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【大相撲きほんのき】番付って何? 相撲部屋って? 大相撲観戦を楽しむために知っておきたい、基本知識を教えます!

今、「大相撲」が大人気! 「見てみたいけど、ちょっとハードルが高そう」「専門用語がよくわからない」「そもそも土俵の上で何してるの?」そんなあなたの疑問にまとめてアンサー! 世界中からファンが押し寄せる日本の国技について、これさえ知っときゃ大丈夫。ようこそ、魅惑の相撲ワールドへ!

お相撲さんイラスト のこったのこった

CONTENTS

  1. Q.「大相撲」の「場所」とは? 相撲っていつ見られるの?
  2. Q.横綱とか関脇とか……「番付」って何ですか?
  3. Q.「相撲部屋」って、何ですか?
  4. Q.「四股名(しこ名)」って何? どう決めてるの?
  5. 大相撲は難しくない! 気になったらぜひ場所へ
教えてくれるのは

スポーツライター/相撲ライター

飯塚さきさん


いいづか さき ● スポーツライター・相撲ライター。ベースボール・マガジン社に勤務後、2018年に独立。フリーの相撲ライターとして『相撲』『Number』などの雑誌を始め、多くの媒体で取材と執筆を行う。力士や相撲部屋からの信頼も厚い。著書に『日本で力士になるということ 外国出身力士の魂』『おすもうさん直伝!かんたん家ちゃんこ 相撲部屋別 自慢のレシピ』など。

Q.「大相撲」の「場所」とは? 相撲っていつ見られるの?

A.「大相撲」は相撲のプロ競技、「場所」は各地で行われる興行のこと。年6回、本場所が開催されます

年に6回、15日間にわたって開催される、大相撲の公式興行が「本場所」です。それぞれの野球やサッカーなどのプロスポーツにおける公式戦の“シーズン”と同じく、この結果で力士の強さの階級=番付が決まります。本場所での相撲の試合を「取組」と呼び、「一番、二番」と数えます。

初日から最終日である千秋楽まで十五番の取組があり、勝つと「白星」、負けると「黒星」が「星取表」と呼ばれる勝敗結果に反映されます。15日間で八番勝てば8個の白星を獲得して「勝ち越し」、八番負けて黒星の数が白星より多くなると「負け越し」です。

 

【本場所の開催スケジュール】

 

一月場所(初場所) 

開催地:東京 会場:国技館 日程:1月第2日曜日〜第4日曜日

 

三月場所(大阪場所) 

開催地:大阪 会場:エディオンアリーナ大阪(大阪府立体育会館) 日程:3月第2日曜日〜第4日曜日

 

五月場所(夏場所) 

開催地:東京 会場:国技館 日程:5月第2日曜日〜第4日曜日

 

七月場所(名古屋場所) 

開催地:名古屋 会場:IGアリーナ 日程:7月第2日曜日〜第4日曜日

 

九月場所(秋場所) 

開催地:東京 会場:国技館 日程:9月第2日曜日〜第4日曜日

 

十一月場所(九州場所) 

開催地:福岡 会場:福岡国際センター 日程:11月第2日曜日〜第4日曜日

 

相撲は、土俵の上で力士が組み合って戦う競技で、日本では古来から神事や祭の儀式と結びついてきました。伝統文化を踏まえつつスポーツとしての形を整えたのが現在の相撲です。「大相撲」は、その中でも日本相撲協会が主催するプロ興行のこと。大相撲にだけ「番付」や「相撲部屋」「四股名(しこな)」などの用語やしきたりが存在します。

Q.横綱とか関脇とか……「番付」って何ですか?

