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【大相撲観戦の楽しみ方】両国国技館での楽しみ方とは? バイラ世代の相撲好き3人に聞きました!

今、「大相撲」が熱い! 個性豊かな力士たち、明快で豪快な勝負のゆくえ、伝統を身近に感じられる奥深く美しいビジュアル……。世界中からファンの集まるSUMO、生で触れたらその面白さにびっくりするはず! ひと足お先に“相撲沼”にハマった好角家(=相撲ファン)3人が、大相撲の聖地「国技館」での相撲観戦の楽しみ方を伝授します。

CONTENTS

  1. 両国国技館での観戦の楽しみ方とは? バイラ世代の相撲好き3人に聞きました!
  2. ①相撲ライター飯塚さきさん的、大相撲観戦の楽しみ方
  3. ②モデル・タレントの市川紗椰さん的、大相撲観戦の楽しみ方
  4. ③編集T的、大相撲観戦の楽しみ方

両国国技館での観戦の楽しみ方とは? バイラ世代の相撲好き3人に聞きました!

両国国技館(東京都墨田区横網一丁目3-28)は、大相撲の興行が開催される約10,000人収容の施設。年に3回、一月場所と五月場所、九月場所の各15日間、土俵の上では、午前中から取組が始まり、結びの一番が終わる18時まで、力士たちの熱い戦いが繰り広げられます。が、国技館の楽しみは、実は取組観戦“だけじゃない”!! そんな一大相撲アミューズメントとしての魅力を語ってくれるのは、こちらの3人!

スポーツライター・相撲ライター

飯塚さきさん


いいづか さき●スポーツライター・相撲ライター。ベースボール・マガジン社に勤務後、2018年に独立。フリーの相撲ライターとして『相撲』『Number』などの雑誌を始め、多くの媒体で取材と執筆を行う。力士や相撲部屋からの信頼も厚い。著書に『日本で力士になるということ 外国出身力士の魂』『おすもうさん直伝!かんたん家ちゃんこ 相撲部屋別 自慢のレシピ』など。

ファッションモデル・タレント

市川紗椰さん


いちかわ・さや●ファッションモデル・タレント。雑誌、ラジオ、テレビ、広告などで活躍中。鉄道、音楽、アート、読書、アニメなど、好きなもの、興味あることを深く掘り進め、カルチャー分野でも人気。相撲ファン歴は15年以上、その知識の深さと愛ある観察眼で、NHKをはじめとする相撲特集番組への出演も多数。

バイラ編集部

編集T


BAILA本誌で主にビューティ・読み物を担当。30代のバイラ世代。最近大相撲の世界の楽しさを知り、勉強中。

①相撲ライター飯塚さきさん的、大相撲観戦の楽しみ方

「子どもの頃から相撲好き。でも大人になって観戦すると、改めて文化的側面の美しさに気づきます」

両国国技館の前で

両国国技館の前で。毎場所、観戦だけでなく取材や両国国技館内のインバウンド向け英語生解説などの仕事でも訪れるので、私にとっては職場でもあります。着ているTシャツは、監修をしている相撲漫画『うっちゃれ五所瓦』のTシャツ。

「父と祖父母が相撲好きで、小さい頃から大相撲の本場所や巡業に連れて行ってもらっていました。しかも弟は、幼稚園年長で相撲クラブに入り、大学を卒業するまで学生相撲の選手をしていたんです。家族で弟の試合の応援をしに行くと、現在大相撲で活躍中の宇良関(東前頭八枚目・33歳・木瀬部屋)や翔猿関(東前頭十五枚目・33歳・追手風部屋)が同い年で大会に出場していたので、当時からの顔見知りです(笑)。私自身も相撲好きが高じて相撲ライターとなり、今では、本場所や相撲部屋が仕事場にもなっています。

 

両国国技館で初めて相撲観戦をしたのは、小学3年生の頃。以来、プライベートでも仕事でも何度も訪れていますが、私は国技館の建物が好きなんですよね。日本で唯一、大相撲のためにつくられているんです。昔ながらの『木戸口』から入場し、歴代横綱の写真や巨大な優勝額が見られるのもここだけ。子どもの頃は大相撲を見ていても勝ち負けにばかり目がいっていましたが、大人になって、相撲の文化的側面の美しさみたいなものにようやく気付きました。そんな伝統のすごさ、尊さを随所に感じさせてくれるのも両国国技館の良さだと思います」

「ベテラン好角家が教える、本場所観戦のおすすめタイムテーブル」

人気力士のしこ名入りタオルは様々なデザインで販売中、新作も続々登場!

