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【働く女性のチームワーク論】若きリーダーが考える“ワークするチーム“のあり方とは?

職場は自分の時間の多くを割いて過ごす場所。ともに働く同僚ともお互いによきチームメンバーとして関われたら、余計なストレスを感じることなく、働きやすくなるはず。今回は、ホテルやリゾートを運営・開発する株式会社水星の龍崎翔子さんにチームのあり方について伺った。

龍崎翔子さん

株式会社水星

龍崎翔子さん


1996年生まれ。2015年に起業。「メディアとしてのホテル」を掲げ京都の「HOTEL SHE,」、金沢の「香林居」といった新感覚のブティックホテル、産後ケアリゾート「HOTEL CAFUNE」などを運営・開発。ホテルの開業支援や自治体観光PRのコンサルティングにも従事。

目指すのは働き手が自走して「いい時間」を過ごせるチーム

適切に役割分担できれば自走可能なチームになる
私自身の社内の立ち位置は「経営者という役割」を担っている人にすぎません。人生を懸けて作った会社の目指すビジョンや成長戦略を描き、言葉にして伝えていくのは「経営者」の仕事の一環です。そして、ほかのスタッフも私と同じく、人生の大切な時間をこの会社に懸けて、社内で私ができない別の役割に従事してくれています。そんなメンバー誰もが自分の力を発揮できるいいチーム編成となるように、心を砕くのも私の役割です。

各マネージャーにはチームがもし自分の会社だったらどう動くかを想像して動いてほしい。リーダーが変わればチームも変わりますし、うまくいっているチームのリーダー像も実に多様で、私も勉強になっています。

いいチーム作りは、慎重な採用としっかりした役割分担がポイント。私の時間の三分の一は採用活動に割いていると言っても過言ではありません。スタートアップの会社ですし、会社のカルチャーを体現した人に得意分野を生かし、自走してもらうのが理想。現場の1チームは少人数だから、一人ひとりの存在が本当に重要なんです。チームをパズルと見立て、あいた部分にぴったりハマる人材を常に求めています。人が足りないからといって妥協すると、結局お互いにとってマイナスになる。人間の直感は意外と当たるもの。私たちと「バイブスが合う」ような、カルチャーをさらに濃くしてくれる人にもっと加わってほしいです。

採用したからには、その人の存在自体に惜しみない拍手を送りますし、「あなたの居場所はここにある」と伝えたい。働く時間を「いい時間」と感じて過ごしてほしい、と思っています。

すみっコぐらし

研修・評価制度を細分化&明確化したこと

1年かけて練り上げた制度を用いて、具体的な数値で仕事の達成度を可視化しフィードバック。何ができていて、できていないかをお互いに把握することで、改善点がクリアになり、ロードマップを描きやすくなった。客観的に事実を確認し合うことで、自分の能力が生かされている、思った以上に活躍できていたといった、ポジティブな自覚にも結びつく。

“砂場遊び”のように各自が試行錯誤できる環境づくり

「会社全体の戦略を、四半期ごとにメンバー一人ひとりのミッションに落とし込んで設定しています」と龍崎さん。チームとしての成果につながるかたちで、各自が裁量を持って取り組める“砂場”のような業務領域を渡すことで、試行錯誤する余白が生まれるのだそう。また金曜日の終業時には、メンバーでお菓子を食べながら、その週の成果を発表し、たたえあう会も。

「ファンになれる人」「先輩や上司にしたい人」を採用する

採用の決め手のひとつは「その人のファンになれるか」。「それくらいの気持ちがあるから、相手を尊重したりケアしたりが可能。具体的には、その人が入社しなかったとしてもInstagramをフォローしたいか?を考えます」(龍崎さん)。さらに年齢にかかわらず、ゆくゆくはその人にも後輩や部下ができるからこそ「先輩や上司になってほしい」と感じるかどうかも重視する。

撮影/浜田啓子、伊藤奈穂美(物) 取材・原文/中沢明子 協力/すみっコぐらし ©2023 SAN-X CO., LTD. ALL RIGHTS RESERVED. ※BAILA2023年6月号掲載

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