キュートな笑顔が印象的なパク・ジフンは、役に入り込んだときに見せる繊細な表情や鋭い眼差しも魅力的♡ 青春ドラマからアクション、時代劇まで幅広いジャンルでさまざまな役柄を演じ、作品ごとに新たな一面を見せてくれます。今回は、そんなパク・ジフンが出演するおすすめ作品を4つご紹介!"かわいい"だけでは語れない、パク・ジフンの演技の振り幅に注目です。
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ライター
KAORU
Kカルチャー・旅・お酒・漫画・音楽・スポーツ観戦好きのライター。ドハマりしたK沼が旅沼に直結し、年数回は海外へ。2025年はソウル、シアトル、ソウル、台北へ。2026年はソウル、ソウル、台北、ソウルを予定。

ライター
YUKI
K-POPアイドル、俳優にインタビューを行うフリーランスライター。TOPIK6級取得。
CONTENTS
パク・ジフンの演じ分けが光るファンタジー時代劇『王の愛 ウォル~幻想恋歌~』

『王の愛 ウォル~幻想恋歌~』(2024)
全16話
出演:パク・ジフン、ホン・イェジ、ファン・ヒ、ジウほか
Licensed by KBS Media Ltd. © 2024 KBS. All rights reserved
U-NEXTにて独占配信中
あらすじ
子供の頃に一族を殺されて生き残った王族の唯一の末裔、ヨン・ウォル(ホン・イェジ)。彼女は敵である現在の王、サジョ・スンを討つため、“ケラ”と名前を変えて刺客になっていた。一方、スンの息子・ヒョン(パク・ジフン)は謀反を起こした父親の殺りくを見たことで、彼自身にある変化が起こっていた。10年後、ウォルは踊り子に扮して王宮に潜入しスンの暗殺を試みるが、寸前で意識を失ってしまう。目を覚ますと記憶喪失になっていたウォル。自身に関することも思い出せないまま、どういうわけかヒョンの側室として王宮で過ごすことになり……。
ここが見どころ!

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本作は、謀反を起こして王座を奪った現王の息子と、スンに両親を殺された前王朝の一族の娘が織りなすロマンス時代劇。「結ばれてはいけない運命を背負った恋」を描いた韓ドラ時代劇は枚挙にいとまがないですが、鉄板ネタならではの安心感に加え、互いに惹かれながらも距離を縮められない切なさは、やっぱり2倍も3倍も感情を揺さぶられるもの。
一方で、ウォルが「睡魔香」を嗅いで記憶喪失になったり、ヒョンの中に野性的な性格の「アクヒ」というもう一つの人格がいたりと、本作はファンタジーならではの自由度の高い脚本が醍醐味。さらに、「アサテ」という架空の国と仮想の歴史を背景にしているので、拷問を受けてケガをしたウォルをかくまうボロボロの山小屋になぜかふかふかの布団があっても、そこでアクヒががちゃちゃっとアツアツのお粥を作ってくれても(しかもきれいなお盆つき)、オールオッケー。前半はコメディタッチで描かれるシーンも多く、「いや、ありえないでしょ!」とツッコミながら気楽に観賞できるところも本作の魅力です。「え、もう1話が終わったの!?」と気づいたらハマっているという(笑)。
もちろん、後半は時代劇らしい展開も。軽さと重みのバランスがよく、時代劇のシリアスな雰囲気が苦手という人も見やすいはず!

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なんといっても、本作の最大の見どころは、ヒョンとアクヒという異なる人格を演じ分けるパク・ジフンの演技力。
2つの人格のうち“本体”であるヒョンは、頭脳明晰ですが政治や権力に関心がなく、幼いころから絵を描くことや針仕事が好きな穏やかな性格。父スンから「男らしくない」と暴力を振るわれて育ち、先王一族殺りくの現場に連れていかれた幼少期のトラウマから自身を守るためにヒョンが作り出した人格がアクヒというわけです。アクヒは武術に長け、わがままで野性的な性格。相反する人格のヒョンとアクヒは、眠るたびに入れ替わるという設定になっています。
パク・ジフンのすごいところは、見た目が全く同じでも今どちらの人格なのかが伝わってくるところ。表情や口調に空気感、さらには瞳から溢れる生命力まで使い分けるパク・ジフンの演技は見物です。

