【クセツヨ上司のトリセツ】推し活じゃなくて仕事でしょ!?　「愛社精神スゴすぎ上司」の対処法

あなたの上司はどんなタイプ？　どんなクセツヨ上司でも嫌いにならない方法はあるはず!?
上司と部下、先輩と後輩の間で“板挟み”になりがちだけれど、できればストレスなく働いて、つつがなくキャリアを重ねたい30代。そのためのコミュニケーション処世術を、秘書歴20年、15人のボスに仕えた経験をもつライターが教えます。

「そういえば今日は本社が現社屋に引っ越した日だね」。なんて誰も同意できない自社知識がスゴすぎる。そんな【愛社精神スゴすぎ上司】の特徴を解説します！

どうしてそんなことまで知ってるの？　社史や沿革、創業者の名前まで！　そんな「自社オタク」の「愛社精神スゴすぎ上司」。

ほかにもこんな生態が……

●自社製品を愛用するだけでなく、ユーザー登録もしている
●会社アゲの前向きなコメントが重宝され、社内報やリクルートサイトの常連
●街で自社製品を見かけると、陳列棚の最前列に置き換える
●新人の指導者としても大活躍
●社員参加の大会やコンテストの応援にも駆け付けているらしい（知らんけど）

身近な上司の行動パターン、チェックしてみて！

上司の前では会社の愚痴はご法度！

◎「今回の新製品、素敵ですよね、きっと売れると思います」

決して上司を褒めているわけではないのに、新製品を褒めるだけでゴキゲン決定！

◎「この会社で上司とお仕事できてよかったです」

これまた上司を褒めているわけでもないのに、なぜか嬉しくなっちゃう、それが「愛社精神スゴすぎ上司」！

×「もしかして、ヒマですか？」

「任意」の社内イベントにも積極的に参加している上司。でも決してヒマなんじゃありません。これも上司にとっては立派な「推し活」！

×「正直に言うと、○○社（競合）の製品の方が可愛いんですよね」

ライバル社だけでなく、センスや待遇などでも他社を褒める言動はNG！　正直な意見は同僚とシェアするだけにとどめよう。

そんな「愛社精神スゴすぎ上司」を社外の人に「どんな人？」って聞かれたら、どう答えるのがいいでしょうか？　「会社が好きすぎて引くレベルです……」なんてさすがに失礼ですよね？　

そんな時のオススメコメントがコレ！

◎「会社の知識が豊富で指導係としても大活躍されているんです」

　→会社の知識豊富なんて何よりの褒め言葉！

◎「リクルートサイトにも掲載されたこともあるぐらい、期待されている方です」

　→会社の広告塔にも起用されるぐらい、自社愛にあふれた人材なんです。

誰だって褒められて嫌な気持ちはしないもの。マイナス用語はプラス変換するくせをつけておくと、オフィスのどのシーンでも使えます。

対して同じチームの部下や後輩には、「虎の巻」を作ってシェアしておくと安心です。

たとえば……

困ったら身近なものを褒めまくれ！
　→本人に１ミリも褒めるところが見つからなくても、担当製品や会社を褒めるだけでゴキゲンに。

競合他社の製品は上司の見えないところに
　→逆に他社製品は目につかないところに！　ネットや雑誌で話題の製品も要注意。

ちょっとでも会社に関係ありそうな情報は積極的にシェア
　→「私、以前工場があった○○（地名）の出身なんです！」など、無理やり会社に関連付けた自己紹介は「愛社精神スゴすぎ上司」の目に留まること間違いなし！

「仕方ない」の温度差に注意！
　→「社内イベントは仕方ないから行くよ」なんて言っていても、油断禁物！　上司の社内イベントは冠婚葬祭と同レベルの超重要案件。

いいウワサは積極的に耳に入れるべし！
　→「友人もこの製品を愛用してくれてるんです」など、1ユーザーからの褒め言葉は、「愛社精神スゴすぎ上司」にとって、我が子を褒められたように嬉しいハズ。

まるで広報？　PR文に困ったら頼っちゃおう
　→製品や会社の宣伝なら、「愛社精神スゴすぎ上司」の出番！　営業用資料のチェックをお願いすれば、AIよりもカンペキに仕上げてくれるはず！　社内の宴会ネタやスピーチ原稿も相談しちゃおう！

福利厚生の相談ならお任せ！
　→自社製品を愛用し、自社経由での買い物に慣れている「愛社精神スゴすぎ上司」。利用している人を聞いたことがない福利厚生制度もしっかり把握しているので、買い物や旅行の際は積極的に相談に行こう！　思わぬ節約ができるかも。

素敵先輩は「愛社精神スゴすぎ上司」も、ついでに会社もアゲてゴキゲンなオフィス環境を！　部下や後輩とも楽しみながら、今日も「三方よし」のチームワークで乗り切ろう！

イラスト／green K