【TOMORROW X TOGETHER 】２年７か月ぶり、思い出の場所でMOAと再会！ショーケース詳細レポート！

SOOBIN、YEONJUN、BEOMGYU、TAEHYUN、HUENINGKAIの5人で結成された韓国のボーイズグループ「TOMORROW X TOGETHER」。

2019年のデビュー以降その活躍は目覚ましく、韓国２ndアルバム『The Chaos Chapter: FREEZE』では、デビュー３年目のグループとしては歴代最高記録となる‘Billboard200’５位を獲得、さらに最新作『minisode 2: Thursday’s Child』では４位と、自己最高記録を更新。

その勢いのまま、８月31日に待望の日本３rdシングル『GOOD BOY GONE BAD』をリリース。
発売に先駆け行われたショーケースで、「Good Boy Gone Bad [Japanese Ver.]」と日本オリジナル曲「君じゃない誰かの愛し方 (Ring)」を披露した。

発売前日の８月30日。
六本木ヒルズアリーナで開催された日本３rdシングル「GOOD BOY GONE BAD」発売記念イベントに1000人のMOA（TOMORROW X TOGETHERのファンの呼称）が集まった。
新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、日本でのショーケースは2020年１月以来、２年７か月ぶり。
８月の終わり、待ちに待った“TOMORROW X TOGETHERと過ごす夏”が始まった。

「Good Boy Gone Bad [Japanese Ver.]」のMVの衣装で登場した５人。
「ONE DREAM！こんばんは、TOMORROW X TOGETHERです！」と元気よく挨拶をすると、早速メディアフォトセッションに。

撮影準備でマイクを回収される際にも、スタッフに一礼しながら丁寧にマイクを渡すなど、普段から礼儀正しく真面目な彼らの人柄が垣間見える。

MOAとの記念写真を撮った後は、いよいよミニライブ。

１曲目は、メンバーが初めて制作に参加した日本オリジナル曲「君じゃない誰かの愛し方 (Ring)」。
TAEHYUNが映画『花束みたいな恋をした』からインスピレーションを受けて作ったこの曲。

以前この映画について「悲しくて泣くのではなく、美しくて涙が出る作品」と話していたTAEHYUN。曲には「美しい愛の物語なので温かい愛を込め、別れについても書かれているので、せつない気持ちも込めた」という。

さらにYEONJUN、HUENINGKAIも制作に携わるなど、かねてから温めていた自信作。この日がパフォーマンスは初披露ということで、MOAたちも期待に胸を膨らませステージを待つ。

夕日が沈み夜の帳が下りる頃、５人が再び舞台へと姿を現し、TAEHYUNが伸びやかな美声で歌い出す。
恋人との別れがテーマとなっており、キーワードは「指輪」。

曲中には“キラキラ 君の涙は そっと外した指輪より 輝いた”の歌詞に合わせ、左手の薬指からそっと指輪を外すような振付も盛り込まれており、耳に残る甘いメロディラインとせつない歌詞、しっとりとしたダンスが三位一体となった楽曲だ。

この日はあいにくの雨模様だったが、ステージを照らす光でキラキラと輝く霧雨が、より一層ロマンティックな雰囲気を演出。MOAにとっては一生忘れらない特別な瞬間となった。

ステージを終えると、一気に表情が笑顔に変わり、そのままトークパートへ。
流ちょうな日本語で自己紹介をするメンバーに、司会の古家正亨さんが「日本語上手ですね」と声を掛けると、「まだまだです」と謙遜する場面も。

実はここ六本木ヒルズアリーナは、彼らの日本デビューショーケースが行われた思い出深い場所。
そこから２年７か月。会えない間も、Weverse（ファンとのコミュニケーションプラットフォーム）を通じて、愛を深めてきた。

待望の対面についてBEOMGYUは、「これまでオンラインでコミュニケーションを取っていましたが、直接MOAのみなさんに会えて感激しています。同じ空間で一緒に呼吸できてうれしいです」とにこにこ笑顔でコメント。
YEONJUNも「僕もとてもうれしいです。MOAの皆さんにとても会いたかったです。今、一緒にいる時間が信じられませんね」と、とろけるような笑顔を見せた。

