心ときめく雑貨やスイーツに目がないライター轟木愛美が、今おすすめの手土産をご紹介する連載。
「初めまして」の挨拶や、お世話になっている方への御礼、友人との食事会などにぴったりなアイテムをご紹介していきます。
長野・開運堂の「白鳥の湖」
長野のお土産といえば……
東京から新幹線で約1時間半、日帰りもできるお手軽さから何かと訪れる機会の多い長野県。
昼夜の寒暖差が大きく、気候に恵まれた自然豊かな長野は、名物や特産品のバラエティが豊富。おやきにワイン、蕎麦、七味、フルーツを使ったお菓子など、何をお土産にしようか毎回迷ってしまうほど。
その中でも長野駅に寄った際には必ず買う! と決めているのが老舗菓子店・開運堂のクッキー「白鳥の湖」。
その正体はスペインの修道院で考案された「ポルポローネ」と呼ばれる口どけやわらかなソフトクッキー。
クッキーにはスワンが型押しされており、レトロな缶と相まってときめきポイントが満載。
先日数年ぶりに長野駅周辺に滞在する機会に恵まれ、久しぶりに出合うことができたので今回ご紹介します。
長野駅で買える! 開運堂の「白鳥の湖」
「白鳥の湖」は創業140年を誇る「開運堂」さんの看板商品。
お取り寄せ人気ナンバーワンということで、公式オンラインショップでは入荷待ちになることもあるとか。
本店の所在地は松本市ですが、こちらの商品は長野駅のお土産ショップでも購入することが可能。
筆者がよく利用するのは長野駅直結のステーションビル「MIDORI」内の「ベアニ―」という店舗。
それ以外にも駅からすぐの「ながの東急百貨店」内の信州名産品コーナーでも取り扱いがあるので、スケジュールに余裕がないときでも安心。
開運堂・白鳥の湖(缶入)/1836 円
モチーフの白鳥は、冬から春にかけあづみのインター店(現在は閉店)近くの白鳥湖に飛来する白鳥たちにちなんだものだそう。
端正で美しい白鳥が水彩画タッチで描かれた乙女心をくすぐるパッケージ。
こちらは甲斐みのりさん監修の「全国のかわいいおやつミニチュアコレクション」でミニチュアフィギュアとして商品化されており、そのキュートさはお墨付き。
缶を開けると、一枚一枚丁寧に包まれたソフトクッキーが。
薄紙の包みにぺたりと貼られた白鳥のシールがなんとも愛らしく、開ける度に癒されます。
中からは白鳥が型押しされたころんとしたクッキーがお目見え。
力を入れると崩れてしまいそうな繊細なソフトクッキー。細心の注意を払い両手で包み込むように持ち上げ、可憐な白鳥をお皿に移します。
食感は落雁のようで、口に入れた瞬間ほろほろとほどける食感。
優しいテイストながら意外にもシナモンがしっかり主張した味で、スパイス好きとしては大満足。
ついもう一枚、と愛らしい白鳥シールを剝がしにかかってしまうちょっと危険なお菓子でもあります。
ちなみに「ポルポローネ」は食べるときに「ポルポロン」と3回唱えると幸せになれるという言い伝えが。
新しい年の挨拶とともに贈る手土産には、こんなストーリーのあるお菓子を選んでみては?