人気力士のしこ名入りタオルは様々なデザインで販売中、新作も続々登場! 錦木関(西前頭十六枚目・35歳・伊勢ノ海部屋)の「のぼり風力士タオル」を手に。

「本場所中の国技館は、なんと朝9時ごろ開場。一番下の番付の取組は午前中から始まり、最後の一番は18時に終わります。何時から行って、どんなふうに楽しめばいいか? おすすめタイムテーブルを紹介しますね」

 

11:30ごろ 入場してランチを確保

入場すると、入口で当日の「取組表」が配られます。気になる力士がいる人はチェックをしておきましょう。席を確認したら、ぜひランチを国技館で! 館内グルメはどれもハズレなし。お昼よりちょっと前に入る理由は、人気力士のコラボ弁当などはすぐに売り切れてしまうから。地下の広間では日程別に各部屋自慢のちゃんこが食べられます。

 

14:00ごろまで ショップやガチャガチャ、フォトスポットなどを楽しむ

土俵の取組をチェックしつつ、ぜひ館内を探検してみて。相撲グッズの売店や、ガチャガチャ、クレーンゲーム、さまざまなフォトスポットで楽しめるはずです。

 

14:15ごろ 十両土俵入り

化粧まわしをつけた力士が、東西から入場してお披露目をする相撲ならではの儀式。十両以上の「関取」と呼ばれる上位力士の取組が始まる14時半〜15時ごろからが、国技館の「コアタイム」です。

 

15:40〜16:00ごろ 幕内土俵入りと横綱土俵入り

 最上位の幕内力士たちの土俵入りは華やかで迫力満点! その後、横綱土俵入りが厳かに始まり、高揚感はMAXに。ここから2時間は、ぜひ席を立たずに力士たちの真剣勝負を観戦して! これぞ生で見る醍醐味です。

 

18:00 取組終了。弓取式

最後の「結びの一番」が終わると、土俵の上で、力士が弓取式の儀式を行い、終了です。

「ファンサをもらえるチャンスも! ツウな楽しみ方を伝授」

土俵を降りるとメガネ」がトレードマークの錦木関と2ショット

「土俵を降りるとメガネ」がトレードマークの錦木関と2ショット。友達づきあいをさせてもらっているお相撲さんの一人でで、一緒にごはんを食べに行くことも。錦木関はお酒が好きなことでも有名なんですよ。

「何度か大相撲観戦を経験して、国技館にもちょっと慣れてきたという人に、ツウな楽しみ方をご紹介。国技館1階の西側通路の外は、力士たちの通り道になっています。ここで「入り待ち&出待ち」をするのも面白いんです。入ってくるお相撲さんは、取組前の厳しい顔をしていることがほとんど。取組みが終わって出てくるときは、声をかけると手を振ってくれることもあります。その代わり、「待ち」に没頭してしまうと、せっかくの取組を見逃してしまい、もったいないのでご注意!

 

そして、推しの力士や“箱推し”している相撲部屋ができた人は、会費を払って「後援会」に入ってみるのもおすすめです。多くは所属する部屋の公式ウェブサイトなどに入会の案内が載っています。後援会に入っていると、「千秋楽パーティー」や「稽古場見学」のお誘いが来たり、場所ごとに届く番付表や、オリジナルの浴衣反物が貰える部屋もあるそうです。推しに直接会えて“課金”できるチャンスでもありますよ(笑)」

 

【飯塚さんが推す、今場所注目の力士】

「今の大相撲は群雄割拠の時代と言われます。全員が強く、力が拮抗しているので、誰が優勝するか毎場所、本当に分からない。だからこそ面白い!」と飯塚さん。今場所注目しているのはこの3人! 