A.力士の強さの階級。これを知っていれば、誰が強いかわかります

「横綱」「大関」「関脇」……などは力士の強さの階級のことで、強さのランキングのことを「番付」といいます。番付は、年に6回行われる15日間の本場所での勝敗によって場所ごとに上下します。強くなっていっぱい勝てば番付が上がる仕組み。番付の一番上が横綱で、みんながその頂点を目指して日々頑張っています。

番付は、図のようにピラミッド状になっています。頂点である横綱は、江戸初期から現在まで75人しかいません。現在開催中の令和七年九月場所(2025.9.14~9.28)現在、第75代横綱・大の里(東横綱・25歳・二所ノ関部屋)と第74代横綱・豊昇龍(西横綱・26歳・立浪部屋)の2人が在位。その下に大関1人、関脇2人、小結2人、前頭(平幕)、十両……と続き、横綱から十両までの力士をまとめて関取と呼びます。ちなみに番付の頭には必ず「東西」どちらかがつきますが、「東」の方が「西」より半段強い番付です。必ず東西で対決をするわけではないのでご注意。

 

大相撲の世界では、番付が一番大事と言っても過言ではありません。なぜなら、番付によって待遇が全く変わってくるからです。力士は月給制なのですが、十両の番付以上の関取にしかお給料は支払われません(ちなみに横綱は300万円/月、十両は110万円/月、これに取組(試合)ごとの懸賞金などがつきます)。無給である幕下以下の力士は相撲部屋で生活し、雑用もこなさなければいけません。

 

番付は、年齢やそれまでの実績に関係なく本場所での勝敗で決まります。今までどんなに強くても、15日間の場所で8敗の負け越しをすれば番付は下がります。また、怪我で休場をしても同様です。長い休場で番付を落とした力士が、何場所もかけて再び勝ち越しを決め、復活する例もあります。番付を知っておけば、どの力士が強いか、推しの力士が全体の中で現在どんな位置にいるのかがわかるのです。

番付の階級

Q.「相撲部屋」って、何ですか?

A.力士が所属するチームのようなもの。親方が指導し、力士の生活と稽古の基盤になります

お相撲さん(=力士)は、誰もが必ず相撲部屋に所属しています。相撲部屋に入門することが力士としてのスタートになります。現在、相撲部屋の数は45で、各部屋に「師匠」と呼ばれる親方がいます。親方は引退した力士の中で、親方株を取得した人がなれる資格。相撲部屋をスポーツのクラブチームに例えるなら、師匠は監督、力士は選手のようなもの。ただし相撲は個人競技なので、本場所中に部屋ごとの団体戦などはありません。同じ部屋に所属する力士は基本対戦しないというルールはあります。

 

相撲部屋に入門すると、集団生活をして部屋の雑用やごはん(=ちゃんこ)の用意をします。番付が上がって関取以上になると、部屋を離れて1人暮らしや結婚生活をすることができます。

 

また、相撲部屋には力士の他に、行司、呼出、床山の「裏方」と呼ばれる人も所属しています。行司は主に取組を仕切り、土俵の上で勝敗の裁きを行う人、呼出は取組の際に力士を呼び上げたり、力水をつけたりして進行を担う人、床山は力士のまげを結い、整える人です。裏方の人も力士と同じように階級があります。

お相撲さんイラスト 部屋

Q.「四股名(しこ名)」って何? どう決めてるの?

A.力士が土俵で名乗る名前で、人それぞれに意味やつけ方があります

芸能人の「芸名」や、プロレスやキックボクシングの「リングネーム」の役割をもっているのが「四股名(しこ名)」です。幕内現役力士でいうと、大の里、豊昇龍、琴櫻、若隆景、霧島などは、本名とは違う四股名を名乗っています。髙安、草野、宇良、正代は本名の姓と四股名が同じです。他に、一山本のように本名に「一」をつけて四股名にしている力士や、明生のように本名の下の名前を四股名にしている力士もいます。

 

四股名の由来は力士それぞれです。つけるタイミングも、四股名を考える人も結構バラバラ。熱海富士、平戸海など自分の出身地をつけたり、大栄翔のように出身校(埼玉栄高等学校)の1字を取ったりする力士も。霧島は霧馬山という四股名でしたが、最初の大関昇進の時に、自分の師匠の四股名を受け継ぎました。錦木は出身地の盛岡にゆかりが深く、江戸時代から続く伝統的な力士の四股名です。翔猿は、素早い相撲の持ち味をふまえて、四股名を自分自身で考えたそうです。

