スーパーバイラーズ河野晶子さんのライフ＆キャリア現在地【働く30代BAILA世代ルポ】

BAILA誌面や＠BAILAで活躍するスーパーバイラーズを毎月一人ずつ紹介する「スーパーバイラーズインタビュー」シリーズ。

第6回は、ユニクロの新作レポや、低身長さん向けのコーデ指南も人気の河野晶子さんにクローズアップ。今年の8月に、6年勤務した人材系の企業を退職した河野さん。次なる目標へ向かって準備中の今、相手から信頼を得るお仕事スタイルとは？　フリーランスになったきっかけとは？　感性を磨く休日の過ごし方から記事執筆の裏側まで、深掘りインタビュー！

Coat / UNIQLO：C
Tops / PLST
Pants / Sirin
Shoes / DIANA
Bag / CLANE

ブライダル業界で社会人歴をスタートし、人材業界に転職。今年、一念発起して退職し、現在はアルバイトをしながら、アパレルブランドの立ち上げに向けて動いている。
「現在はフリーで活動しているので、仕事服にルールがあるわけではありませんが、仕事で人と会うときは信頼感や清潔感、上品さが感じられる着こなしを心がけています。仕事では私を信頼してもらうことが重要だと思うので、コーディネートの印象は大切にしています。お仕事服は会社員時代も今も、カジュアルすぎない服装を意識していますね」

今回のお仕事服は生地感やシルエットで清潔感や上品さを演出したそう。
「今日のコーデは、ハイゲージニットの品のある生地感やセンタープレスが入っているパンツのシルエットで上品さを。そして、全身ホワイトのワントーンコーデなので、白をグラデーションにしたり、生地感を変えたりすることでメリハリをつけています」

仕事で大切にしていることは「相手の立場になり考え、相手の力になれているか」ということ。
「ウエディングプランナーとしてもキャリアアドバイザーとしても、『人のために働く』ことをモットーにしていました。最近はそこに『自分の人生を生きる』という指針も加わりました。
やりたいことをやって、自分の人生を振り返ったときに『人の役に立てた！』『やり切った！』と思えるような道を歩んでいきたいです。アパレルブランドの立ち上げも、おしゃれに自信がない人の悩みを解決する洋服を提供するだけでなく、新たな自分に出会い、もっと自分を好きになって成長していく自分自身の姿をお届けしたいなと。これが私の生きている意味だと思っています」

新卒でブライダル業界に入り、ウエディングプランナーとして4年勤務。その後人材業界に転職し、キャリアアドバイザーを5年経験し、社内自己応募制度で採用・人事職に。
「ブライダルの仕事は、会社のモットーや雰囲気に惹かれて入社しました。人のために尽くすという会社の理念が『人のために働きたい』という自分の目的とも一致したので。ウエディングプランナーとして4年ほど勤めたあと、違うことを経験したいと思い、職種も業種もまったく異なる転職エージェントに。キャリアアドバイザーは、前職とはまったく違う仕事でしたが、個人のニーズを聞き信頼を得て本音を聞き出すという点は共通していました。そして５年後、キャリアアップを目指して自分で手を上げ人事に異動しました」

この頃から、働き方や自分のやりたいことについて考えることが多くなってきたそう。
「人事の仕事も楽しく頑張っていたのですが、『自分の意志で自分の人生を生きたい』というのが私の中にずっとあって、33歳になったときにそろそろ決断しないと後悔しそう、という気持ちに。『会社を一回やめてやりたいことをやってみよう』と決意しました。会社が嫌とかではなく、会社員という仕組みを理解した上で、苦労してでもいいので自分の思ったことをやってみたいなと。会社員をおよそ10年やりきったことも後押しになりました」

現在はアパレルブランドのデビューに向けて準備中だ。
「スーパーバイラーズになって丸2年、色々な洋服を着る機会が増え、似合う服を探すことが難しいと感じることも増えました。また、周囲にはママになった友人も多いのですが、『おしゃれをしたいけど自分なんか』『忙しいから同じような服を着ている』と言っている人が多くて。背が低い私なりに低身長でも似合う服や、時間がなくても簡単におしゃれがかなう服など、“悩みが解決できる服”をつくりたいと思ったのがきっかけです。

12月には製造委託会社さんからサンプルが上がってくるので、告知や宣伝をして、お客さまの手元に届くのが４月くらいになる予定。まずはワンピースを皮切りに、受注生産でのスタート。自分でも、夢物語でうまくいくのかわからない状況ですが、やってみたいことなので頑張ります」