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ヒョンには正室がいますが、ウォルに一目ぼれしたアクヒはヒョンと入れ替わっている間に「睡魔香」でウォルの記憶を消し、側室に迎えてしまいます。仕方なくウォルと関わっていたヒョンも、次第にウォルに惹かれていき……。
独占欲強めの小悪魔系のアクヒもかわいくてキュンとするのですが、「ウォルはアクヒが惚れた人だから……」と奥手なのにふとした拍子に気持ちが漏れ出たり、ウォルを守ろうとする純情なヒョンが尊くて! まさかの一番手も二番手も同一人物という、あるようでなかったYES or YESな(?)恋の三角関係が新鮮で面白く、パク・ジフンの多彩な魅力に心を掴まれること間違いなしです。

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ウォル役を演じるのは、『世子が消えた〜禁じられた愛〜』のホン・イェジ。華やかな猫顔がチャーミングで、たれ目のパク・ジフンとのルックス的なケミも◎。

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ウォルを手に入れるためにヒョンの体を乗っ取ろうとするアクヒの暴走は、次第に激化していきます。アクヒとの対決は自分自身と向き合うことでもあり、弱気だったヒョンの内面の成長が描かれているところもポイント。ヒョンとアクヒが対面するシーンなど、随所でパク・ジフンの技量が光ります。
そうそう、ヒョンの二重人格の鍵を握る巫女チュンタ役を、『彼女はキレイだった』のクセつよ編集長役が印象的だったファン・ソクチョンが演じているのですが、野心家なおじさんと愛にあふれた女性の人格を行き来する“面影ゼロ”の変身ぶりがすごいので、合わせてご注目を(笑)。
配信サイト
『王の愛 ウォル~幻想恋歌~』
全16話
U-NEXTにて独占配信中
青春の内側にある痛みや葛藤を描く成長ストーリー『遠見には緑の春』

『遠見には緑の春』(2021)
全12話
出演:パク・ジフン、カン・ミナ、ペ・イニョクほか
© 2021. AHN Studio Co., Ltd. All rights reserved.
──
配信情報:Prime Video、U-NEXT、Hulu、ABEMAほか
あらすじ
ミョンイル大学の新入生ジュン(パク・ジフン)は裕福な家庭に生まれ、明るく優しくイケメンで校内一の人気者だが、家族との間に問題を抱え、本心を隠していきていた。ある日ジュンは先輩のスヒョン(ペ・イニョク)と出会う。成績優秀だが、貧しい家庭のスヒョンは周囲と関わらず日夜アルバイトに励み、弟のために生活費を稼いでいた。ジュンは上辺しか見ない周りの学生と違い、クールでストレートな態度のスヒョンが気に入り、初めて自身の人間らしい姿を見せる。一方、ソビン(カン・ミナ)は、真面目で努力家だが存在感が薄く教授からも冷たくあしらわれる日々。教授の助手を志望するも、すでにジュンが助手に決まっていることが発覚。ジュンは助手のポストを譲る条件に、ソビンに本当の友達になることを提案する。徐々に距離が近づいていく中、ジュンとスヒョンとソビンは課題でグループを組むことになり……。
ここが見どころ!

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パク・ジフンが演じるジュンは入学してすぐにファンクラブができるほどの人気者。いつも人の輪の中にいて、大学生活を謳歌しているように見えますが、笑顔の裏に「何が青春だよ、笑わせるな」と冷めた一面を抱えていました。
パク・ジフンは、そんなジュンの二面性を瞳の演技で繊細に表現。愛想の仮面を外した途端にキラキラと輝いていたジュンの瞳が影に覆われる切り替えがすごい。大きな目がチャームポイントのパク・ジフンですが、瞳の輝度まで操れるとは。おそるべし!