 

安青錦(西小結・21歳・安治川部屋)

ウクライナ・ヴィンニツャ出身。18歳で来日してからあっという間に番付を上げ、先場所の優勝争いを経て今場所、新三役にまで上り詰めた。「彼の魅力は、師匠の安美錦ゆずりの相撲の“うまさ”。今まで数多く活躍してきた欧州出身の力士は、大柄な体格を生かしたパワー相撲が中心だったのですが、彼はどちらかというと小柄で、立ち合いのスピードと疾走感が持ち味。茶色い髪と青い目のルックスと、ベテラン力士でもなかなか見られないような渋くて巧みな技とのギャップにも驚きます」

 

若隆景(東関脇・30歳・荒汐部屋)

福島県福島市出身。幕内優勝経験がありながら大怪我で休場し、幕下以下に陥落するもその後、三役復帰を果たす。「体格の小さな力士ですが、スピードだけではなく“絶対に逃げない”相撲を取るところが好きです。相手に当たって、まっすぐ前に出る。そして相手の攻めを封じる『おっつけ』の技が素晴らしい! 兄の若隆元関(東幕下五十三枚目・33歳・荒汐部屋)、若元春関(西前頭四枚目・31歳・荒汐部屋)と共に同じ部屋に入門した「大波三兄弟」の末っ子で、兄弟の中で一番寡黙だけど真摯な性格。力士の間にもファンが多いんです」

 

欧勝海(西十両筆頭・24歳・鳴戸部屋)

石川県河北郡津幡町出身。同郷の1年先輩である横綱大の里関に誘われ、同じ新潟県立海洋高等学校相撲部に入部。師匠は元大関琴欧洲の鳴戸親方。「相撲っぷりがすごく好き。立ち合いは鋭く低く、そこから前に出て相手を寄り切る、スピード感あふれる相撲でかっこいいんです。さらに『前さばき』という、体の前面で相手の手をかわし、まわしを取るような細かい技術がすごく上手。派手にぶん投げるとかじゃない、押し出し、寄り切りの技が魅力です」

②モデル・タレントの市川紗椰さん的、大相撲観戦の楽しみ方

「学生時代の初観戦でハマった! ライブでしか味わえない音と色を堪能して」

国技館2階のフォトスポットで、推しの豊昇龍関の化粧まわしパネルと2ショット!

国技館2階のフォトスポットで、推しの豊昇龍関の化粧まわしパネルと2ショット!

「大相撲をちゃんと見るようになったのは20歳前後です。大学時代に街でお相撲さんを見かけて、あまりに規格外の体の大きさに圧倒され、何かすごいかも! って思ったのがきっかけ。それをファッションの撮影現場で話していて盛り上がり、仕事仲間と一緒に国技館デビューしました。最初の観戦が『マス席』前方で、迫力に触れられたのもラッキーでした。当時は横綱朝青龍がいた時代、今よりもチケットが取りやすく、当日券もあったので、1人でふらりと2階のイス席で観戦、なんてこともよくやっていました。

 

国技館で生で見る相撲の醍醐味について、競技としての面白さはもちろんですが、私の場合は『音』と『色』。土俵の上の屋形にマイクがあり、体と体がぶつかる音が響くのがかっこいい! また、他のスポーツと違い、和の伝統色がいろんなところに使われているのにも注目です。関取のまわしの色や座布団、行司や呼び出しの装束の色とか……土俵の上ひとつとっても、色がすごくきれい。そうやって耳と目でもすごく楽しめるんです」

「国技館をもっと楽しむ。市川さん的おすすめスポット」

マス席は、後方でも土俵を近く感じられる

マス席は、後方でも土俵を近く感じられる。好きな食べ物や飲み物を持ち込んで、ゆったり観戦するのが市川さんお気に入りの過ごし方。

「普段のお気に入りは、マス席の後ろの方。会場のグルメやグッズをさっと買いに行けて、すぐ観戦に戻れるという出入りの楽さが理想的! 実は、国技館では、マス席のさらに奥、1階の最後方が座面の高いテーブル席になっているんです。VIP席のような、ちょっとスナックみたいな雰囲気もいい(笑) 一度だけそこで観戦したことがあるのですが、あの特別感は忘れられません。もうひとつの憧れ席は、記者席。土俵の近くの砂かぶり席だけど、テーブルがあって足が伸ばしやすそう。もちろんプロのための席で一般は入れないのですが、いつもうらやましいなと思っています(笑)。

 

