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【SKY-HI(スカイハイ)】「クソガキみたい、としか形容できない」6枚目のアルバム『THE DEBUT』をリリース!

ラッパーとしてはもちろん、アーティスト、プロデューサーとしても、常に時代の最先端を走ってきたSKY-HI(スカイハイ)さん。2020年にはマネージメント/レーベル「BMSG」を発足し、代表取締役CEOに就任。同年、エイベックスと新レーベル「B-ME」を共同設立。さらに、今年11月にユニバーサル ミュージックと新レーベル「BE-U」を共同設立した。今回、6作目となるオリジナルアルバム『THE DEBUT』を自身の誕生日にリリースするということで、アルバムに込められた思いを明かしてもらった。

SKY-HI(スカイハイ)さんに働く30代がお悩み相談した記事はこちら!

起業して社会にデビューした自分の中で芽生えた“純粋性や衝動”を、形にしておきたかった

SKY-HI(スカイハイ)1

―アルバムタイトルは『THE DEBUT』。6枚目にしてこのタイトルをつけた理由を教えてください。

「今日に至るまで、音楽に値札をつける人生を長く歩んできているので、色々な局面で色々なことを考えるわけです。それは決して悪いことではないのですが、ただ純粋に音楽を作ることを楽しんでいた中学生の頃とは違って、ポジティブな意味での打算や計算みたいなものがクリエイティブの中に入ってくるわけで。BMSG設立以後は、そういう打算や計算をなくしていこうと意識的にやってきたのだけど、自分が想像していた以上に打算や計算がなくなっていくのがわかってすごく面白かった」

SKY-HI(スカイハイ)2

「例えば中学デビューとか高校デビューって嘲笑の対象になりがちだけど、環境が変わるタイミングでなりたい自分にチャレンジするのってすごくいいことだと思うんです。自分の場合は社長としての社会へのデビューがもたらした純粋性や衝動が大きかったので、その気持ちをかたどった作品を1つ作っておくと、今後の人生にもよさそうだなと思って『THE DEBUT』というタイトルをつけました」

―発売日をSKY-HIさんの誕生日でもある12月12日にしたのには理由があるのでしょうか?

「そうですね。自分にとっての節目となる作品になると思ったので、誕生日にリリースするのがいいんじゃないかなと」

「クソガキみたいなアルバム」としか形容できないですね

SKY-HI(スカイハイ)3

―このアルバムをズバリひと言で表すとしたら、どんな表現になりますか?

「実は自分のTwitterにも書いたのだけど‟クソガキみたいなアルバム”としか形容できないですね(笑)。今までずっとロジックを大事にして生きてきたのだけど、経営者やプロデューサーという肩書きが増えたことでそれが表に出やすくなってきたのは事実。それと同時に純粋性や衝動を今まで以上に大切にしたいという思いが強くなって。両方とも自分の中にずっとあったものなんだけどね。全部まとめて世の中に出したときに説教くさくなるのが嫌だったので、クソガキみたいに言いたいことをぶつけてみたってわけです(笑)」

―『THE DEBUT』に収録された曲は、どれもカッコ悪い部分までさらけ出しているのにそれを引っくるめてカッコいいから、憧れしかありません!

「ありがとうございます(照)。ロックスターみたいなバイブスで作ったアルバムだからかもしれません」

―アルバムによってバイブスも変わるんですね! 今作の中で一番SKY-HIさんらしさが出ていると思う曲もぜひ教えてください。

「どうだろう……(しばし考える)、特に理由はないけど、やっぱり『The Debut』なのかなぁ。アルバム自体、1〜2週間の短い期間で作り上げたものなので、どの曲も今の自分を表したものだから、どれか1曲を選ぶこと自体が難しかったりします(笑)」

自分の中で今、‟あなたはそのままでも素敵なんだ”という意識を大事にしたくて

SKY-HI(スカイハイ)4

―では「BAILA」を読んでいる女性に向けて、オススメの曲を上げるならどうでしょう?

「それも難しい質問だけど(笑)、『Bare-Bare』になるかなぁ。自分の中で今、‟あなたはそのままでも素敵なんだ”という意識を大事にしたくて。この思い自体ずっと持ち続けているものだし、定期的に強く思う時期が巡ってくるのだけど、今また考えるフェーズが来たって感じ。それをきちんと書けた気がする曲が『Bare-Bare』なんです」

SKY-HI(スカイハイ)5

「生きてるだけで様々な機微が生まれ、誰かのためにやったことでなくても、他者の人生に影響を与えちゃうことってあると思うし、それ自体がすごく尊いこと。最近、ニュースなんかでも知りもしない人や自分に向けて牙を向けることで起こる悲しいニュースが後を絶たないけれど、それって生物として異常なこと。それを理解してもらうためにも‟あなたはそのままでも素敵なんだ”ってことを訴えていきたいんです」

―素敵なラブソングの裏には、そんな想いが秘められていたのですね! 『Happy Boss Day』も、どんな気分のときに聴いても気分が上がる名曲だと思いました。

「楽しい曲ですよね(笑)。この曲は純粋性を高めていったときに出る自分の好きな部分が凝縮されています。シニカルだけどすごくポジティブなバイブスで満ち溢れてるっていうのかな」

勝手に窮屈になっている人と勝手に人を窮屈にしている人の両方がいて、それってすごくくだらないこと

―最後にアルバムを通して伝えたい思いを教えてください

「冒頭で言ったことが一番なのだけど、あえて汚い言葉を選んで言うのなら『The Debut』のリリックにある『うっせぇなバカ I don’t give a f**k』が伝えたいことになるかな(笑)。今の時代って社会が移り変わるスピードがすごく早いし、目に見えないルールがたくさんあると思うんです。


勝手に窮屈になっている人と勝手に人を窮屈にしている人の両方がいて、それってすごくくだらないこと。つべこべ考えず、まずは自分たちが動物であるということを思い出した方がいい気がするんだよなぁ。でも説教くさいことは言いたくないし、そういう曲は作りたくもないから『うっせぇなバカ』って言うだけでいいかなとも思っています。BAILAの読者の方にはこれで十分伝わりますよね(笑)?」

SKY-HIさんのBAILA撮影オフショット動画はこちら

『THE DEBUT』

『THE DEBUT』 SKY-HI

¥11550[CD+2DVD or Blu-ray+フォトブック]、¥8800[CD+2DVD or Blu-ray]、¥2750[CDのみ]/B-ME

自由奔放、天真爛漫、貪欲でありながら誠実なSKY-HIさんのすべてが詰まった6枚目のアルバム。DVD / Blu-rayには『SKY-HI HALL TOUR 2022-八面六臂-〈2022.02.26@LINE CUBE SHIBUYA〉』の模様が収録されている。

SKY-HI

ラッパー/プロデューサー/「BMSG」CEO

SKY-HI


すかいはい●2000年代中頃から、ラッパーとしてのキャリアを積み重ね、2013年にシングル『愛ブルーム/RULE』でメジャーデビュー。日本武道館での2Days公演を行ったり、様々な賞を受賞するなど、各方面から注目を集めている。12月12日に6枚目のアルバム『THE DEBUT』をリリース。

撮影/山本雄生  スタイリスト/安本侑史  ヘア&メイクアップ/椎津恵  取材・文/菊池美里  動画制作/吉川樹生

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