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30歳。生きづらさとモヤモヤを抱える一人の女子が『ラー活女子』になった理由

30歳になりました。 どうしてラー活女子になったのか30年を振り返ります。

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みなさんこんにちは、スーパーバイラーズ清水まやです。
30歳になりました。ありがとうございます。
小学生の頃に思っていた大人ってもう少し大人だったな~と思うのですがみなさまいかがでしょうか。
私は自分が思い描いていた30歳になっていないことに驚いてしまいます。

話はかわりますが、バイラーズっていろんな形の女性の集まりなのですよね。
さてさて、私は幼い頃から服を作りたいという夢がありました。
それと同時に、人と話すことがあまり得意ではなく、絵を描くこととデザインをすることだけができたのでデザイナーになりました。
30年生きてきた今でこそ、人と話すことが壊滅的に下手というわけでは無くなりましたが、それでも自分がもっと他者との交流を上手く持てるのであれば、違う形の人生があったのではないかと考えてえしまいます。

私は、ずっとそういった人がバイラーズに一人いてもいいんじゃないだろうかと考えてきていました。そして、同じ境遇の顔の見えない誰かに向けて刺さるブログを一年間執筆してきたつもりです。

ここからは私の30年(主に上京してからですが)を振り返り、ラーメンとの親和性が高かった理由をお話しします。誰かに向けてのエールになればと思います。

目次

  1. ● 18歳で上京。 『人の目が気になる』なかで見つけた一蘭の個室
  2. ●念願のアパレルデザイナー、そして会社の倒産
  3. ●食べることが出来なくなった私を救ってくれたラーメン
  4. ●30歳の私の抱負と課題

● 18歳で上京。 『人の目が気になる』なかで見つけた一蘭の個室

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上京して、その日のうちにセルフで金髪にした髪の毛は、田舎にいたころの自分を変えたい、何者かになりたいという自己表現だったのかもしれません。

18歳、大震災の余震の中上京。 その日のうちに金髪にする。

2011年、私が上京すると決まった年、大震災が起こりました。
入学をずらすことはできなかったため、私は3月下旬京王線沿いにある芦花公園のとある学生寮に入ります。ベッドと机だけで部屋がいっぱいになってしまうその狭い部屋から見える景色は、都心とは思えないほど緑にあふれており、私の大好きな地元の公園に似ている。たったそれだけで高校時代の私が一人で勝手に決めてきた部屋でした。
両親に手伝ってもらい、引っ越しを終え、神戸ナンバーの両親の車の後ろ姿を見えなくなるまで見送った後、不思議と私の気持ちは高揚感でいっぱいでした。
その気分のまま、私はスーパーでブリーチ剤を3本買って金髪にします。生まれて初めて見た金髪の自分に対する感想は「すっぴんでは出歩けないな」でした。

『一人でいても一人でいたい』 そんな感情を解消してくれる一蘭

私が入学した学校はドラマや漫画の舞台になっている服飾の専門学校であり、入学したころはきっと『ご近所物語のような生活が待っているのだろう』と思っていました。
実際全く異なっており、日々課題をこなすことで精一杯でした。そして苦労したのが人間関係。

私は高校三年間クラス替えのないエスカレーター式のクラスで過ごしており、新しく友人を作るということが3年ぶりでした。この2つをこなすことと、余震に夜中に起こされるなか『一人でいても一人でいたい』といういままでの人生で経験したことのない感覚に襲われます。

そんな折、ラーメン好きの友人におススメされて行ったのが新宿中央東口の一蘭でした。
一蘭と言うラーメン店は博多豚骨ラーメン専門店なのですが、隣の人と全く接することもなければ、店員さんと目の合うことがない『完全個室システム』が売りのお店です。
一蘭でラーメンを食べているとき、私は『一人でいるときよりも心地の良い孤独』を感じていました。ここから新宿の『満来』『風雲児』などを、ご褒美や辛いことがあった日に食べ歩くようになります。
(当時はルミネESTに『塩逸品 五代目けいすけ』もあり、こちらもお気に入りでした。)
そして、東京でも気兼ねなく話せる友人が出来るようになったころ、少ない奨学金を片手に『一番館』『日高屋』で何時間も語るなんて贅沢な青春も送りました。

●念願のアパレルデザイナー、そして会社の倒産

新卒で入ったアパレル企業の同期と未来を語るのは同じビルの町中華

新卒で入社したのは、とある大手アパレル企業でした。
そこで、私はメンズのデザイナーとして企画デザインをしていきます。アパレル業界は華やかなイメージを持たれることが多いですが、実際華やかな瞬間は少なかったかなと思います。
元よりアパレル業界は斜陽産業と言われており、アパレル産業が好きな私は、どうすれば良いものを良いものの価値として、お客様に知って頂けるだろう。そんなことばかり考えていました。