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誰もがジュンに好意的に接する中、唯一ジュンのダークな一面を見抜いていたのが経営学科3年生のスヒョンでした。「友達を作ることは世界で一番簡単なこと」と思っていたジュンは、自分に関心を示さないスヒョンに強く興味を引かれ、あの手この手で仲良くなろうとするのですが……。
スヒョンを演じるのは『宇宙をあげる』『チェックイン漢陽』などに出演し、主役クラスの俳優に成長中のペ・イニョク。本作は『シュルプ』『なぜオ・スジェなのか』に出演する前の、テレビドラマデビューして間もない頃の作品で、ペ・イニョクファンにとっては新人らしいフレッシュさが残る姿も見逃せないポイントになるはず♡。
さらに、本作には『私の夫と結婚して』でブレイクし、日本のドラマ『初恋DOGs』でも話題を呼んだナ・イヌも出ているんです! ナ・イヌが演じるのは、ジュンの優秀な兄で経営学科の新任教授ジュンワン。異様なまでにジュンに冷たく接するジュンワンですが、兄弟関係が冷え切ってしまったのには理由があって……。
パク・ジフン、ペ・イニョク、ナ・イヌ。今となっては豪華な顔ぶれの共演は、間違いなく本作の大きな見どころです!

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物語は、ジュン、スヒョン、そして『女神降臨』のカン・ミナが演じるソビンの3人を中心に展開していきます。ソビンはスヒョンと同じ経営学科3年生ですが、スヒョンは兵役で1年間休学していたため、ソビンはスヒョンのことを「先輩(ソンベ)」と呼んでいます。
「男女3人が主人公の大学を舞台にした青春ドラマ」となると、恋の三角関係がお約束だったりしますが、本作はロマンス要素もありつつ、3人が互いに支え合う存在となり、それぞれの問題と向き合って成長していく姿をメインに描いているところがポイント。

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ジュンは、学校の中でも頭一つ抜けたお金持ち。身に着けるアイテムはブランド物で、多くの学生が学校の寮で集団生活をする中、ジュンは広々とした部屋で一人暮らしをしています。毎日のように先輩や友人たちにコーヒーや飲み会代、帰りのタクシー代までなんでもおごってあげるのですが、ジュンの気前の良さの根底には愛情への渇望があるんですね。
その背景にあるのが、家族との問題。ジュンは出来損ないのレッテルを貼られ、母親に冷遇され、父親からはDVを受け、兄からは「お前に家族はいない」と突き放されて育ち、家族との溝は年々深くなる一方でした。そんなジュンにとってお金は人の心を繋ぎとめる手段であり、簡単に好意を寄せてくる周囲の人たちのことを心の中で冷笑しつつ、孤独を埋めていたのでした。

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スヒョンの悩みは貧困。警察官だった父が殉職してからは大黒柱となり、母と弟を支えてきました。経済的にも精神的にも余裕がないスヒョンの目には、ジュンがお気楽なお坊ちゃんにしか見えません。最初はジュンのことを遠ざけていましたが、ジュンが抱える孤独を知って少しずつ変わっていきます。
ジュンにとって弟思いなスヒョンは憧れの兄の姿だったはず。外見やお金といったジュンの武器が全く通用しないところも新鮮だったでしょうし、だからこそ腹黒な一面もすぐ見せられたのでしょう。
一方で、スヒョンもジュンに対して弟を心配するような気持ちを抱き、次第に心を開いていきます。真逆の痛みを抱える2人が互いに自身の兄弟を投影しながら相手を理解し、手を差し伸べ合う様はまさに青春。絶妙な年齢差が本作の隠れたミソなのかもしれないと思いました。

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ロマンス要素ありと前述しましたが、ジュンのお相手となるのがソビンです。ほかの女の子たちのように、ソビンも自分に恋愛感情を抱いているだろうと思っていたジュンでしたが、ソビンに片思いの相手がいることが発覚して……。
2人の恋はジュンのこじらせた孤独感から始まるのですが、ソビンの気を引こうとするジュンの小悪魔ぶりがかわいい! 甘えてみたり、突拍子もないことを言ってみたり、先輩のソビンを振り回す“ヌナ(年上)キラー”なジュンに胸をくすぐられること間違いなし。それでいて、ソビンのトラウマに寄り添う時は、いつものかわいいキャラから一転して真剣で頼もしいジュンが沼すぎます!
タイトルの通り、「あの頃はそうだったな」と過ぎ去った青春の尊さを思い出させてくれる本作。オープニングテーマ曲「BOM BOM BOM」は、韓国を代表する春ソングとして知られるロイ・キムのヒット曲を、『トッケビ〜君がくれた愛しい日々〜』『太陽の末裔 Love Under The Sun』で知られる“OSTの女神”ことPunchがカバーしたもの。OSTも素敵なのでストーリーと合わせて楽しんでくださいね。
DVD情報

