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目上の人に「すみませんが」と依頼を切り出すのはよけいなひと言! 代わりに何て言う?【働く大人の言いかえ術 vol.111】

良好な人間関係は、日々のひと言の積み重ねから! ビジネスシーンでの「よけいなひと言」を「好かれるセリフ」に変える言いかえ術をご紹介。第111回は、「すみませんが」。

「すみませんが」はNG

insta_photos/shutterstock

■目上の人に「すみませんが」と言うのがよけいなひと言なのはなぜ?

「すみませんが」という表現が、目上の人への依頼時に使うにはカジュアルすぎるからです。

お願いをするときに、相手に手間をかけて申し訳ないという気持ちがあっても、言葉づかいが適切でなければ、不躾な印象を与えかねません。

ビジネスシーンにおいて、上司や目上の人には立場をわきまえて、尊重と信頼の気持ちを示すことが大切です。

依頼やお詫びなど相手に切り出しにくい話をするときほど、とくに丁寧な印象を与える表現を選ぶ必要があります。

■言いかえるならこれ!

目上の人に「すみませんが」と依頼を切り出すのはよけいなひと言! 
では言いかえるなら何て言う?



↓↓↓



「恐れ入りますが


が正しい!
さりげなく相手を立てる丁寧なクッション言葉を選びましょう。

■さらに上手に使うには?

クッション言葉とは、そのまま伝えるときつい印象になる流れの内容を、やわらかく伝えるために前置きとして添える言葉のこと。

「恐れ入りますが」は、相手に手間がかかる依頼などをするときに、相手への遠慮や気づかいが伝えられるクッション言葉です。目上の人に自然に使えるとスマートですね。

ほかに、依頼時には「恐縮でございますが」「ご多用中かと存じますが」「お手数をおかけしますが」「お差し支えなければ」「勝手を申しますが」「ご迷惑をおかけしますが」なども有効です。

クッション言葉を使うと、相手への遠慮や気づかいが伝わるだけでなく、言いにくいことも言いやすくなります。

また、クッション言葉は、対面での会話だけでなく、メールや手紙など文章でのやりとりにおいても幅広く活用できます。

■引用したのはこちら

好かれる人の言葉選びを身につける 大人の使え方練習帳

好かれる人の言葉選びを身につける 大人の伝え方練習帳
宝島社 大野萌子著

大野萌子

大野萌子


公認心理師、産業カウンセラー。一般社団法人日本メンタルアップ支援機構(メンタルアップマネージャ®資格認定機関)代表理事。2級キャリアコンサルティング技能士。法政大学卒。
企業内カウンセラーとしての長年の現場経験を生かした、人間関係改善に必須のコミュニケーション、ストレスマネジメント、ハラスメントの分野を得意とする。官公庁をはじめ、大手企業、大学等で5万人以上に講演・研修を行う。テレビ、ラジオ、新聞などのメディア出演、監修多数。

取材・文/佐久間知子

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