「最近、つむじ付近の地肌が目立っているかも…」など、ふと気になることはありませんか? 実は今、30代のバイラ世代で薄毛に悩んでいる人が多いと聞き、そのモヤモヤを解決すべく薄毛治療の専門医に取材を実施。今回は薄毛の専門クリニックで行う治療についてお話を伺いました!
医学博士。発毛治療実績は15年で、発毛治療と頭髪に関する悩み(抜け毛・薄毛・白髪など)を精神と身体の両面からケア。ライフステージ変化が多い女性に寄り添う治療が評判で、多くの支持を得ている。
Q薄毛に悩んだら、すぐにクリニックで治療を始めるべき?
Aセルフケアに限界を感じたら、専門家に頼ってみて!
「薄毛治療と聞くとハードルが高くオオゴトのように感じる人も多いと思いますが、セルフケアに限界を感じたときこそ専門家を頼ってみて。湿気や元からの髪質に由来するうねりなどはセルフケアや美容院での縮毛矯正で対処できますが、ストレスや女性ホルモンに起因する髪トラブルとなると、自分でのケアには限界が。正解とゴールが分からない状態でケアを続けることは、気持ち的にもしんどいですよね。専門家の客観的な意見をもらうことで、原因や行うべき対処が明らかになり気持ちも楽になると思います」(浜中先生)
Q薄毛治療って具体的にはどんなもの?
A内服や薬の塗布が基本ですが、相談の上で決めていきます
「まずはカウンセリングからスタート。薄毛の原因は人それぞれなので、頭皮・頭髪の状態のチェックとともに、ストレス・食生活などの生活習慣についてもヒアリングします。
カウンセリングから薄毛の原因を特定したあとは、それぞれに合わせた治療がスタート。治療の内容は、発毛を促す薬やサプリメントの内服+外用薬の塗布が一般的。この薬は発毛効果をみながら徐々に濃度を上げていくものです。
通い始めは月に一回程度、治療の効果が出始めてからは二ヶ月に一回の治療をご案内することが多いのですが、直接の来院が難しい人には、オンライン診療を実施している病院も」(浜中先生)
Q治療にかかる期間は?
A半年ほどで効果を実感できますが、継続した治療が必要
「当院に来院する患者さんのうち約8割は、治療開始から半年で効果を実感できています。しかし薄毛治療は完治を目指すのがとても難しく、治療開始から一年程度で“もう増えない”という状況に陥るケースが多いのも事実。その状態になってからも服薬を続けたり、外用薬の塗布を続けたりと継続した治療を行うことで、それ以上の薄毛や抜け毛を予防することは可能です。
クリニックで行う治療のほか、規則正しい生活習慣を心がけたり、ストレスの元を遠ざけたりとセルフメンテナンスも大切ですよ!」
Q薄毛治療のクリニックが増えていて、選び方が分かりません
A値段が明瞭に公表されている医療機関がおすすめです
「デリケートな問題なので、病院選びは慎重になって当然ですよね。まず大前提として、医療施設なのか美容サロンなのかの見極めを。分かりやすい見分け方は、値段が明瞭に公表されているかどうか。よく“今なら●%OFF”“お得”の表現を見かけますが、医療行為は安売りできるものではありません。割引やキャンペーンの文言につられず、きちんとした医療機関を選んで欲しいと思います。
もし選んだ機関で不信感を覚えたら、キッパリと断る勇気も持ってくださいね。医師ではないカウンセリング係が診断をくだす、当初の説明と異なる金額が提示されるといったケースは要注意。そういった場合はハッキリと『止めます』と毅然とした態度で伝えましょう。断りにくい人は『検討します』の言葉を盾にその場を後にすることも◎。自分の体は自分のもの。どんな治療を受けるかの選択権も自分にあります。自分が大切な存在であることを忘れずに、薄毛問題と向き合っていきましょう!」(浜中先生)
なかなか詳しく知る機会がなかったクリニックでの薄毛治療についてわかりましたね。機関の選び方もぜひ参考にしてください。
取材・文/三上六花