【DVD-BOX1~2】好評発売中!
各 12,870円(税込)
発売元・販売元:株式会社ハピネット・メディアマーケティング
© 2021. AHN Studio Co., Ltd. All rights reserved.
配信サイト
『遠見には緑の春』
全12話
Prime Videoで配信中
“軍隊モノ”なのに爆笑必至! パク・ジフン主演『伝説のキッチン・ソルジャー』

『伝説のキッチン・ソルジャー』(2026)
全12話
出演:パク・ジフン、ユン・ギョンホ、ハン・ドンヒ、イ・ホンネ、イ・サンイ、アン・ギルガンほか
ディズニープラス スターで全話独占配信中
(c) STUDIO DRAGON CORPORATION & TVING Co., Ltd. All Rights Reserved
あらすじ
貧しい家に生まれた兵士カン・ソンジェ(パク・ジフン)は、ゲーム画面のように料理のステータスを見ることができる能力を手に入れる。奇想天外な料理スキルで部隊員たちの胃袋をつかみ、軍の不正を一掃する伝説の炊事兵が誕生する……!
ここが見どころ!

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漫画家ジェイロビン氏の同名ウェブトゥーンを原作とした本作は、ひよっこ炊事兵が“料理の腕”を戦力に、軍を変えていくミリタリークッキングコメディ。軍隊モノ=シリアスな作品というイメージを覆す、爽快で明るいドラマです。
「炊事兵」とは、食事の調理を専門に行う兵士のこと。韓国軍における正式名称は「調理兵」ですが、過去に陸軍では「炊事兵」と呼ばれていたことなどから、現在も「炊事兵」の通称で認識されているようです。土日・祝日関係なく1日3食兵士たちの食事を調理・配膳し、基本的に2人~4人で150人前を担当するそう。有名人ではEXOのD.O.やBTSのジョングクが炊事兵として兵役を果たしており、D.O.は4人で180人前を作っていたと言います。
配属先のカンリム小哨所に到着した瞬間、ソンジェはRPGゲームのようなクエスト画面が見えるようになり、炊事兵としての経験値稼ぎがスタートします。食糧庫の整理や包丁さばきなどの基礎から、わかめスープや冷凍タラのトマト煮といったレシピまで、謎の声に導かれながら次々と出現するクエストをこなして「炊事兵補助」から「初級炊事兵」にレベルアップするソンジェ。ゲームを攻略するように進んでいくのでテンポがよく、ストーリーもわかりやすくて見やすい!

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主人公カン・ソンジェを演じるのは、観客動員数1,600万人を突破した映画『王と生きる男』でトップ俳優に登りつめたパク・ジフン。映画が大ヒットを記録し、パク・ジフンの演技に対する世間の関心がピークに達したタイミングで、本作の配信がスタートするという絶好の流れ。俳優として全盛期に突入した瞬間を目撃した気がしました。
しかし振り返ると、『恋愛革命』『弱いヒーロー』シリーズなど、これまでに出演した作品はどれも話題性が高いんですよね。ソンジェは絶品料理を作ることができる「料理人の目」という特殊能力を手に入れますが、パク・ジフンには“作品を見る目”がありそう。もちろん、初期装備に“優れた演技力”が備わっているからこそですが!