私のデザイナーの同期も同じ想いを抱く同士であり、会社の下にある町中華は苦しい時も楽しい時も過ごす場所となり、いつしか『部室』とよばれるようになりました。
私はここのタンメンが大好きだったのですが、味ではなく、彼女たちと食べるタンメンが好きだったのかなと思います。

2020年、コロナ禍にそのあおりを受け会社が倒産。

2020年、会社が民事再生手続きに入ることになるのでした。
自分の会社がテレビに報道され、新聞に載ることとなり、現実を現実ととらえられないまま数日が過ぎたころ、仲の良い後輩が全員一斉解雇されることが決定し、ようやく今自分が居る立ち位置を受け止めることができました。
2019年末に忘年会帰りに仲の良いデザイナー職の女の子たちと写真を撮ったのですが、半年後にこの写真のなかで残ったのが自分だけになるだなんて思っていたでしょうか。
かつて誰かが座っていた机や椅子は、ゴミとして処分されます。積み上げられる粗大ごみを眺めながら、「アパレル業界を良くしたい」と漠然と思ったのはこの頃のことでした。

●食べることが出来なくなった私を救ってくれたラーメン

食べることに一切の興味を失う。

その後、深刻だったのが食べることが出来なかったことでした。会社が倒産した際に見た景色はまだまだ経験の浅い私には抱えきれないもので、それらが精神を蝕んでいたことに気が付きます。
何を食べても美味しいと思わないまでは行かないのですが、ただ食べることに興味がなくなってしまったのでした。
そんな自分をどこか変えたいと思い、2021年バイラーズに入ります。
人前に立つことが苦手な私にとって大きなチャレンジでした。みなさまのおかげでいただいたページは私にとって財産です。

そして、同時に転職を決意します。今までの環境から少し離れ、心機一転新しい仕事に臨みます。

ラーメンを食べるうちにオタク気質を発揮。自転車で探索する毎日。

転職後落ち着いたころ、食欲は少しずつ戻り、お昼休みや休日にラーメンを食べることが楽しみとなりました。
ラーメンを食べるとき、実は自転車のほうが便利だったりしてレンタルサイクルの達人にもなりました。
そう、実は本気でラーメンを極め始めたのはこの1年くらいのことなんです。

ラーメンって実は麺の加水率やスープやカエシの種類によっても全く味が違っていて、それらを食べ比べることに夢中になりました。書籍を読み漁って、ラーメンの違いを検証したり。しまいには食べることが楽しくてたまらなくなります。
また、仕事ではどうしても気を遣うため『一人でいても、一人になりたい』この気持ちにそっと寄り添ってくれる心地よい孤独がラーメン屋でした。
嬉しい時も、悲しい時も、怒ったときも、疲れた時も、そこにあるのはラーメン。

また、デザイナーをしている高校の友人が一緒にラーメンを食べてくれるので、業界の話に花を咲かせたり。とっても贅沢な毎日だなと思います。

●30歳の私の抱負と課題

この間少しインスタのほうに自分のことを書いた際に、「まやちゃんも悩むんだ…」とコメントを頂いたので、自分のことを掘り下げて書いてみました。

スーパーバイラーズというインフルエンサー集団の中に一人くらいこういうのがいて、こういう悩みを持っていて、同じ悩みを持っている誰かにとっての励みになればと思っています。私も今悩みごとでいっぱいだよ!安心してね!

憧れられる存在でいなければいけない。確かにそう。でも、私はそういった誰かにとっての近しいサンプルとして生きていければと思っています。
あのね、ラーメン屋に行ってみてください。出来れば美味しいと評判の。もしかしたら突破口がそこにあるかもしれません。保証はできませんが…。

イソップ物語に『都会のネズミと田舎のネズミ』という話があります。
田舎に住んでいるネズミが友人の都会に住んでいるネズミを招待しご馳走をふるまうも、都会の舌の肥えたネズミにの口にはあわない。次は都会のネズミが田舎のネズミを都会に招待しご馳走をふるまうも、ご馳走を得るために遭うリスクは田舎のネズミには重すぎたという話でした。

この話の教訓は『幸せは人それぞれ』と言うことで、その価値を誰かが『これがあなたの幸せなんです』と定めてしまうのは違いますよね。

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