国技館グルメでは、2階の『すし処 雷電』。小さな立ち食いカウンターがあって、お寿司を握ってくれます。結構本格的で美味しく、さっと食べられるのも魅力! それから、国技館を出て徒歩3分ほどのところにある、『両国メンチカツ』。名物のメンチカツは、肉々しくて好物だという力士も多いんです。国技館はチケットを持っていれば再入場が可能なので、熱々をテイクアウトしに出かける時もあります。取組が終わって電車で帰る下の方の力士や、これから国技館に向かう関脇と付け人(関脇の身の回りの世話をする幕下以下の力士)とすれ違うのも、本場所中の雰囲気を感じられていいですよ」

 

「朝から行って1日の変化を楽しむのもオツ。さらに地方場所に巡業……相撲の旅へ!」

北海道札幌での地方巡業へ

北海道札幌での地方巡業へ。北海道出身の力士といえば伝説の横綱千代の富士、大鵬、北の富士などなど。そして、幕内現役では一山本関も。巡業の土俵は力士のインタビューやちびっこ相撲、髪結の実演など、神ファンサなイベント目白押し!

「朝からずっと国技館にいると、高校や中学を卒業したばかりの子が土俵に上がっていて、客席で『あれ? 友達が見にきているのかな?』みたいな微笑ましいシーンを見かけることも。取組が進むにつれ、力士の体も徐々に大きくなっていって、行司さんの装束も変わります、だんだんと観客も増えて、高揚感が盛り上がっていくのがたまらない! 実はライティングも変化するんですよ。そうした土俵の移り変わりも、本場所の楽しみのひとつ。個人的には、お昼過ぎから始まる『幕下上位』の取組を見るのが好き。ここで勝ち越せば十両で関取になれる! そんな気合いが伝わってきます。ベテランと若手が交錯することも多くて、ドラマがあるんです。

 

そして、国技館で大相撲にハマったら、大相撲を見に旅をするのもおすすめ! 3月の大阪場所、7月の名古屋場所、11月の九州場所の地方場所と、場所と場所の間に行われる、全国各地での地方巡業があります。地方場所での『ご当地力士』への応援の盛り上がりはすごい! 取組は必ず18時には終わるので、取組後にご当地グルメの夕飯を楽しむのにもぴったりなんです。地方巡業は、本場所の真剣勝負とは違い、力士からのサービスも満点。地元のあたたかさも感じられます」

【市川さん注目の大相撲“推しカプ”&“箱推し”3選!】

「今場所の欧勝海関には私も注目しています! 相撲の推し活に興味を持ち始めている方には、迫力のある押し相撲と、手芸好きというキャラが魅力の大ベテラン玉鷲関(東前頭筆頭・40歳・片男波部屋)、それから努力家で多彩な技と、素朴かつ社会人経験ありという親しみやすさで応援したくなる一山本関(西前頭五枚目・31歳・放駒部屋)もおすすめ!」と市川さん。「さらに大相撲で面白いのは、上下関係、同世代などの“カップリング推し”や部屋ごとの“箱推し”もできるところ」というわけで、挙げていただきました!

 

 

“師弟推し” 師匠・安治川親方(元関脇・安美錦)と弟子・安青錦(西小結・21歳・安治川部屋)

「何しでかすか分からない人って、やっぱりすごく面白い! そういう意味で、異次元のパワーを持ち、若さと勢いで上り詰めていく安青錦関は大注目の力士。スマートな相撲をとる印象もあって、それは師匠の技術を吸収しているからだろうな、と感じます。師匠の安治川親方は、安美錦のしこ名で長く活躍していた現役時代からのファン。断髪式にも行きました。このまま弟子の安青錦関が横綱になったら胸熱です!」

 

“同郷のライバル推し” 豊昇龍(西横綱・26歳・立浪部屋)と霧島(西関脇・29歳・音羽山部屋)

「同じモンゴル出身で、出稽古や巡業、取組後などでも仲の良さが伝わってくる両力士。豊昇龍関は首都ウランバートル出身で、おじさんが朝青龍という相撲エリートだけど、気さくで人懐っこい都会っ子のイメージ。一方霧島関は平原のドルノドゥ出身、おじいさんは遊牧民で、無口でシャイなカントリーボーイ感があります(笑)。そんな好対照なふたりが切磋琢磨して、先に霧島が大関になったけど陥落し、豊昇龍が奮起して横綱に。ここ数場所では大関復帰を目指す霧島と、怪我に泣きながらも踏ん張る豊昇龍……というライバル同士の関係性が、尊さでいっぱい!」

 