上士役のユン・ギョンホ

中隊長役のイ・サンイ
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そして、本作最大の見どころとなるのが、料理を食べた瞬間のリアクション。顔芸と妄想で味を表現するのですが、壊滅的に味音痴な先任炊事兵ユン・ドンヒョン(イ・ホンネ)の料理がマズすぎて戦場で銃弾に倒れたり、ソンジェの絶品わかめスープを飲んだ大隊長の前に“わかめの女神”となったソンジェが舞い降りたりと、妄想がぶっ飛んでいるかつ、趣向が凝らされていて面白いんです!
脇を固める実力派俳優たちがまた豪華なんですよ。ユン・ギョンホ(『エージェント・キム: リアクティべーティッド』)、イ・サンイ(『ブラッドハウンド』)、チョン・ウンイン(『Pachinko パチンコ』)、アン・ギルガン(『殺し屋たちの店』)が軍の幹部やカンリム小哨所の指揮官役で出演しており、演技レベル100のベテラン俳優陣が全力で演じる妄想食レポは爆笑必至! ソンジェの腕前を聞きつけて視察にやって来た国会議員が、苦手なタラの料理を食べて「これはご飯泥棒や~!」と叫び、妄想の中で幹部たちとご飯茶碗を持った泥棒を追いかける第4話のモッパンシーンは傑作です(笑)。

大隊長役のチョン・ウンイン

連隊長役のアン・ギルガン
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また、第6話で登場する「味覚ボーイズ」は、ドラマの世界を飛び出してMnet「M COUNTDOWN」と「第5回青龍シリーズアワード」にも進出。こちらは若手俳優で構成されているのですが、先輩兵士役のひとりがどこかで見覚えのある顔だなと思ったら、ボーイズグループ・MYNAMEのジュンQ! しなやかでキレのあるダンスやカメラを捉える表情は、さすがのうまさです(笑)。
アイドルファンの間で「かわいいを全力でやる男はかっこいい」という言葉がありますが、本作を一言で表するなら「おふざけを全力でやる俳優はかっこいい」。笑いに全振りしたモッパン(食事)シーンが毎回楽しみで、その本気ぶりに笑いを超えて感動すら覚えちゃいました。『暴君のシェフ』のモッパンシーンが好きな方は、本作も刺さるはず!

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「初級炊事兵」のソンジェが「料理人の目」を使えるのは基地の中のみ。それでもソンジェは、入隊2カ月前に急死した父の思いを受け継いだ母親のキッチンカーが繁盛していないことを知ると、貴重な初休暇を返上して人気店に弟子入りするんですよ。なんていい子なんだ……! シェフを夢見て小さな食堂を営んでいた父。ソンジェは料理に関心がないと言いながらも、ちゃんとその背中を見ていたことが伝わって来て、胸が熱くなりました。
ソンジェが軍の食堂で無双する時も父の料理からヒントを得たりと、ヒューマンドラマの要素が絶妙なバランスで織り込まれていて、笑って、お腹が空いて、ジーンときて、最後まで飽きることなく完走しちゃいました。
もちろん、あのベテラン俳優陣が「おもしろい」だけで終わるわけがなく。思いがけず軍内部の不正に近づいてしまったソンジェは伝説の炊事兵になれるのか? フュージョン料理のようにさまざまな要素を楽しめるドラマです。
配信サイト
『伝説のキッチン・ソルジャー』
全12話
ディズニープラス スターで全話独占配信中
「弱さを抱えて生きる意味」を改めて問う『弱いヒーロー』シリーズ

シウンの傷跡が痛々しい。(Class2)
『弱いヒーロー』
Class1、Class2
各シリーズ全8話
出演:パク・ジフン、チェ・ヒョンウク、ホン・ギョン、シン・スンホ、イ・ヨン、リョウン、チェ・ミニョン、イ・ジュニョン、ユ・スビン、ぺ・ナラ、イ・ミンジェほか
Netflixシリーズ「弱いヒーロー」Class1~2:独占配信中
あらすじ
いつもひとりで黙々と勉強に没頭している優等生シウン(パク・ジフン)。ぱっと目“勉強しかできない軟弱な優等生”の彼は、ある日、優れた頭脳を活かしてクラスメイトたちからのいじめに毅然と立ち向かう。
仲間とともにシウンが、学内外にはびこるいじめや暴力に対抗していく過程と成長を描いたアクションスクールドラマ。
ここが見どころ!
今回紹介するのは「弱いヒーロー」シリーズ。2025年4月のシーズン2公開に先駆けてシーズン1(2022年)を配信を開始したところ、シーズン1と2が同時にTOP5にランクインするという、異例の快挙を達成した作品です。
暴力の渦に巻き込まれる中で成長していく若者たちの青春アクションドラマでして、高校を舞台に、10代の友情や嫉妬、その葛藤や関係の歪みが繊細に描かれながらも、各シーズン全8話。ミニシリーズの韓国ドラマ1作品を観る感覚で完走できちゃうんですね。お手軽!
両シーズンの主人公ヨン・シウンを演じるのはパク・ジフン。国民的オーディション番組『PRODUCE101 シーズン2』から生まれたWanna One出身、「私の心の中に保存♡」で大ブレイクした彼です! 愛嬌たっぷりな“保存男子”と、学園ノアールクライシス作品とのイメージが結び付かないんですけど、これがどうして神キャスティング。
というわけで、次は各シーズンについての説明をします。

