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所属はそのまま新たなキャリアが広がっていく、ソニーのキャリアプラス制度【私と会社の新しい働き方】

より自分らしく輝くために、働き方を選択できる時代。連載第9回は、ソニー株式会社の研究開発部門で働く尾崎保乃花さんにクローズアップ。会社と社会の未来につながる研究に励みながら自分の趣味を生かし、さらなるスキルアップをかなえる尾崎さんの幸せなキャリアプランとは。

社内兼業なら、所属はそのまま新たなキャリアが広がっていく

尾崎保乃花さん

ソニー株式会社 技術開発研究所 インタラクション技術 研究開発部門

尾崎保乃花さん


東京都出身、31歳。研究開発のリーダーシップをとれる人材になることが目標。「いつか自分が開発した技術でソニー製品に貢献できたら嬉しいです!」

尾崎保乃花さん

「大学院時代から私が研究してきたのは、人の特性と情報技術を組み合わせたヒューマンコンピュータインタラクションという分野です。昨年までは、通信の遅延によるリモートコミュニケーションのズレを調整し、工場などに遠隔で指示を出す際の事故を防ぐ技術を研究していました。現在開発を試みている技術は、必ずしもすぐに製品に応用できるものではありませんが、5年後、10年後にソニー製品の根幹となる可能性があると信じて研究を続けています。

一方で、現在はソニーコンピュータサイエンス研究所で社会貢献を目的とした研究活動への兼務もしています。そこでは、ピアニストの技術上達や故障の予防をサポートする研究に携っています。

会社に貢献する主務と社会に貢献する兼務、それぞれベクトルの違う研究ができることはエンジニアとしてやりがいを感じています」

HISTORY

2018

 ソニー株式会社(現ソニーグループ株式会社)に入社
 システム研究開発部門に配属
 

2024.4

 キャリアプラス制度を利用し、ソニーコンピュータサイエンス研究所にて兼務開始
 

2024.9

 ソニー株式会社の技術開発研究所に所属
 インタラクション技術の開発を担当
 

会社貢献と社会貢献、ベクトルの違う研究に邁進中!

趣味のピアノを生かした研究に兼務として挑戦

タッチパッドを操作する指の動きや、うなずきだけでヘッドホンを操作する技術をはじめとした、人が機器を直感的に使えるためのインタラクションの領域を専門としているエンジニアの尾崎さん。4歳から続けているピアノが趣味で、会社のピアノクラブに所属して熱心に活動している。音楽関係の研究に興味を抱いていた彼女は、今年の4月から社内兼業ができる「キャリアプラス制度」を活用し、念願だったソニーコンピュータサイエンス研究所での兼務もスタートさせた。

「月に一度、社内で兼務の募集が発表されるのですが、主務と両立できそうなタイミングで、自分の興味とマッチするポジションに応募できたことはラッキーだったと思います。私が今している研究は、ピアノを弾く際の身体データを測定し、正しい姿勢で弾けているかを解析するもの。ピアニストの方に協力してもらう前に、まずは気軽に自分で技術を試すことができますし、自分自身のピアノのスキルの上達にも期待しているところです」

ソニーグループには、希望する部署やポストに自ら応募できる「社内募集制度」も用意されている。一方で「キャリアプラス制度」は、異動はせずに1年間の期間が決められているのが大きな違い。

「私の場合、主務の仕事にもやりがいを感じているので、部署を異動することは考えていませんでした。ただ、入社して6年がたち、もっと広い視野で研究をしたい、もっと技術を学びたいと思っていたところだったので、軸足をずらさずに経験を広げられる『キャリアプラス制度』を選べたことはよかったです」

同じエンジニア仲間にも、制度を活用している人が多いそう。

「研究に生かすために、より製品に近い企画系の部署と兼務している人もいます。自分がどういうタイプの研究をしていきたいかによって、それぞれが興味のある場所を選んで働くことができています。もちろん、『社内募集制度』を使ってキャリアチェンジする人も多くいます。そういう意味では風通しがいいですし、私が『キャリアプラス制度』に応募する際も、上司が『頑張ってきてください』と背中を押してくれました。成長することを尊重してくれる素敵な社風だと思います」

兼務の経験により主務のモチベーションもアップ

まったく違うふたつの仕事に携われる経験は、メリットも多い。

「単純に新しい技術が学べるので、自分の引き出しが増えることは大きいメリットですね。主務の研究は、すぐに製品に生かせるわけではありません。役に立たない技術をいつまでも粘って作り続けるわけにはいかないですし、本当に将来ソニーのためになるのかを見極めながら、トレンドを加味して研究する暗中模索の作業でもあるんです。モチベーションを保つのが大変ではありますが、ピアニストの支援という明確なテーマがある兼務の研究によって、自分が何を求められているか、視点を高く持ち、俯瞰でとらえられるようになった気がします。『キャリアプラス制度』で得た知見を生かして、製品に搭載できる技術をどんどん開発できる研究者になっていけたらと思っています」

尾崎保乃花さん

主務のみの日のスケジュール

  8:00 

起床

  9:00 

自宅で業務スタート

12:00 

お昼休憩

13:00 

午後の業務開始

18:00 

終業

主務の業務はリモートでプログラミング作業や資料作成、会議への参加を。尾崎さんが所属する部署では過去に、PlayStationのコントローラーの振動の伝え方や、イヤホンのうなずき操作の研究が行われ、商品に搭載された実績が

兼務がある日のスケジュール

  9:00 

自宅で主務の業務をスタート

12:00 

主務の業務終了後、兼務先へ移動

13:00 

兼務先の研究所に到着

18:00 

終業

週2日、午前か午後のどちらか半日を兼務に充てている。社内のピアノ好きが集まるクラブに所属しており、月に一度程度参加。年1〜2回開催される演奏会にも参加している

ON

ON

兼務先の研究所では、必要があればプロのピアニストに実験装置をつけながらピアノを弾いてもらうことも。時には自らが実験用の機材を使い、演奏中のクセなどを測定してデータを収集している

OFF

(OFF)

休日は散歩をするのが趣味で、天気がいい日は3時間ほど歩いてしまうそう。過去には二子玉川から和光市まで10時間かけて踏破した経験が。特にお気に入りのスポットは新宿御苑で、年間パスポートも所持

仕事のマストアイテム

1 仕事中は常にかたわら に本を積み、行き詰まっ たときに読んで元気をも らっている。ベネッセの 企業理念をまとめた冊子 は拠り所に 2 出社した ときの楽しみはカフェで 提供されるマンゴージュ ース 3ミーティング中 のメモやアイディアは"紙" に書くことがこだわり

1 集中して作業したいときは、ノイズキャンセリング機能のあるヘッドホンを愛用。音楽を聴くときはクラシックが多いそう
2 のどが弱いためのどあめを常備
3 唇の乾燥対策とモチベアップにリップはマスト

ソニーグループの「キャリアプラス制度」とは?

本来の担当業務を続けながら、業務時間の一部を別の仕事に充てることができるキャリア開発・成長支援制度。所属する部署から異動することなく新たな仕事やプロジェクトを経験し、キャリア展開の選択肢を広げたり、他部門で自分の専門性を生かすことが可能。期間は1年間。業務時間を別の業務に充てられる上限は20%と決められている。

撮影/花村克彦〈Ajoite〉 ヘア&メイク/YUMBOU〈ilumini.〉 取材・原文/松山 梢 ※BAILA2024年11月号掲載

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