フランス・ブルターニュ発祥のそば粉で作るガレットから派生したクレープ。華美なトッピングを極力抑え、生地の素朴な味わいを楽しむ本場のスタイルが日本でもブーム。珠玉の5店をお届けします。
1.外はカリッ、内はモチッな「イクアリークレープリーカフェ」@豪徳寺
EQUALLY CREPERIE CAFE(イクアリークレープリーカフェ)
コク深くて香ばしいトラディショナルクレープ
パティシエが手がける、朝食からディナーまでクレープを楽しめるカフェ。軸となる「シュガー」¥870の生地は、フランス産と国産をブレンドした中強力粉にブウランシュガーやたっぷりの牛乳、マダガスカル産バニラなどを使用。外側はカリッ、内側は弾力があり香ばしく、芳醇なフランス産発酵バターが見事に溶け合う。
東京都世田谷区豪徳寺1の46の152F
営業時間:8時30分〜18時(金・土・日曜〜22時)
定休日:火・水曜(祝日の場合は営業、翌日休み)
※事前予約(https://equally-creperie.com/pages/shop-acces)も可。
2.素材も技もハイスペックなクレープ「オーシー トーキョー」@笹塚
ØC tokyo(オーシー トーキョー)
素材も技もハイスペック。口中で広がる旨みに心躍る
目黒の人気レストラン「Kabi」の立ち上げを務めた田井將貴が厨房を担うカフェ。「クレープ」¥1200の生地は九州産有機小麦粉に沖縄産の黒糖、ブラウンスイス乳などを混ぜ、12時間寝かせたもの。もちっとした食感に喜界島のザラメのシャリッと感、熱々の生地と冷たいグラスフェッドバターのコントラストが絶妙。
東京都世田谷区北沢5の27の161F
営業時間:9時〜17時(LO16時30分)、18時〜22時(LO21時)
無休
octokyo2024
3.余韻まで美しいクレープシュゼット「オークラ東京 フランス料理 ヌーヴェル・エポック」@虎ノ門ヒルズ
オークラ東京 フランス料理 ヌーヴェル・エポック
余韻まで美しい、五感で味わうクレープシュゼット
ホテルの伝統の味「クレープシュゼット」¥4800が復活。自家製オレンジ風味のバタークリーム、搾りたてのオレンジジュース、スライスレモンなどを煮立てたソースに生地を浸し、4種のリキュールやオレンジの皮のエッセンスで風味づけ。濃厚かつ爽やかなソースに溶け込んだ生地は、メルティな口溶けで余韻まで美味。
flambé 目の前で仕上げるライブ感もごちそう!
東京都港区虎ノ門2の10の4オークラヘリテージウイング5階
☎03(3505)6073
営業時間:(提供時間)11時30分〜14時30分、17時30分〜21時30分(LO20時30分)
定休日:火曜
※アラカルトの場合はデザートのみの注文不可。コースのデザートを変更なら1名につき+¥2600、追加は+¥4800。2名様からの注文。
4.こだわりの素材を使ったクレープ「ラ ゴダーユ」@松陰神社前
LA GODAILLE(ラ ゴダーユ)
優しい店主と食材が奏でる、心をほぐす一皿
グルマンたちの隠れ家的存在の小さなビストロ。北海道産の有機小麦粉や平飼いの有機卵、てんさい糖などこだわりの素材を混ぜ、ひと晩寝かせて焼成する「バターとお砂糖のクレープ」¥750は、潤いさえ感じるほどしっとりもっちり。バターとともにカソナードのしゃりしゃり感が華を添える。自家製のアイスを添えても。
東京都世田谷区若林3の16の7
☎03(6684)8428
営業時間:12時〜14時30分(LO13時)、18時〜23時30分(LO21時)
定休日:日・月曜
la_godaille
5.料理家の植松良枝さんがディレクション「モデラート オン ザ グリーン」@用賀
moderato on the green(モデラート オン ザ グリーン)
しつらえから味、景色まで抜かりなし
ディレクションを手がけたのは料理家の植松良枝さん。風通しのよい空間では定番から季節限定まで多彩なクレープに出会える。水分を多めに含む後味のよい生地には、トッピングに冷たいカルピスバターを贅沢に。「テテリア」の紅茶(¥850〜)とのペアリングも◎。写真は「シュガーバター」¥750。
東京都世田谷区用賀1の26の16 世田谷ガーデン倶楽部内
営業時間:11時〜17時(土日〜18時)
定休日:月・火曜
※フードのLOは閉店の1時間前
moderato_on_the_green
撮影/山下みどり 取材・原文/広沢幸乃 構成/渡辺敦子 ※BAILA2024年11月号掲載