“箱推し” チーム伊勢ヶ濱部屋

現在、部屋を率いる師匠は元横綱・照ノ富士である伊勢ヶ濱親方。安治川親方も現役時代に所属していた名門・伊勢ヶ濱部屋は、ずっと応援しています。シンプルに、現役関取の数が多くて強い! 伯桜鵬(東前頭二枚目・22歳)、熱海富士(東前頭三枚目・23歳)、草野(西前頭六枚目・24歳)、翠富士(東前頭九枚目・29歳)、尊富士(東前頭十二枚目・26歳)と、圧倒的な実力と実績のある若手揃い。誰かが優勝決定戦に出るたびに、全員が花道で集まり、ニコニコの笑顔で見守っているんです!  それを眺めているだけで幸せだし、胸が熱くなります」

③編集T的、大相撲観戦の楽しみ方

「初めての国技館での相撲観戦。予備知識がなくても満喫できて感激&リピ確定!」

国技館のおすすめスポット「大相撲ガチャ」

国技館のおすすめスポット「大相撲ガチャ」で手に入れた「お相撲さんのフェイスヘアピン」。下は公式グッズの「のぼり風力士タオル」

「高校時代、遠藤関(東十両三枚目・34歳・追手風部屋)が、ざんばら髪のイケメン力士として入幕し、話題になっていました。力士の中にはこんな人もいるんだ! と興味を持ったのがきっかけです。日本相撲協会の公式SNSなどを中心に、お相撲さんの取組の様子だけでなく素顔やキャラがわかる情報が流れてきたのもその頃から。いろんなお相撲さんがいるんだなあ、と気づいて、それがすごく楽しそうに見えたんです。アイドルやK-POPにはそれほどハマらなかったのですが、お相撲さんはみんな可愛くて! それから、さまざまなSNSやYouTubeで“お相撲情報をチェックする勢”でした。

 

国技館で生観戦できたのは、今年の五月場所が初めて。先にどハマりしていた友人がチケットを一緒に取ってくれました。その1日がびっくりするくらい楽しくて大感激! 2階イス席Dという一番土俵から遠い位置だったのですが、力士の姿も意外とよく見えて臨場感たっぷり。それに国技館自体の雰囲気も素敵で、他のスポーツ観戦とはちょっと違う面白さがあるな、と思いました。なんといっても、その非日常感が魅力! ちょっとハードルが高いのかな? ベテランのお客さんに怒られたりしないかな? と行く前は思っていたのですが、全く心配ご無用でした。近くの席のお相撲好きの方に『今、この力士の取組だよ〜』と教えていただいたりして、とってもあたたか! すっかりハマって、争奪戦に負けず九月場所のチケットをゲット、今度は念願のマス席で参戦します!」

 

「はじめての国技館観戦で”めっちゃ良かった”体験レポート!」

2階のガラス扉にいる力士たちのフォトスポット

2階のガラス扉にいる力士たちのフォトスポット。頬杖をついたり、ひょっこり顔を出したり、ポーズも多彩。玉鷲関には肩を組んでもらって2ショットが撮れます! ぜひ、推し力士を探して!

 

編集Tが驚いたのは、国技の館内に、みんなで体験できるスポットがたくさんあったこと。「グルメにグッズ、ゲーム感覚のガチャやフォトスポットは、初心者や海外から来た人でも、ひと目で盛り上がれます。全然ハードルが高くなくて、むしろポップに開かれているんだなあ、と目から鱗でした」。初心者におすすめの”ここは行っとけ”3選!

 

フォトスポット(無料)

国技館にはフォトスポットが多数。2階には力士たちがキュートなポーズでひょっこり現れるガラス扉がずらり。「わー❤︎ と思わず声が上がるかわいさ! 写真を撮りまくってしまいました。他にも、遠藤関にお姫様抱っこされてる風の顔ハメパネルや、横綱に挟まれ3ショットが撮れる全身パネルなど、探せばどんどん映えスポットが見つかる! 歴史ある建物のスペースを本当にうまく活用していて、素晴らしいホスピタリティを感じます」

 

大相撲ガチャ(1回¥500)

五月場所では1・2階正面側で販売している、日本相撲協会公式グッズのガチャ。「お相撲さんのフェイスヘアピン」(左右2バージョン各15種)のほか、新作が続々。九月場所では「関取全員集合缶バッジ」(全70種)「関取アクリルスタンド(十両)」(全15種)が登場。「よくぞ考えてくれた! というアイデアが詰まっていて愛もたっぷりのデザイン。推しの力士のグッズが当たらなくても、友達同士で交換したり、会話のきっかけになったりして、コミュニケーションツールになってくれる!」