 

「部屋の名前」がつく力士も多いです。例えば、琴櫻が所属する佐渡ヶ嶽部屋は、琴勝峰、琴栄峰と、「琴」で始まる四股名の伝統があります。師匠も現役時代は琴ノ若を名乗り、琴櫻は横綱だった祖父の先代琴櫻を継いだ、二代目琴櫻です。横綱千代の富士を輩出した九重部屋は「千代」がつく四股名が多く、最近では雷部屋に所属する若手は「雷」のつく四股名が増えているなど、時代によって移り変わりがあります。

 

「〜の山」「〜の海」という四股名が多いのは、伝統的に、お相撲さんの体の大きさと雄大さを表しているからでしょう。出身地にちなんだ四股名の力士は、やはり地元の人の思い入れが高く、声援もたくさん。色白な見た目に加え“北海の白熊”の異名をとった昭和の力士・北天佑に因んでつけられた関取、白熊は、可愛い四股名も人気です。それぞれの思いが込められた四股名の由来を知ると、ますます応援したくなってしまうはず。今は本名で相撲を取っている力士も、関取や大関に昇進するタイミングで新たな四股名を名乗る可能性があり、想像するのも楽しみですね。

お相撲さんイラスト 国技館

大相撲は難しくない! 気になったらぜひ場所へ

大相撲本場所が見たくなったら? 本場所のチケットは、開催初日の約2ヶ月前に情報が掲載され、約1ヶ月~1ヶ月半前に発売が開始されます。ここでは、主な販売サイトである「チケット大相撲」での予約方法をご紹介。

 

1)  日本相撲協会公式サイトなどで、開催日程、チケット販売日程を確認。

ファンクラブ先行、会員先行などで発売日が異なる。最近は一般チケット即完売の場合が多く、各種会員先行抽選に申し込むのがおすすめ(無料から有料までいくつかの「番付」あり。落選する場合もあるので下調べして)

 

2)  席種を確認。

大きくわけて「タマリ席」「マス席」「イス席」があり、土俵を中心に正面・東・西・向正面の方面に分けられる。テレビで見るのと同じ方向が正面。

タマリ席: 土俵の一番近くを囲む席。“砂かぶり”と呼ばれ、取組中テレビ中継に映り込むことが多いのもこの席。座布団1枚分の1名料金で販売され、全日程¥20,000。タマリ席のみ、年齢制限(16歳以上)があり、座席での飲食と撮影は禁止。ただ、ほとんどが維持員席(年間で席を確保している)で一般的には買えないことが多い。

マス席:  四角く区切られた桟敷席。カーペットが敷かれていて、靴を脱ぎ、座布団に座って観戦する。場所によって異なるが、1人マスから6人マスがあり、土俵との距離によって席種と料金が変わる。

イス席:  国技館では2階、地方場所ではマス席後方にある1人1席の椅子席。土俵との距離によって席種と料金が変わる

3)  日程、席種、人数を決めておき、抽選・発売が開始されたら予約

最近の相撲ブームで、予約はかなり困難に。もし争奪戦に敗れたら、公式チケットリセールがあるので申し込みを。くれぐれも転売サイト等にアクセスしないように注意! 入場できなくなります。

4)  チケットを引き換え、当日をお楽しみに!

 

2ヶ月に1度の本場所は、力士たちが熱い勝負を繰り広げる闘いの場。勝敗の行方に手に汗握る一方で、観戦しながら飲食ができ、会場内にはたくさんのグッズやサービスがある、楽しいアミューズメント空間でもあります。相撲観戦の面白さは世界にも広まり、海外からの観光客も客席で応援。ルールがわかりやすく、言葉がわからなくとも、老若男女誰もが楽しめるのが相撲の良さでもあります。ぜひ、客席で臨場感と一体感を味わいに行ってみましょう!

イラスト/オゼキイサム 取材・文/久保田梓美

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