海外ドラマに詳しいライター・今 祥枝と編集・ぴらが、働く女性におすすめのドラマをピックアップ! 今回は、コロンビアで最高視聴率80%を記録した大ヒットドラマ「ベティ〜愛と裏切りの秘書室」の20年後の物語『ベティ ~新たなる日々~』をレビュー。
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オリジナル版のベティが帰ってきた! 大ヒットコメディの20年後を描く
編集ぴら(以下ぴ) あの有名な「アグリー・ベティ」のオリジナル版が、「ベティ~愛と裏切りの秘書室」というコロンビアの国民的人気作品だったなんて知りませんでした!
今 2000年代にオリジナル版は世界中で人気を博し、19カ国でリメイクされました。主演のアナ・マリア・オロスコは素顔は美しい方ですが、役作りでブサイクを装い大熱演。「どんな容姿でも魅力的な人は魅力的」を体現して、エンパワーされた視聴者も多かったと思います。「アグリー・ベティ」のアメリカ・フェレーラも役作りでダサさを極めていたけれど、「100万ドルの笑顔」と言われて人気を博しました。
ぴ 「ベティ〜新たなる日々〜」は前作の20年後の作品。私は初めてオリジナル版を少し見てみましたが、パワハラのオンパレードでびっくり。でも「めげずに頑張る→うまくいく」という王道の展開にカタルシスを感じます!
今 今の時代には許されない設定(笑)。
ぴ 40代のベティは洗練された姿で登場するけれど、幸せだった自分を取り戻すために「もとのダサいファッション」に戻るのが周りを大きく驚かせます。心地いい、自分らしいと感じられることってファッションの役割として大切だと思うのですが、やっぱり摩擦もあって……。大人になって、子どももいて、仕事もあってという状況で自分の人生を見つめ直すのって若くて身軽な頃よりも難しいのかなと。
今 頑張って生きてきた人ほど、アラフォーぐらいになると、これまでの選択や決断のすべてが間違っていたのかもという不安に襲われるのかも。私は年齢的にわかりみ(笑)。
ぴ 別居中の夫アルマンドの相変わらずのチャラ男ぶりもひどすぎるし、みんなベティにブスブス言いすぎ! などと文句を言いながら見るのも楽しいドラマです。今回もベティの快進撃に期待!
©Amazon MGM Studios.
「ベティ ~新たなる日々~」シーズン1
コロンビアで最高視聴率80%を記録した大ヒットドラマ「ベティ〜愛と裏切りの秘書室」の20年後の物語。主演のアナ・マリア・オロスコほか、オリジナルキャストが集結。夫アルマンドとは別居中で、難しい年頃の娘ミラとの関係もうまくいかないベティ。そんな中、遺言によりファッション会社エコモダの社長として会社に復帰することに。仕事と家族関係、そして人生を再生することはできるのか?
Prime Videoで独占配信中
イラスト/chii yasui ※BAILA2024年10月号掲載 ※配信情報は記事掲載時点のもので、変更になっている場合や、配信が終了している場合があります。