あなたの上司はどんなタイプ? どんなクセツヨ上司でも嫌いにならない方法はあるはず!?
上司と部下、先輩と後輩の間で“板挟み”になりがちだけれど、できればストレスなく働いて、つつがなくキャリアを重ねたい30代。そのためのコミュニケーション処世術を、秘書歴20年、15人のボスに仕えた経験をもつライターが教えます。
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あなたの上司は「メールの返信短すぎ上司」? 見極めポイントは?
返信は毎回「りょ」だけ! そんな【メールの返信短すぎ上司】の特徴を解説します!
LEVEL2 質問メールに「了解しました」の返信(何に了解?)
LEVEL3 内容は少ないのにCCには大量の宛先が(全員で解読しろってこと?)
LEVEL4 メールは短いのに電話は長い
LEVEL5 外出が多く、スマホでの返信がメイン
こんな上司が身近にいたら……「メールの返信短すぎ上司」かもしれません!
「メールの返信短すぎ上司」はメールを最後まで読んでない!
長文の出張報告にも1行返信。さすがに「お疲れ様」ぐらい言って欲しい「メールの返信短すぎ上司」。
ほかにもこんな生態が……
●チーム内の返信には「ちょ」「りょ」「草」などネットスラングを使う(一応ビジネスメールなんですけど……)
●「了解しました」「折り返しご連絡します」などの返信ワードを単語登録している
●リーダーにのみ配信されるメールが無言で転送されてくる(せめて一言お願いします)
●全員に配信された社内メールも転送されてくる(それ、私にも来てます)
●時候の挨拶が必要な、改まったメール作成は部下に丸投げ
身近な上司の行動パターン、チェックしてみて!
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「メールの返信短すぎ上司」の対処法(トリセツ)
「メールの返信短すぎ上司」のトリセツ 大原則はこれ!
返信のクセと行間を解読し、メール往復回数は最小タームで!
「メールの返信短すぎ上司」とのコミュニケーションのOK例
◎「A案でOKとのこと、ありがとうございます!」
→返信が「了解」だけのメールを受け取ったら、行間を読み取った確認を
◎「3文字で使える略語があるようです!」
→ネットスラングが多発するようなら「FYI」「NRN」など、全世界で通じる正しい略語を教えてあげると、上司の株も表現力もUP?
「メールの返信短すぎ上司」とのコミュニケーションNG例
×「結局どちらで決定でしょうか?」
→上司にしてみれば、もう返事をしたつもり。自分が感じた「正解」を復唱し、確認する配慮を。
×「最後まで読んでいただけましたか?」
→あいまいな返信にがっかりした時も、突っかかってもいいことナシ。チームはみんな思ってる!
「あの人ってどんな人?」と聞かれたら トリセツシェアのポイント
そんな「メールの返信短すぎ上司」を社外の人に「どんな人?」って聞かれたら、どう答えるのがいいでしょうか? 「毎回行間を読まないといけなくて……」なんてさすがに失礼ですよね?
そんな時のオススメコメントがコレ!
◎「メールには即レスくださるので、ありがたいです」
→きっとおうむ返しじゃないと思う
◎「たくさんメールが来るので大変そうです」
→多分1回で完結できないから何回も同じ人からメールが来るんだよね
誰だって褒められて嫌な気持ちはしないもの。マイナス用語はプラス変換するくせをつけておくと、オフィスのどのシーンでも使えます。
後輩や部下への共有の仕方は?
対して同じチームの部下や後輩には、「虎の巻」を作ってシェアしておくと安心です。
たとえば……
メールには選択肢ではなく意思を書く
→「このように進めたいと思います」に異論があれば、さすがに「了解」だけにはならないはず?
やむを得ず選択肢にする場合は、箇条書きかチェックできるフォーマットで
→ぽちっとするだけで完結するのはどちらにもありがたい
上司宛のメールはスクロールしなくても読める程度の内容にとどめる
→せめて見えてる部分は読んでもらえるかも?との希望も込めて
メールの内容はチームで共有
→関係者全員でシェアすれば、行間も読めるはず
解読不能な内容は潔く口頭で確認
→「わかったフリ」はどんな仕事でもミスの元! 何度も口頭確認していれば、少しは返信も丁寧にしてもらえるかも?
明らかに「最後まで読んでないな」と思ったら送信メール内容の分割を
→上司の返事も短いけれど、送ったメールも長すぎるのかも? 内容は1つずつ確認したほうが確実◎
日ごろからコミュニケーションを
→単語メールの応酬は雰囲気も殺伐としてしまいがち。ランチタイムなどは仕事を忘れて雑談を
「メールの返信短すぎ上司」も味方につけて“素敵先輩”になりましょう!
素敵先輩は「メールの返信短すぎ上司」の言いたいことも、さらっと汲み取りみんな笑顔に! 部下や後輩とも楽しみながら、今日も「三方よし」のチームワークで乗り切ろう!
イラスト/green K