の5作目の長編小説。高校時代に親友を自殺で失った主人公ワタナベが、進学先の大学で偶然、親友の元恋人直子と再会し、二人の物語が始まる。
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坂本愛さん (33歳)