気分を上げてくれるお守りアイテムや、どんな日でもバッグに絶対入れておきたい頼れるアイテム。河野さんにとっての“マイ・エッセンシャル”を拝見！

体に優しいスキンケアやボディケア商品が人気のイソップ。イソップのフレグランスと保湿ミストは何回もリピートしていて愛用歴は10年以上とか。

「イソップのフレグランスは『タシット』というシトラスノートで、爽やかな香りがお気に入り。なくなっては購入しているので、もう７、８本目くらいです。朝つけたときと夜では香りが変化するので、一日中楽しめます。家でつけていくことがほとんどですが、夜に予定があるときは持ち歩くこともありますね。

保湿ミストはバッグの中のマストアイテムです。メイクをした上からもつけられるので、乾燥が気になるときや気分転換したいときに愛用しています」

「チョコレート効果」はこれさえあれば他のスイーツはいらないほど、何年も常備し続けているという大のお気に入り。
「食後や小腹が減ったときなどに食べていて、バッグの中には必ず２つは入れています。これを食べたらお腹も気持ちも引き締まるので、間食は他にいらないです。いただいたスイーツや、カフェなどで外食する以外は、甘い物はこれしか食べないですね。家にストックがあって、持ち歩くのは２つ。これがあれば生きていけるなと。もし廃盤になったら困りますね（笑）」

Tops / BEAUTY&YOUTH UNITED ARROWS
Pants / PLST
Shoes / ORiental TRaffic
Bag / PUBLIC TOKYO

休日はリラックス感のあるカジュアルなコーデが多いそう。

「休日はお仕事服よりもカジュアルダウンしたコーデが着たくなるので、デニムやもこもこ素材といった生地感でカジュアルなムードを演出するようにしています。ただ、ルーズに見えないように、色はベーシックカラーで抑えつつ、ジーンズもきれいなシルエットを選んで品よくまとめることを意識していますね」

バイラーズの活動で頑張っていることは「ブログを書くこと」という河野さん。当初はブログなんて書いたこともないし、インスタもしたことがなかったというが、今ではランキングの上位にもしょっちゅう登場している。
「なった当初はどう書いたらいいのか内容も構成もまったくわからず、まず他のメンバーがどんなブログを書いているのかをひと通り見てまわりました。先輩のブログやランキング入りしているブログはやっぱりとても参考になるんです。慣れてからは、自分らしさを前に出したり、アレンジしたり、工夫できるようになりました。

まずどう書くか？をつかめた今は、『どうしたら読者の皆さんの参考になるのか』を常に考えています。特に、一目で何の記事なのかわかるようにしている『サムネの工夫』と、有益な情報になるように商品名はもちろん、検索しやすいように商品番号、サイズは必ず記載するようにしている『内容の工夫』には力を入れています。また、私なりの視点や表現でおすすめポイントを書き、他の記事との差別化も意識しています」

ユニクロの「秋の新作紹介」の記事は、自分史上いちばんのPV数を獲得できたため、特に思い出に残る記事になったとか。「1枚でおしゃれになれる」といった響きやすいタイトルや、サムネを紙袋の写真にしてページを開かないと中身がわからないようにしている見せ方もヒット記事になった要因に。

「８月に、秋に向けた先取りのおすすめアイテムを紹介しました。『着回しができる』『長く使える』『1枚でおしゃれになれる』という、私が大切にしている洋服を選ぶうえでの3つのポイントが入っている厳選アイテムを紹介したので、多くの人に読んでいただいて嬉しかったです」

昨秋投稿した「スタンダードプロダクツ」のアロマディフューザーの記事も多くの人が閲覧した人気の記事。「スタンダードプロダクツ」は新商品が出る頻度が高く、デザイン性もいいのでよくチェックしているそう。
「紹介しているアロマディフューザーは香りのクオリティも高く、以前からずっと愛用していたもの。本当におすすめしたくて記事にしたらヒットしたんです」

画像をクリックで河野さんのヒット記事をチェック！

河野さんをはじめ、スーパーバイラーズは仕事にプライベートにアクティブに楽しみ、自分らしく発信する個性豊かなメンバーが勢ぞろい！ぜひチェックして！

撮影／沼尾翔平　ヘア＆メイク／YUMBOU（ilumini.）　取材・文／坂田圭永