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【働く女性のチームワーク論】チームワークを推進する会社の中の人は、どんなチーム運営の工夫をしている?

職場は自分の時間の多くを割いて過ごす場所。ともに働く同僚ともお互いによきチームメンバーとして関われたら、余計なストレスを感じることなく、働きやすくなるはず。今回は、サイボウズで働くバイラ世代の女性に、チームワークを推進する会社の中の人が、チームで働くときに工夫していることを具体的に聞きました。

(左)チームリーダー 武内友紀さん(右)チームメンバー 寺川和咲さん

サイボウズ キャリア採用チーム

(左)チームリーダー 武内友紀さん(右)チームメンバー 寺川和咲さん


ともに2018年に中途入社。武内さんは前職時代から人事関連でキャリアを積んできたスペシャリスト。’22年からチームリーダーに。寺川さんはキャリア採用チームに所属しながら、希望して経営支援本部も兼務し、二つのチームをバランス調整して行き来しながら奮闘中。

自立して動くためには、お互いの得意・不得意を知っておくことが重要

企業の業務をスムーズに進めるためのアプリ「キントーン」やグループウェア「サイボウズ Office」などを手がけるサイボウズの企業理念は「チームワークあふれる社会を創る」。いわば、誰よりもチームについて考え続けている会社だ。そんなサイボウズの「中の人」のリアルなチーム運営についてぜひ聞いてみたい……!と、キャリア採用チームでリーダーを務める武内さんとメンバーの寺川さんに話を伺った。

武内 「私たちのチームは全部で7名。社内の各部門と連携し、キャリア入社の採用を実行する部署です。サイボウズは挑戦したい仕事や異動希望があれば公開で挙手が可能。該当部署に社内でつながり、目的や適性、モチベーションなどを考慮してトライできる仕組みがあります。体験入部もできますし、寺川さんのように他部署と兼務で働く時間の配分を話し合って決める、といったケースも。受動的に指示を待つのではなく、社員一人ひとりが自立を求められる社風。一方で、社員同士の助け合いもとても活発なんですよ」

寺川 「自分の得意・不得意を自覚すると、助け合いもスムーズ。私はビジョンを立てるより、ビジョンをどう実現するか、実行面を考えるのが得意です。私が役に立てる場面があれば、気軽に声をかけてほしいですし、ほかのメンバーの得意を把握していれば、助けてほしいときにお願いもできます」

武内「いい意味での“依存先”を増やすのも自立の条件だと思います。もちろん、相談しやすい空気をチーム内でつくるのが、まず大切。私は皆を引っぱっていくリーダーというより、メンバー間や他部署とのよきハブとなるよう、心がけています」

働くバイラ世代の 「チームワーク」実践編

会社のビジョンから個人のタスクまで。情報を共有する意義とは?

意外にも、サイボウズは創業後数年間は離職率が高かった。悩んだ青野慶久社長が試行錯誤の結果、行きついたのがチームワーク作りの大幅な改善だった。個人プレーだけでは物事はうまくいかない。いいチームでお互いに足りない部分を補い合えば、各自の能力が最大限発揮され、やりがいも感じられる。よりよきチームであるために、現在進行形で常に方法はアップデートしているが、守るべき基本は透明性の高い「情報共有」だという。

武内 「基本的にはインサイダーとプライバシー以外の情報は“見える化”しています。会社が目指すこと、チームの目的、個人のタスク管理……。情報を持つ人/持たない人の間でヒエラルキーを生まないためにも、あらゆるフェーズの情報を可能な限り、共有します。現在は月に1回、各メンバーと30分の1on1を行ってその内容もシェアしていますが、このやり方自体も、他チームのリーダーから共有されたものなんです。情報共有のために費やす時間も、長い目で見れば『チームをよりよくする』という目標のために有効。お互いの仕事の進行状況を知っていると、何か気づいたら声をかけられますし、失敗も小さなミスで収められます」

寺川 「目的が腹落ちしない場合も、リーダーやメンバーに臆せず質問できるので、モヤモヤしないですみます」

武内 「各自が自立して動くのが大前提ですが、仕事を過剰に属人化させないことも同時に重要。多様な距離感をもって物事にあたるメンバー構成となるように工夫します。とはいえ、チーム運営に絶対の正解はないと思っています。メンバー皆で理想のあるべき姿を共有しながら、いつでもやり方を見直していきたいですね」

武内さん&寺川さん

【まとめ】チームワークのコアは情報共有にあり!

【まとめ】コミュニケーションの工夫を随所に

月1の1on1の内容を共有
週ごとのタスクを相互共有
“やりたいこと”を全社公開

勤務地が離れたメンバーもおり、リモートワーク中心だが、自社のアプリやチャットでコミュニケーションは密にとっている。リーダーとメンバー間では1on1の時間を月1回30分間設け、話した内容を可能な範囲でチームに共有。週ごとのタスクも相互共有し、遅れがあれば、チーム内で助け合いも。仕事仲間として互いを思いやるコミュニケーションを心がけているという。やりたい仕事があれば全社公開で手を挙げ、該当チームでの検討につながる仕組みも。

撮影/浜田啓子、伊藤奈穂美(物) 取材・原文/中沢明子 協力/すみっコぐらし ©2023 SAN-X CO., LTD. ALL RIGHTS RESERVED.すみっコぐらしとは、すみっこにいるとなぜか“おちつく”、ちょっぴりネガティブで個性的なキャラクター。 ※BAILA2023年6月号掲載

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