仕事もプライベートもやることが山積みでいっぱいいっぱいになりがちな30代のための「時間の管理術」を整理のプロがアドバイス。「TO DOリストをいつも消化できない」「メールや電話対応で仕事が進まない」というときはどうする?
思考の整理家®
鈴木進介さん
株式会社コンパス代表取締役。経営コンサルタント・人材育成トレーナー。著書『本当に大切なことに集中するための頭の余白“よはく”のつくり方』1540円(日本実業出版社)には、いっぱいいっぱいから抜け出すヒントがたくさん。
《あるある》TO DOリストが真っ黒&繰り越しの連続
頭の中を埋め尽くすTO DOは3つにしぼって「よはく」を生み出そう
「未消化のTO DOリストがあると罪悪感が生まれ、追われている気分が強まってしまいます。なので、その真っ黒なTO DOリストの中から、最優先のものを3つだけ書き出し、目のつくところに貼ってください。もとのTO DOリストは視界に入らないところに置き、まずはその3つを終わらせることに集中すると、焦りが減ります」
《あるある》メールや電話などの対応で作業が進まない!
反応だけで仕事するのはもったいない! ルール化して余裕をつくろう
「その都度対応していると、優先順位がうまくつけられず、遅れにつながります。たとえば『メールは朝昼晩の送受信のみ』『話しかけられてもトラブル案件以外対応しない』などのルールを作ったほうがいいですね。僕は『電話NG。すべてメールで』と周りにお願いしています。周りで起きることへの反応を減らして、余裕を生みましょう」
《あるある》周りに負けじと、やみくもにインプット
それ、本当に自分のため? 他人に勝つのではなく自分を前進させて!
「『他人と比べて』『無理に』というのがNGです。それは何のためにやっていることですか? 不安を払拭するためだけの努力は疲れるだけです。目指すものがあったり、やりたいこと探しだったり、暇つぶしでもいい。とにかく理由が“自分のため”であるか振り返ってみて。大切なのは他人に勝つことでなく、自分が前進することです」
イラスト/佐藤ワカナ 取材・原文/東 美希 ※BAILA2022年8月号掲載