セックスについて、人には話しにくいリアルな声に寄りそう「大人のセックスもやもや相談室」。今回は、BAILA読者から寄せられた「セックスの楽しさがわからない」というお悩みに、お笑い芸人 バービーさんと恋バナ収集ユニット・桃山商事 清田隆之さんが回答。
【読者のリアルなケース】セックスのよさや楽しさがわからない。正直、めんどくさいです
自分もパートナーも経験が豊富なわけでもなく、ちらっと見たことのあるAVや漫画、ネットの情報などを参考にしつつ、見よう見まねでセックスしている感覚があります。いつまでたってもぎこちない気がして、心から 楽しめません。行為の最中、ふと“何やってるんだろう?”と我に返ることも……。セックスってそんなにいいものですか? 楽しむことは今からでもできるのでしょうか?(30歳・会社員)
心を開いて、欲望のまま動く! 正しさよりも気持ちよさに従って
お笑い芸人
バービーさん
生理やセックス、恋愛、体、美容など、多岐の分野に精通し、ラジオやYouTubeなどで語る。
「私もセックスを学んだことは一度もないし、経験を重ねた今も、これがセックスだ!という正解なんてないと思っています。外からの情報に左右されるより、感じるままに体が勝手に動いて……結局、欲望のままに行うセックスがいちばん、気持ちいいんじゃないかな。“こうしなきゃいけない”や“これはしちゃダメ”というルールがなければ自由に楽しめて、可能性もどんどん広がるし! 欲望に正直になるためには、自分の心を開くことが大切。経験上、私がセックスに没頭していると、相手も心を開きやすくなるんです。頭で考えずに、体と体のコミュニケーションをとる感覚で、パートナーとタガを外してみてほしいです」
自分の不安を正直に打ち明けつつパートナーの感想を聞いてみよう
恋バナ収集ユニット・桃山商事
清田隆之さん
1200人以上の恋バナを聞き集め、「恋愛とジェンダー」をテーマにコラムやラジオなどで発信。
「この方がセックスを楽しめない原因のひとつとして、パートナーがどう感じているのか、わからないことへの不安があると感じました。それを解消するためには、やはりコミュニケーションをとってみるしかない。いろんな考えが混ざり合って新しい考えが生まれるように、二人に合ったセックスのあり方が見つかるはずです。もちろんセックスについて話し合うことが苦手な人もいますし、あくまで相談というかたちで、相手を否定しないことも大事。ただ、話し合いにすら応じてくれない場合は、そこに根本の原因があるのかもしれません」
イラスト/misaitoi 構成・原文/中西彩乃 ※BAILA2023年7月号掲載