【クセツヨ上司のトリセツ】忘れっぽいのは確信犯⁉ 「記憶力がザル上司」の対処法

あなたの上司はどんなタイプ？　どんなクセツヨ上司でも嫌いにならない方法はあるはず!?
上司と部下、先輩と後輩の間で“板挟み”になりがちだけれど、できればストレスなく働いて、つつがなくキャリアを重ねたい30代。そのためのコミュニケーション処世術を、秘書歴20年、15人のボスに仕えた経験をもつライターが教えます。

1時間前に確認したのにもう忘れてる！ そんな【記憶力がザル上司】の特徴を解説します！

あの打ち合わせは幻だったのか？ あまりの記憶力のザル加減に思わず送信メールや議事録を確認してしまう「記憶力がザル上司」。

ほかにもこんな生態が……

●とっておきのエピソードを何度も聞かされる（もちろん毎回受け止めます……多分）
●予定を忘れないようにスケジューラに登録するけど、日付を1日間違えている（惜しい……）
●重要なアポイントの日付やパスワード、全部私にメールで飛んでくる（外部記憶頑張ります）
●用事のある人の席まではたどり着いたが、肝心の用事を忘れて固まっている（もう一息！）
●意外に昔のことは覚えてる（もしやメモリー不足なのかも？）

身近な上司の行動パターン、チェックしてみて！

上司の記憶はそもそもあてにせず、セーフティネットは2重3重に！

◎「アポイントの件、直前にもお電話いたしますね」
待ち合わせ場所、忘れないでください！とコワイ顔で責め立てるより、直前フォローがベター

◎「あの件ですか？ こちらの件ですか？」
上司があと一歩のところで記憶をたどって固まっていたら、ヒントを出して応援してあげよう。数打てばどれかヒットするかも？

×「さっき言いましたよね？」
同じ話を繰り返されてうんざりする気持ちもわかるけれど、悪気がない上司の場合には、優しい言い換えを

×「大丈夫です、私が覚えておきますので」
その言葉に上司が安心してしまったら、今よりお任せされるかも？ 思っていても、心の中だけにとどめて

そんな「記憶力がザル上司」を社外の人に「どんな人？」って聞かれたら、どう答えるのがいいでしょうか？　「何度も同じ話をしないといけなくて……」なんてさすがに失礼ですよね？　

そんな時のオススメコメントがコレ！

◎「お忙しくされていて、大変そうです」

　→頭の中もキャパオーバーなんです……と信じたい

◎「忘れものをしても部下のせいにしない優しい方です」

　→できれば覚えていてほしいけど

誰だって褒められて嫌な気持ちはしないもの。マイナス用語はプラス変換するくせをつけておくと、オフィスのどのシーンでも使えます。

対して同じチームの部下や後輩には、「虎の巻」を作ってシェアしておくと安心です。

たとえば……

大事な案件はプッシュ通知を活用
　→大きな商談やアポの予定などは、プッシュ通知でリマインダーを設定

報告や会議をルーティン化！
　→報告や会議は同じ時間帯に集約！ 習慣化して体内時計で覚えていただこう

クラウドやグループチャットはプロジェクトの数だけ作成
　→とりあえずそれさえ見れば安心、の環境を共有すれば、平和な環境に

体調チェックも兼ねて上司のスケジュールをチェック
　→最近出張続き、夜遅くまでスケジュールがびっしり、という状況はなるべく回避でリソースに余裕を

他部署や取引先とのアポは覚えているのかをこっそりチェック
　→他部署や取引先など、忘れると影響が大きいアポイントはしっかり覚えているなら、優秀な部下に甘えてるのかも……。不穏な空気になる前にフラットな関係の部署にヘルプを求めるのも一手

たまにはミーティングを兼ね、チームのランチ会を開催
　→リラックスして美味しいものを食べながら、気になる案件はチームみんなが外部記憶装置に！

素敵先輩は「記憶力がザル上司」も、上手にフォローしてみんな笑顔に！　部下や後輩とも楽しみながら、今日も「三方よし」のチームワークで乗り切ろう！

イラスト／green K