感染拡大防止の観点から声を出せない分、ありったけの思いを込めた拍手で応援するMOAたち。その気持ちは伝わっているかという質問に「もちろんです。拍手をしてMOA棒（ライトスティック）を振ってくださったので……」とTAEHYUNが答えると、すぐさまMOA棒を揺らすMOA。
それを見たTAEHYUNは、「あ、こんな感じ（笑顔）」とちょっと自慢げに顔をほころばせた。

HUENINGKAIも「マスクで顔が隠れていますが目を見ることができます。目を通じてMOAの皆さんを感じることができることができました」とキラキラと目を輝かせた。

日頃から日本食が大好きと語るTOMORROW X TOGETHER。

「どんな日本の料理を食べたいか？」という質問に、SOOBINは「前に日本の街を散歩しながらたこ焼きやラーメンを美味しく食べた記憶があるので、今回も食べてみたい」と声を弾ませる。

一方HUENINGKAIからは、「僕は和菓子巡りがしたいです。季節によって種類が違うのがおもしろいんですよ」と日本に造詣の深いHUENINGKAIらしい回答で会場を驚かせた。

イベントも終盤に差し掛かり、話題はタイトル曲「Good Boy Gone Bad [Japanese Ver.]」に。

「初恋が終わった後、純粋だった少年がワイルドでダークに変わっていく姿を盛り込んでいます。ダークでありながらもエネルギーにあふれる姿を楽しみにしていてください」と、YEONJUNが見どころを説明。

一時たりとも目が離せない、臨場感あふれるMVについて聞かれたSOOBINは、「傷付いたメイクアップやタトゥーシールでBadな姿を表現してみました。スリルあふれるアクションシーンも楽しんでほしい」とコメント。

HUENINGKAIは「僕らの表情の演技に注目してください。今回の撮影で僕の新たな才能が発見できたと思います。BEOMGYUさんにもその点は認めてもらいました」と、BEOMGYUと嬉しそうに顔を見合わせた。

曲の披露を前に、今日の感想とMOAへ一言。
TAEHYUNは「いつも皆さんに感謝しています。遠く離れていても心だけはいつも一緒にいると感じています。これからもいい音楽とパフォーマンスをお見せします」と強いまなざしで語ると、

YEONJUNは「久しぶりに直接お会いできて楽しい時間でした。特に新しい曲のパフォーマンスをこの場で初めてお見せすることができて意味深かったです。今日のことをずっと忘れません。次のステージも期待してください」と感慨深げにコメント。

BEOMGYUは「MOAの皆さんと過ごせて幸せな時間でした。いつも応援してくださるMOAの皆さんありがとうございます。今日はこれでお別れになるので残念ですが、来月はワールドツアーでお会いできるので楽しみにしていてください。お元気で、幸せな姿でまた会いましょう！」と９月に控えた日本公演についても言及。　

HUENINGKAIは「いつものようにMOAの皆さんが僕たちにエネルギーをたくさん送ってくださったので力が出ました。おかげで今日のステージも楽しくお見せすることができました。応援してくれるMOAの皆さんに感謝を伝えたいです。愛してますよ！」とコメント。

その間TAEHYUNは、HUENINGKAIの言葉に合わせて、胸を押さえたり、「ありがとう」と両手を合わせたり、愛してるとジェスチャーで思いを表現。

最後にリーダー・SOOBINは「ついに日本でお会いできて楽しかったです。MOAの皆さんも幸せな時間を過ごせたことを願っています。明日発売のシングルもMOAを思いながら頑張って準備したので多くの愛をお願いします。愛しています」と締めくくった。

すっかり夜になった六本木ヒルズアリーナに５人のシルエットが浮かび上がると、一気にダークな雰囲気をまとい、「Good Boy Gone Bad [Japanese Ver.]」のイントロが鳴り響く。

キレのあるダンスに時々不敵な笑みを浮かべながら、その圧倒的な世界観へと観客を誘っていく。
複雑な日本語歌詞を見事に歌い上げ、雨をものとしないパワフルなパフォーマンス。
１秒ごとにBadな魅力を爆発させる彼らのエネルギーとともに、会場のボルテージは最高潮に。

曲が終わり、客席の端から端まで足を運んで愛を送り、残惜しそうにステージを後にした５人。
前回のイベント時にはまだ誕生していなかったMOA棒の輝く光が彼らを見送り、イベントは無事幕を閉じた。

(P)&(C) BIGHIT MUSIC　取材・文／轟木愛美