韓国ドラマ大好き! なライターが、ぜひおすすめしたい作品を紹介する連載コラムです。
今回紹介するのは、韓国屈指のリゾート地として知られる済州島を舞台に、世界を滅ぼそうとする悪の存在と戦う者たちの物語を描いたファンタジーアクション『アイランド』。キム・ナムギル×チャウヌ×イ・ダヒの豪華共演で話題を呼んだ本作のあらすじや見どころを紹介します。
1.『アイランド』作品概要

『アイランド』
全12話
出演:キム・ナムギル、チャウヌ、イ・ダヒほか
『アイランド』Prime Videoで独占配信中
©CJ ENM ©Studio Dragon
【あらすじ】
大韓グループの唯一の後継者であるウォン・ミホ(イ・ダヒ)は、叔母の策略によってスキャンダルに巻き込まれ、済州島で自粛生活を送ることになる。済州島に到着するやいなや花嫁の姿をした情炎鬼に襲われるミホ。そこに、謎の男・バン(キム・ナムギル)が現れ、情炎鬼を退治する。バンの正体は人間と妖怪の血が流れる不滅の半人半妖で、数千年にわたり情炎鬼から済州島を守っていたのだった。悪の存在が再び世界を飲み込もうと動き出した済州島。そこに、神の権能を操るヨハン(チャウヌ)もやってきて、3人は世界を救うべく悪に立ち向かっていくが……。
2. 悪と戦う運命を持つ人々の物語

情炎鬼を倒すために育てられた半人半妖のバン(キム・ナムギル)©CJ ENM ©Studio Dragon
本作は、日韓合作による初の劇場版アニメが製作された漫画『新暗行御史』で知られる、韓国漫画界の巨匠コンビ、ユン・インワン×ヤン・ギョンイルによる同名人気ウェブコミックが原作。色濃い世界観で日常を忘れさせてくれる本格ファンタジーです。
物語の舞台は、その昔耽羅(タムラ)王国だった現在の済州島。ドラマでは、「情炎鬼」という妖怪を封印するために神が火山を爆発させたことで誕生した神の島とされています。この地で耽羅の時代から数千年にわたって生きるバンは、情炎鬼と戦う「祓魔僧」。幼少時代に秘密組織「テジャン宗」によって強制的に情炎鬼の血を体に流し込まれ、情炎鬼を倒すためだけに存在する不滅の半人半妖となったのでした。

情炎鬼たちを鎮める救世主の生まれ変わりのミホ(イ・ダヒ)©CJ ENM ©Studio Dragon
バンに絶体絶命のピンチを救われたミホは、バンをボディガードとして雇います。ミホが済州島で情炎鬼から次々と命を狙われてしまうのは、結界を張って悪を封じ込むことができる救世主ウォンジョンの生まれ変わりだから。しかし、もちろん前世の記憶はなく、自身の運命も知りません。でも、再び情炎鬼が暴れ始めた今、世界を救うことができるのは、救世主としての力を秘めているミホのみ。

地上最高の実力を持つ除霊司祭のヨハン(チャウヌ)©CJ ENM ©Studio Dragon
そんなミホの眠っている力を覚醒させるために、バチカンから派遣されたのが除霊司祭のヨハン。ミホの執事であるチャンの甥と偽って、一緒に暮らし始めます。
世界の平和を託された3人ですが、情炎鬼の血が流れるバンは結界を張った世界では生きられない運命にあって……。キャラクターのバックストーリーはドラマ化にあたって追加・改編されたそうで、クリーチャーアクションの緊張感と深みのあるストーリー展開に、見始めたら止まらなくなってしまいました。
3.世界観に引き込まれる圧巻のアクションシーン

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『熱血司祭』(2019)で演じた特殊部隊出身の神父役や『トリガー』(2025)で演じた元スナイパーの警察官役など、さまざまな作品でアクションを披露してきたキム・ナムギル。本作でもその華麗なアクションは健在で、ミホのピンチに駆けつけるバンがかっこいい! 半妖ということで瞬間移動などの超能力もあり、バトルシーンはCGがふんだんに使われ、ワイヤーアクションもキレッキレで異世界感たっぷり。映画級の迫力に引き込まれます。
ミホを守る姿はヒーローのようにかっこいいけれど、寡黙で、愁いを帯びているバン。そこには、ミホの前世であるウォンジョンとの間に起こった悲しい出来事が関係しているのですが……。前出の作品もしかり、心に何かを抱えている役を演じるキム・ナムギルの悲壮感ある演技は、もはや魔性レベル。本作でもその真骨頂がいかんなく発揮されています。

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普段はロウソクや十字架を用いた“儀式”で除霊を行うヨハンも、いざという時には聖なるパワーを持つ剣を武器に大活躍! ヨハンのバトルシーンの中では、情炎鬼の血が流れているバンのことを「テスト」する第4話と、最終話がおすすめ。特に、最終話は、“顔天才”であるチャウヌのルックスも相まって、「8Kだったかな?」「視力2.0になったかも?」と錯覚するくらいなんだか画質がすごくよく感じられて(顔天才効果)、『アイランド』の世界観にどっぷりハマれること間違いなし。カソックも似合っていて、とにかくめちゃめちゃかっこいいです!!!
『私のIDはカンナム美人』(2018)『女神降臨』(2020)『ワンダフルデイズ』(2023)と、漫画原作のドラマを成功に導いてきた韓ドラ界の“実写化請負人”であるチャウヌ。本作ではルックスやアクションといった外面的な部分もさることながら、使命を全うする中で悲しい運命と向き合うことになるヨハンの葛藤も見どころ。厚みを増した繊細な演技で、新たな一面を開花させています。
4.キム・ナムギルとチャウヌ、あなたはどっち派?

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本作はラブロマンスではないものの、タイプの異なる2人のイケメンに守られるという構図は、やはり見逃せないポイントのひとつ。
ボディガードとして雇われているのに神出鬼没、命令口調でツンツンしているバン。一方で、ミホのことを「ヌナ(お姉さん)」と呼び、後ろをついて回るチャラめなヨハン。バン×ミホ、ヨハン×ミホの対照的なケミ、皆さんはどちらがお好きでしょうか。

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3人が並んだ画がとにかく美しいのですが、キム・ナムギルとチャウヌに挟まれても存在感抜群なイ・ダヒがすごい。それもそのはず、モデル出身で身長176㎝という抜群のプロポーションの持ち主なんですよ。個人的には、『僕が見つけたシンデレラ~Beauty Inside~』(2018)の財閥令嬢役が大好きだったので、本作でも華やかなファッションを着こなす財閥令嬢のイ・ダヒを見ることができて眼福!

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キム・ナムギル、チャウヌ、イ・ダヒのファンタジー級のかっこよさ、美しさだけでも見る価値がある本作。1話約45分でサクッと見られるので、普段あまりファンタジーを見ないという人も挑戦しやすいですよ!




























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