良好な人間関係は、日々のひと言の積み重ねから! ビジネスシーンでの「よけいなひと言」を「好かれるセリフ」に変える言いかえ術をご紹介。第34回は、「普通においしいですね」。
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■「普通においしいですね」がよけいなひと言なのはなぜ?
最近、「普通においしい」「地味においしい」という言い回しをよく耳にするようになりました。「おいしい」という言葉に「普通に」をつけると、「可もなく不可もなく」「まあまあ」「ほどほど」というニュアンスが強まります。ほめているのかけなしているのかわからない、と思いませんか?
私も以前、お菓子を買って帰ったら家族に同じことを言われて、「普通においしいってどういう意味?」と聞いたら、「マズくはないってこと」と言われてガッカリ。買ってきてくれた人に対して「普通においしい」「地味に美味しい」と言うのは、失礼なことなのです。
■言いかえるならこれ!
「普通においしいですね」はよけいなひと言。
では言いかえるなら何て言う?
↓↓↓
「とてもおいしいですね」
が正しい!
「普通に」は”良くも悪くもない”という意味。プラスの言葉で感想を伝えましょう。
■さらに上手に使うには?
本当に「おいしい」と思ったのであれば、「とてもおいしいですね」「このスイーツの味、すごく好きです」とプラスの言葉で感想を伝えましょう。
自分の好みの味ではなかったけれど、何かひと言お礼を伝えたい場合は、「おみやげをありがとうございます」と言えばいいのです。
おみやげに限らず、相手がしてくれたことやもらったものに対して「普通に楽しかった」「地味にかわいいね」などと言うことも同じこと。「悪くはないけど満足はしていない」という意味に受け取られます。流行り言葉だからと言って、安易に使わないようにしたいですね。
■引用したのはこちら
よけいなひと言を好かれるセリフに変える 働く人のための言いかえ図鑑
サンマーク出版 大野萌子著
大野萌子
公認心理師、産業カウンセラー。一般社団法人日本メンタルアップ支援機構(メンタルアップマネージャ®資格認定機関)代表理事。2級キャリアコンサルティング技能士。法政大学卒。
企業内カウンセラーとしての長年の現場経験を生かした、人間関係改善に必須のコミュニケーション、ストレスマネジメント、ハラスメントの分野を得意とする。官公庁をはじめ、大手企業、大学等で5万人以上に講演・研修を行う。テレビ、ラジオ、新聞などのメディア出演、監修多数。
取材・文/佐久間知子