スタイルを持つ人は、ファッションにもインテリアにも共通のセンスが光る。料理家・管理栄養士 長谷川あかりさんのお宅にお邪魔したら、思わず真似したくなる空間づくりのヒントが盛りだくさんだった! 早速、長谷川さんのポジティブなパワーが溢れるお部屋を深掘りしていきます♪
美味しいカラーを部屋にもちりばめて
服も料理も生活も、きれい色がポジティブなパワーをくれる
「リーン・ロゼ」のソファと「ジル・サンダー」のニットのブルーが素敵にマッチ。料理家・長谷川あかりさんの住まいは、見晴らしのいいマンションの一室。ホワイトのモダンな空間に、カラフルな原色のインテリアが随所に映える。
「仕事である料理にせよ、ファッションにせよ、私は色からパワーをもらうことが多いです。元気が欲しいから赤、滞っているときはグリーンみたいに、口に入れるものも、身につけるものも基準は一緒。だから暮らしの中で目に入るものも、明るい色を選びがちです」。チャーミングなぬいぐるみや壁のイラストなど、食べ物のモチーフで飾られた二人暮らしの部屋から、楽しげな空気が伝わってくる。
驚くのは、居室の雰囲気とは対照的に、キッチンはコンパクトで機能性重視であること。目からもポジティブな栄養をもらえる長谷川さんの料理と、服と家。気分があがる色使いの共通点に、納得!
【dining&kitchen】意外なコンパクトでシンプルな空間
「皆さんの家にあるような普通のキッチンなんです(笑)。私はレシピづくりもキッチンにこもるより、明るいダイニングやリビングで考えることが多くて」。
明るいダイニングの奥に、コクピットのようにコンパクトな台所が。「moda en casa」のダイニングテーブルと「ウニコ」の椅子は、どんな料理も引き立てるモノトーン。ペンダントランプは、ガラス作家、奥平明子さんの作品。
気分高まるこだわりの小物たち
益子在住の作家ものの器たちとアンティークのグラスは、普段の食事やレシピの発信などに使うもの。「白いお皿が多かったのですが、最近色にも惹かれます」。
「仕事柄ネイルがあまり楽しめないので、手もとを彩るジュエリーには目がありません」
コンパクトなワークスペースを、食べ物モチーフのぬいぐるみや、「アスティエ・ド・ヴィラット」の野菜オーナメントなどがキュートに彩る。
長谷川あかりさんの部屋で見つけた【さし色アイテム】
海外のクッキングブックの、センスのいい装丁に惹かれる。「日本ではなかなかない大胆な色づかい、自分のレシピ本の参考にもしています」。
「ジェリーキャット」の野菜や卵のぬいぐるみコレクション。「夫が海外のスーパーに行ったときのお土産から始まり、仲間が集まってきました」。
友人のアーティストISOCOさんに描いてもらった作品も、ビタミンカラーの野菜モチーフ。
シンプルで簡単なのに、栄養学的にも満点の美味しいレシピ発信が働く30代から支持を得ている。本誌連載「長谷川あかりのご自愛ごはん」も好評。
撮影/上澤友香 取材・文/久保田梓美 ※BAILA2025年2・3月合併号掲載