良好な人間関係は、日々のひと言の積み重ねから! ビジネスシーンでの「よけいなひと言」を「好かれるセリフ」に変える言いかえ術をご紹介。第29回は、「バタバタしていて」。
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■「バタバタしていて」がよけいなひと言なのはなぜ?
連絡や対応が遅くなったとき、仕事の忙しさをアピールして、「今ちょっとバタバタしていて」「今取り込み中なので、その件はまた後ほど連絡します」と言い訳する人がいます。
「バタバタ」という表現は、いかにも落ち着きがなく段取りが悪い人という印象を与えます。
「ただいま取り込んでおりますので」という表現も、自分の忙しさを言い訳にするのは、「他の仕事を優先して忙しいのであなたは後回しにしていました」と言っているのと同じこと。マイナスアピールにしかなりません。
相手に対する配慮の足りなさを象徴している言葉ですので、言わない習慣を身につけましょう。
■言いかえるならこれ!
「バタバタしていて」はよけいなひと言。
では言いかえるなら何て言う?
↓↓↓
「対応が遅れて申し訳ありません」
が正しい!
忙しさを言い訳にせず、素直にお詫びを伝えましょう。
■さらに上手に使うには?
忙しくて対応が遅れてしまった場合でも、「こちらの不手際で対応が遅くなり申し訳ございませんでした」と、忙しさを言い訳にせずに素直にお詫びをする人は、誠実な印象を与えます。
対応を待ってほしいときも、「少々お時間を頂戴しますが、この件につきましては金曜日までに対応いたします」と“具体的な予定”を伝えれば、相手もすんなりと聞き入れやすくなります。
■引用したのはこちら
公認心理師、産業カウンセラー。一般社団法人日本メンタルアップ支援機構(メンタルアップマネージャ®資格認定機関)代表理事。2級キャリアコンサルティング技能士。法政大学卒。
企業内カウンセラーとしての長年の現場経験を生かした、人間関係改善に必須のコミュニケーション、ストレスマネジメント、ハラスメントの分野を得意とする。官公庁をはじめ、大手企業、大学等で5万人以上に講演・研修を行う。テレビ、ラジオ、新聞などのメディア出演、監修多数。
取材・文/佐久間知子