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人生の楽しみがひとつ増える、秋味カクテル 【食いしん坊ジャーナル】

    料理が細分化されているように、それとペアリングするカクテルも、自由度が増し、進化を遂げている。秋の食材を盛り込んだしゃれた一杯が、バーだけでなく自分で作れたら、どんなに素敵だろう? 教えてくれるのはバイラ世代のバーテンダー、小笠原架奈さん。 今宵は一人で? 友人と? 彼と? めくるめく大人の世界に飛び込もう。
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    リング¥19000/ススプレス(ラナスワンズ)  その他/スタイリスト私物

    大人仕様の甘い記憶を紡いでくれる、秋色・秋味のカクテル4

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    【ぶどうのアイリッシュハイボール】 アンニュイな余韻に、甘酸っぱさをひとさじ ●材料(1人分) アイリッシュウイスキー...30mℓ ぶどう(巨峰)...4粒 ガムシロップ...5mℓ〜 トニックウォーター...30mℓ 炭酸水...適量 ●作り方 ①ぶどう(3粒)は半分に切ってグラスに入れ、スプーンの裏でかるくつぶす。 ②ウイスキーとガムシロップを入れて混ぜ、甘みが足りない場合は、ガムシロップを足す。トニックウォーターと炭酸水を注ぐ。残りのぶどうを飾る。 POINT 「今回は、ウイスキーのなかでも果物と相性のよいアイリッシュウイスキーを使用。秋が旬のぶどうは、甘みが強く、個性が出やすい巨峰がおすすめですね。また、果物を使ったレシピにトニックウォーターを使うと、甘い香りが立ちやすくなります。手もとにない場合は、ガムシロップを少量追加してください」
    【梨のグラニテスパークリング】 果物とシュワシュワ。出会うべき運命ってこのこと ●材料(1人分) スパークリングワイン...適量 梨...1/4個 レモン果汁...10mℓ ガムシロップ...10mℓ  レモンのスライス...1枚 梨のスライス...1枚 ●作り方 ①梨をすりおろしたら、レモン果汁、ガムシロップを混ぜ、皿などに入れ、ラップをして冷凍庫で30分以上凍らせる。 ②凍ったらスプーンでかき出してかるくほぐし、フルート型のグラスに入れ、スパークリングワインを3分の1量入れてかるく混ぜ、残りを注ぐ。レモンと梨のスライスを飾る。 POINT 「食感も楽しいカクテルです。果実のシャーベットを加えることで、スパークリングワイン自体も冷たさが継続。梨の代わりにりんごでも代用できますよ」
    【ダージリンモヒート】 すがすがしいミントに、秋の香りをまとわせて ●材料(1人分) ダークラム...30mℓ ダージリンリキュール...15mℓ 砂糖...大さじ1 ミント...ひとつかみ ライム果汁(またはレモン果汁)...15mℓ ライムのスライス...2枚 炭酸水...適量 ●作り方 ①グラスに砂糖を入れ、その上にミント、ライム果汁を入れ、スプーンでかるくつぶす。 ②ダークラム、ダージリンリキュールを注ぎ、砂糖を溶かすように混ぜる。氷を入れ、混ぜながら冷やす。4等分に切ったライムのスライスを入れ、炭酸水を注ぎ、かるく混ぜる。 POINT 「いろいろな種類がそろうラムですが、今回はコクがありほんのり甘いダークラムをチョイス。ダージリンリキュールを加えることで、秋仕様のミントティーのようなイメージに」
    【ホットレモネード梅酒】 甘酸っぱくてほろ苦い。胸に迫る恋の味 ●材料(1人分) 梅酒...100mℓ  はちみつ...大さじ1 お湯...120mℓ レモンのスライス...1枚 ローズマリー...1枝 ●作り方 ①耐熱用グラスにはちみつを入れ、お湯を注ぐ。 ②よく混ぜたら梅酒を注ぎ、レモン、ローズマリーを浮かべる。 POINT 「熱すぎると味覚がまひするため、おいしいホットカクテルの温度は60〜65°Cが目安。今回の作り方ならこの温度で楽しめます。ポイントとしては、お酒の香りが飛んでしまうため、梅酒は最後に加えること。リラックス効果を狙ってローズマリーを加えましたが、レモングラスやカモミールでも」
    教えてくれたのは 日比谷BAR WHISKY‐S III バーテンダー 小笠原架奈さん

    「多彩な素材で作るカクテルって"自分らしさ"を出せるのが意外と楽しいし、人と楽しむ場合は心をつなげ、距離を縮めてくれる存在に。気負わず挑戦してもらえるとうれしいです。おいしく作るコツは少しだけ贅沢すること。水道水ではなくミネラルウォーター、家庭用の氷ではなくロックアイスを使うだけでお酒となじみがよくなります」
    撮影/北岡稔章 ヘア&メイク/イワタユイナ スタイリスト/辻村真理 モデル/小谷実由 カクテル製作/小笠原架奈〈日比谷Bar〉 取材・文/広沢幸乃

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