
「あのとき、こうしていたら…」
過去の選択を思い返すことが増える30代。誰もが一度は「やり直せたら」と願ったことがあるはずです。
そんなリアルな“後悔”に、物語として真正面から向き合ったのが、乾くるみの小説『リピート』
ファンタジーのようでいて、実は人生そのものに近い。読後には、きっと今の自分を見つめ直したくなるはず。
乾くるみさんの代表作は『イニシエーション・ラブ』、こちらもおすすめです。
乾くるみの小説、後悔フラグ『リピート』

あらすじ
ある日届いた一本の電話。「10ヶ月前に戻ってみませんか?」
選ばれた8人の男女が参加する「リピート」実験。それぞれが“やり直したい過去”を持って過去へ飛ぶが、次第に予想もしなかった事件が起こり始める…。
タイムリープ×心理サスペンスという異色の設定が、予測不能なラストへと導いていきます。
おすすめポイント
「人生をやり直したい」という願いは、もしかしたら自分の弱さを見つめることなのかもしれません。
『リピート』は、“もう一度”という希望の裏にある、欲・罪・人間の本質を鋭く描いています。
読み進めるごとに心がざわつき、ラストには「自分だったらどうしたか?」と考えずにいられません...
ただのエンタメではない、“心をえぐるリアルさ”があります。
こんな方におすすめ
・「やり直したい過去」があると感じる人
・軽いタイムリープではなく、リアルな人間ドラマを読みたい人
・人生の選択や後悔に向き合いたいタイミングの人
🔗 次回予告
次回は、恩田陸の“転生と運命の恋”が交差する壮大な物語『ライオンハート』をご紹介します。
時代を超えて巡り合う魂の物語。どうぞお楽しみに。

