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マネージャーとしてチームをまとめながら資格取得も! 成功の秘訣は?【私と会社の新しい働き方】

より自分らしく輝くために、働き方を選択できる時代。連載第4回は、資生堂ジャパン株式会社のメディア戦略部 PRグループで、グループマネージャーとしてチームをまとめながら資格も取得した清水沙耶花さんをクローズアップ。

マネージャーとしてチームをまとめながら資格取得も

清水沙耶花さん

資生堂ジャパン株式会社 メディア戦略部 PRグループ グループマネージャー

清水沙耶花さん


東京都出身。41歳。「クレ・ド・ポー ボーテ」「SHISEIDO」「エリクシール」「アネッサ」「マキアージュ」などのブランドのPRを担当するグループのマネージャーを務めている。

資生堂ジャパン株式会社 メディア戦略部 PRグループ グループマネージャー 清水沙耶花さん

「もともと私がPRに興味を抱いたのは、メディアを通して人をエンパワーメントできる仕事だと思ったから。
現在まで15年間PRに携わってきました。

実は私はすごく人見知りなので、性格的にPRには向いていないと思っています。
でも、だからこそやりがいがあるんです。

人前で話すことも人とのコミュニケーションも、日々の積み重ねによって少しずつできることが増えていく。
成長を実感したり、新たな発見があるからこそ楽しく取り組めています。

今はグループをまとめるマネージャーを務めていますが、達成した先にどんな自分がいるかをイメージしてもらいながらしっかり話をして仕事をアサイン。
私と同じように、メンバーそれぞれが課題を乗り越えてステップアップしていく姿を見ることが、何よりも嬉しいんです」

HISTORY

2005年 新卒入社 化粧品専門店営業に配属
2007年 ジョブチャレンジ制度でメディア戦略部メディアプランニンググループに異動
2008年 メディア戦略部PRグループに異動
2020年 現職・PRグループマネージャーに就任
2021年 日本FP協会認定 AFP取得
2022年 社会人大学院の履修
2023年 宅地建物取引士の免許取得

知らない世界を見たい。それが私の原動力

会社のサポートにより自分らしいキャリアを実現

資生堂が国内で展開する様々なブランドを横断し、PRするグループのマネージャーを務める清水さん。彼女がたどってきたキャリアの背景には、人を大切にする会社ならではの多様な取り組みと、清水さん持ち前の向上心が。

「『社員は最も重要な資産』という考えがあるので、一人ひとりの役割におうじてフェアなチャンスが与えられますし、自律的にキャリアを描くための制度がいくつも用意されています。たとえば上司や所属する組織以外の管理職・社員とキャリアについて対話を持つことを斡旋してくれる『キャリアメンタリングプログラム』や、社員が部門長以上のメンターとなって意見交換する『リバースメンタリング』などがそう。私は社員自らが希望の部署に応募できる『インターナルジョブポスティング制度』を活用し、入社3年目に晴れて希望していた部署に異動しました」

足りないものを理解し克服するためにチャレンジ

出版社などのメディア窓口やブランドのPRプランを立案・推進する部門で経験を積むこと10年以上。さらにキャリアアップしてマネージャーになるまでに、不安や葛藤の時期もあった。

「一通りの仕事ができるようになった頃、スキルが停滞しているようで行き詰まりを感じたんです。自分ができる領域の幅を広げたいと上司に相談したところ、『キャリアの領域は横だけでなく縦に広げることもできる』と助言をもらいました。今のポジションに就いてからは、みんなに気持ちよく働いてもらい、いいパフォーマンスを引き出すためにどうすべきか、意識も視野も大きく広がりました。それぞれの個性を観察してチームを作るマネジメントはとても楽しいです」

自分に足りないものは何かを理解し、克服するために常にチャレンジを続ける。清水さんの飽くなき向上心は、意外な方向にも展開! 戦略的思考を学ぶために大学院の授業を履修し、独学でファイナンシャルプランナーの資格と宅地建物取引士の免許も取得したという。

「マネージャーになり経営層の方々と話す機会が増えたことで、ビューティ以外のことをあまり知らない自分に気づき、引き出しを増やしたいと思ったことがきっかけです。人生100年時代といわれるなか、老後に漠然とした不安もありましたしね。ビューティは人が豊かに生きていく上で重要なファクターですが、いくつになっても前向きに楽しむにはお金や住居など現実的なことも含めてライフプランを立てる必要がある。もともとは『NISAって何? 税金って?』くらいのレベルだったので、勉強するならしっかりと体系的に学ぼうと思ったんです」

現在は宅建資格を活かすために兼業申請し、業務をスタートさせたところ。能動的にキャリアを切り開く姿はパワフル。

「◯歳までにこうなりたいとか、具体的で大きなビジョンがあるわけじゃないんです。資格取得や兼業は自分の見聞を広げるひとつの手段。昨日できなかったことが今日できるようになったり、知らない世界を知ることで、本当に生きている心地がするんです。会社で培ったビューティの知識と勉強で得た知識を、世の中にうまく還元できたらと思っています」

清水沙耶花さん

ある日のスケジュール

  8:30 

出勤(移動中=自分へのインプット時間)

  9:30 

始業

10:00 

PR会議(メンバー全員で対面参加。PRプランについて議論を重ねブラッシュアップしたり、商品の勉強をしたり)

12:00 

メンバーとランチ

13:00 

ブランドチームとの打ち合わせ

15:00 

メンバーとの1on1

17:00 資料作成・リリース確認・企画書確認など
18:30 終業
19:00 知り合いとカフェで情報交換→その後食事へ
22:00 帰宅

メンバーが気軽に相談できるよう、リモートワークは週1程度で極力出社。資格試験の勉強などは移動の隙間時間を活用し、あえて普段の生活スタイルを変えないのが清水さんのこだわり。終業後は、業種のまったく違う知り合いと会うことで刺激をもらっているそう

ON

ON

資生堂には充実した研修制度があり、効果的な人間関係の構築やプレゼンの方法を学ぶことができる「ビジネススキルトレーニング」や、マネージャー向けのワークショップを受講。日々の業務に活かしている

OFF

(OFF)

コロナ禍に再開したという趣味のゴルフは、月1〜2回、友人や会社の仲間とラウンドへ。自然に触れてリラックスできること、大好きなお酒を楽しめることが魅力。周囲からは息抜きの天才と言われている

仕事のマストアイテム

1 兵庫県姫路市の「あずきミュージアム」を訪れたことをきっかけに、あずき茶のおいしさと抗酸化作用に感動。毎日タンブラーに入れて出社 2 PCやiPadを使用する際にベタつかないハンドクリームもマスト

1 花粉やほこりをブロックしてくれる「d プログラム アレルバリア ミスト N」で、仕事の合間にリフレッシュ
2 気分を上げるため、リモートワークでもリップはマスト。「クレ・ド・ポー ボーテ ルージュアレーブル 103」
3 iPad miniは移動中の勉強や読書に活用中

資生堂の「インターナルジョブ ポスティング制度」とは?

社員自らCareer Development Planを策定し、それを実現するための取り組み(=キャリア自律)を会社が多面的に支援する制度。清水さんは新卒で配属された和歌山での化粧品専門店営業から、インターナルジョブポスティング制度を利用し(当時はジョブチャレンジ制度)、現在のメディア戦略部に異動した。

撮影/木村 敦〈Ajoite〉 ヘア&メイク/山口春菜 取材・原文/松山 梢 ※BAILA2024年5月号掲載

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