 

国技館ちゃんこ(¥500)

地下1階の大広間で食べられる「国技館ちゃんこ」。毎日決まった相撲部屋が手作りしていて(今場所は二所ノ関部屋)日程ごとに味つけも変化。1日2千杯以上売れている一番人気のグルメだそう。「おいしくてびっくり! 分量も多すぎなくてちょうどいい。そして、会場は国技館らしいレトロな大広間。ずらりと並んだ長テーブルでみんながちゃんこだけを食べている風景は、ちょっとシュールで面白かったです(笑)」

ドリップチューン 発酵ローション 美容ジャーナリスト小田ユイコさんドラッグストア購入品

具沢山の「国技館ちゃんこ」。他の国技館グルメも満喫したいファンには、小ぶりなどんぶりに一杯、という控えめなボリュームが嬉しい。割り箸袋が、買うときのチケット代わり。合理的かつ袋のイラストも可愛い!

【編集Tの相撲初心者でも、推しポイントをたっぷり語れるおすすめ力士】

「アスリート的なかっこよさはもちろんありつつ、グッズやYouTubeなどを見るとお相撲さんってなんて可愛いんだ! とやられます(笑)。それまでは推しがあまりいない人生だったので、毎日が輝き出しました!」と編集T。初心者的目線で、「力士にはこんな人もいるんだ」と驚き、ファンになった推しを熱く語ります!

 

三田(西十両四枚目・23歳・二子山部屋)

栃木県大田原市出身。初土俵から1年目で十両昇進、今年の七月場所で十両優勝した期待のホープ。@BAILAの独占インタビューもぜひチェック! 「二子山部屋のYouTubeチャンネルは、力士の強さと可愛さを堪能できて大好きです。部屋でどんどん番付を上げ、まだまげも結えない三田関は、『こんなに顔がきれいで小柄で強くてかっこいい力士っているんだ…!』と注目した力士。相撲は無差別級、小さなお相撲さんが自分よりずっと大きな相手に勝つとすごく盛り上がります。しかも、ざんばら髪で勝ち上がっていく三田関は本当にかっこいい! 男っぽいけど優しい雰囲気も素敵」

 

琴櫻(東大関・27歳・佐渡ヶ嶽部屋)

千葉県松戸市出身。祖父は第53代横綱・琴櫻、父は元関脇・琴ノ若の佐渡ケ嶽親方。パワーある取口で昨年の三月場所に大関昇進。今場所は1人大関として闘う。「小さい力士に惹かれる一方で、いかにも“お相撲さん”という感じの体が大きくぽっちゃりした力士もやっぱり魅力的。琴櫻関は初観戦した五月場所で『こんなにおっきくて可愛いのに、強くてかっこいい…!?』と目がハートになった力士。大きな体を使った相撲っぷりは迫力があり、生で見ると圧倒されます」

 

一山本(西前頭5枚目・31歳・放駒部屋)

北海道岩内郡岩内町出身。バラエティー番組出演も多数の人気者、本人は若隆景ファンを公言しており、推しグッズを披露する姿が日本相撲協会公式YouTubeで配信され話題に(笑)。大きな体から多彩な技を繰り出す実力派で、今年の三月場所は横綱豊昇龍に勝利して初金星。「大相撲に入る前に公務員をしていた(中央大卒業後に北海道松前郡福島町役場に就職し、その後23歳で入門)と聞いて、『そんな経歴の力士もいるんだ!』と驚いた力士。インタビューでもハキハキ答えていて、いい意味でお相撲さんらしくない(笑)。相撲に関してすごく努力家だと聞いて、ますます好きになりました」

ディープに、ライトに、大相撲を楽しむ3人の推し活レポート、いかがでしたか? スポーツとしてのワクワクする面白さと、伝統行事の奥深さと、まるでお祭りのような華やかさ。国技館を訪れれば一日を満喫するファンの笑顔でいっぱい。国境も世代も超えて楽しめる大相撲、あなたも推しに行きませんか?

取材・文/久保田梓美

【二子山部屋・三田関インタビュー】ざんばら髪の土俵入りは、今だけの激レア姿!
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