廊下を歩くシウンとジュンテ。(Class2)
シリーズを通しての大筋は、秀才の高校生・シウンが、仲間たちとともに、学校にはびこるいじめや暴力に立ち向かっていくというストーリー。スカッと痛快な学園モノを想像する方もいるかもしれませんが、ぜんっぜん違うんですよ。勉強や家庭の事情で、大小さまざまなストレスを抱えた現代の若者たちの理不尽な現実を描く、めちゃくちゃシリアスな物語になっていて、最初から最後まで、ずっとずーっと胸が痛かったです……。
舞台はビョクサン高校。主人公のシウンは、勉強以外に興味関心のない優等生。小柄で、運動も苦手な、いわゆるガリ勉タイプ。でも目ヂカラが半端なく、自分の意見をハッキリきっぱりと伝える性格。勉強を邪魔されると、すぐさま怒りスイッチON!
どんな相手であっても立ち向かうし、売られたケンカはもれなく買う。自分の身体的な弱点を補うため、周りの環境を応用して戦う知略型ファイターで、その貪欲さにどん引くというか、あまりお近づきにはなれなそうなタイプのニューヒーローです(笑)。
そんな一匹オオカミだったシウンに変化が訪れるのは、ケンカは強いのにしない主義のスホ(チェ・ヒョンウク)と、繊細で情緒不安定、でもなんだか放っておけないボムソク(ホン・ギョン)と友達になってから。放課後に遊んだり、一緒に食事をしたり、ビリヤードやカラオケに行ったりと、ごく普通の学校生活を送りつつ、3人は友情を育んでいくのですが……ざわ……ざわざわが止まらなーい!

マジでイスを投げつける5秒前のシウン。(Class1)
同級生たちの暴力や不良グループとのいざこざはエスカレートするわ、水面下では犯罪がうごめいているわで、それにシウンたちは絡めとられていきます。小さな不安や恐れ、ささいな疑念と嫉妬の積み重ねはすれ違いを生み、3人の関係に大きな影を落とします。
「どこかでわかりあえたら」と、祈るような気持ちで観ていたのですが、結果は……。
あきらかに度を超えたいじめや校内暴力。高校生が抱える孤独。大人の都合で踏みにじられる子供の尊厳。そんな中で同世代との友情は救いであり、希望でもあるというのに、ほんの少しバランスが崩れただけで、相手の切り裂くナイフにもなりうる“ガラスの十代”に、美しさと切なさと痛みを感じました……。

マジで相手に殴りかかる5秒前のシウン。(Class1)
そしてシーズン2。
ウンジャン高校の転入生となったシウンは、前の学校で人を殺したとウワサされ、線を引かれていた。ところが、不良学生ヒョマン(ユ・スビン)にいじめられていたジュンテ(チェ・ミニョン)から、ある事件がきっかけで慕われるように。
シウンが気に入らないヒョマンは、自身と対立するヒョンタク(イ・ミンジェ)とシウンを争わせようと画策するも、ウンジャン高校のボス、フミン(リョウン)の介入で不発に終わる。フミンとシウンは一緒に過ごすようになる中、近隣の学校を束ねている「連合」がウンジャン高校を引き入れるべく、シウンたちに嫌がらせと暴力を繰り返す……。

