良好な人間関係は、日々のひと言の積み重ねから! ビジネスシーンでの「よけいなひと言」を「好かれるセリフ」に変える言いかえ術をご紹介。第44回は、「それは無理です」。
![「それは無理です」はよけいなひと言](https://img-baila.hpplus.jp/common/large/image/aa/aa45ed5e-5364-4e11-9246-f28eabadbb16.jpg)
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■「それは無理です」がNGなのはなぜ?
ビジネスにおいて信頼関係を築くためには、できるだけ要望に応えて、相手に満足してもらえる結果を出したいものです。しかし、無理難題を言われて困ってしまうこともあるでしょう。
その場合、「それは無理です」と突っぱねる人もいますが、よほど長い付き合いでなければ、冷たい態度に思われて関係性が悪化する可能性があります。
特に取引先との関係性を良好に保つためには、ネガティブな交渉ごとのあとでも後味が悪くならない対処の仕方がポイントです。
■言いかえるならこれ!
断わるときに「それは無理です」と言うのはNG。
では言いかえるなら何て言う?
↓↓↓
「難しいかもしれませんが、検討します」
が正しい!
難しい要望でも努力する姿勢を見せて、断るときほど丁寧な表現を。
■さらに上手に使うには?
同じ断り文句でも、「難しいと思いますが、検討してみます」「現段階では難しいですが、今後尽力いたします」など、努力する姿勢を見せましょう。
そして、自分が一歩引いて、「こちらの力不足で」「ご期待に応えられず申し訳ございません」と配慮のある言葉を添えると、より好印象です。
しかし、自分の担当業務以外の要望など、100パーセント不可能な仕事を頼まれたときは、毅然とした態度で、はっきりと断る勇気も大切です。
その際も、「無理です」「できません」という言葉は、全否定された感が強くなりがちなので、少しやんわりとした「いたしかねます」という丁寧な表現ができるといいですね。
■引用したのはこちら
![断わるときに「それは無理です」はNG! 代わりに何て言う?【働く大人の言いかえ術 vol.44】_2](https://img-baila.hpplus.jp/lg=7/b/common/large/image/2b/2b9ccff5-3b68-4231-a970-2255d4004428.jpg)
よけいなひと言を好かれるセリフに変える 働く人のための言いかえ図鑑
サンマーク出版 大野萌子著
![大野萌子](https://img-baila.hpplus.jp/common/large/image/df/dfe701b0-4f48-4cac-b78a-32dee3bbac04.jpg)
大野萌子
公認心理師、産業カウンセラー。一般社団法人日本メンタルアップ支援機構(メンタルアップマネージャ®資格認定機関)代表理事。2級キャリアコンサルティング技能士。法政大学卒。
企業内カウンセラーとしての長年の現場経験を生かした、人間関係改善に必須のコミュニケーション、ストレスマネジメント、ハラスメントの分野を得意とする。官公庁をはじめ、大手企業、大学等で5万人以上に講演・研修を行う。テレビ、ラジオ、新聞などのメディア出演、監修多数。
取材・文/佐久間知子