良好な人間関係は、日々のひと言の積み重ねから! ビジネスシーンでの「よけいなひと言」を「好かれるセリフ」に変える言いかえ術をご紹介。第33回は、オンラインミーティングでの「声が聞こえないのですが」。
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■「声が聞こえないのですが」がNGなのはなぜ?
オンラインミーティングでよくあるトラブルに、声が途切れる、聞こえない、雑音が入る、通信が遮断されるといった、音声や通信環境の不具合があります。
そういう場合、相手に対して「声が聞こえないのですが」「雑音が入って聞こえません」「画面がフリーズして見えません」などと大きな声で言う人がいますが、失礼だと感じたことはありませんか?
相手が悪いような、相手を責める言い方ではなく、不具合に気づいてもらう言い回しを選びましょう。
■言いかえるならこれ!
オンラインミーティングで「声が聞こえないのですが」と言うのはNG。
では言いかえるなら何て言う?
↓↓↓
「少し声が遠いようです」
が正しい!
不具合の状況を説明して伝えればOKです。
■さらに上手に使うには?
声が聞こえづらい場合は、「少し声が遠いようです」。雑音が入る場合は、「雑音が入って聞き取りづらいのでご確認いただけますか?」。画面がフリーズした場合は、「画面がフリーズしたようです」。このように状況を説明して、対処してもらいましょう。
共有画面が見づらい、チャットツールの使い方自体がわかならいなど、音声や接続以外の不具合があるときも、話をしている人は、緊張して焦っている場合が多いので、丁寧に伝えてください。「資料の文字が見えないんですけど」ではなく、「資料の文字が小さいので、拡大していただけますか?」という具合です。操作に戸惑っているときは、「やり方はわかりますか?」と気遣う声かけを。
操作が苦手な人はパニックになりがちで、間違って会議を終了したり、自分が退出してしまったりするケースもあります。相手を慌てさせるような指摘は控えましょう。
■引用したのはこちら
よけいなひと言を好かれるセリフに変える 働く人のための言いかえ図鑑
サンマーク出版 大野萌子著
大野萌子
公認心理師、産業カウンセラー。一般社団法人日本メンタルアップ支援機構(メンタルアップマネージャ®資格認定機関)代表理事。2級キャリアコンサルティング技能士。法政大学卒。
企業内カウンセラーとしての長年の現場経験を生かした、人間関係改善に必須のコミュニケーション、ストレスマネジメント、ハラスメントの分野を得意とする。官公庁をはじめ、大手企業、大学等で5万人以上に講演・研修を行う。テレビ、ラジオ、新聞などのメディア出演、監修多数。
取材・文/佐久間知子