マジで戦う5秒前のヒョマンとシウン。ヒョマン役を演じたユ・スビンは『愛の不時着』出演後、ブレイクしたバイプレイヤー。 (Class2)
シーズン2のシウンも “弱いヒーロー”のままでした(よかった!)。
シーズン1では虚無の眼差しをしていたシウンですが、シーズン2では、それに諦念・傷心・哀愁が落とし込まれて、見るだけで闇に吸い込まれるようなダークみが増しておりました。寄るな・触るな・近づくなと周囲を突き放しつつ、心の中では誰よりも友情を渇望している。友情を失って傷付くことへの恐れと哀しみが強く宿ったダークさ。シリーズ1と2で“眼差し”を演じわけたパク・ジフンの底知れぬ表現力にビビり散らかしました。
一体、どんな人生を送ってきたらこんな目ができるの……。

虚無の目をしたシウン。(Class2)
といっても、転校先でのシウンは、かつてのスホのように机に突っ伏して寝るのがデフォルトなんですけども、そこはシウン。その気もないのに、いろいろ巻き込まれておりました。そして、ある事件に巻き込まれるクラスメイトを目にして、ついに覚醒!
虚無プラスアルファの目をカッと見開き、相手と周囲を分析。「攻撃は最大の防御って言葉、知ってる?」とばかりにケンカを仕掛け、相手の隙が見えたら、打つべし・打つべし・打つべし! 「カッコよさ」とか「スマートさ」なんか1ミリも考えずに勝利をもぎ取ろうとする泥臭ささは、弱いけど強くて。それは自身の弱さや葛藤を認めてキチッと受け入れた人だけが手に入れることのできる強さなのかも。
今回のシウンの仲間は、正義感&ケンカがむちゃくちゃ強い友達思いのフミン、ケンカは弱いけど芯が強く、行動力のあるアニメオタクのジュンテ、目立たないけど、じつはケンカが強くて目が届く配慮の人・ヒョンタクの4人。彼らも暴走してしまうか否かは、本編で確認してくださいね。

左からシウン、ボムソク、スホ(Class1)。
見どころは、青春のほろ苦さと若者たちの成長だけではありません。いろんなブロマンスが楽しめるんです!
シーズン1では、シウン、スホ、ボムソクの三角関係ブロマンス。この三人は、タチの悪いいじめられっ子に絡まれたことをキッカケに仲良くなり、みんなで協力して相手をやっつけたことで、“弱いヒーローたち”として認知されるようになるんですが、このことが歪みの呼び水になっちゃうんです。
他人を信じず、人を寄せ付けまいとハリネズミ状態になっているシウンの気持ちなどお構いなしに、ズカズカ踏み込む天真爛漫なスホ。彼の能天気っぷりに怒る力も削がれ、されるがままに身を任せていたら、居心地がいいと思い始めて顔をほころばせるシウンが、ただただ尊い!
でも、彼らを間近で観ているボムソクは違ったみたいです……。
頭脳派シウンと肉体派スホ。2人の能力は彼ら自身が努力して手に入れたけど、ボムソクは家がお金持ちというだけで、自身にはなんのとりえもないことをわかっていました。愛情を知らない境遇だったせいか、承認欲求強めボーイに育った彼は、シウンとスホに憧れとも嫉妬ともつかぬ複雑な思いを抱き、叶わぬ恋心(?)をこじらせまくって修羅の道に至るのです。「どれほど思いを募らせたら、そんな選択をしてしまうの!?」と胸が苦しくなる悲しいブロマンスでした……。
配信サイト
『弱いヒーロー』
Class1、Class2
各シリーズ全8話
Netflixシリーズ「弱いヒーロー」Class1~2:独占配信中
かわいいだけじゃない!パク・ジフン出演のおすすめ韓国ドラマのポイント
幅広いジャンルでさまざまな役柄を演じ、作品ごとに新たな魅力を届けてくれるパク・ジフン。キュートな笑顔からは想像できないほど、シリアスで繊細な表情を見せたり、迫力のあるアクションで存在感を放ったりと、作品ごとに異なる顔を見せてくれます。かわいいだけではない、俳優としての多彩な表現力に、きっと目が離せなくなるはず♡ ぜひ気になる作品からチェックしてみてくださいね。














































