【BAILA7月号】アラサーオタクたちが作った『アラサーオタクに刺さるアニソンメドレー』と振り返る名作アニメ(後編)

みなさんこんにちは、スーパーバイラーズ清水まやです。
今週の記事は、先週に引き続きアラサーに刺さるアニメ×アニソン特集です！！
こちらは、twitterのフォロワーさんにご協力いただいて、spotify上で『30代オタクに刺さるアニソン』プレイリストを作成したので、そちらを振り返りつつ、独断と偏見でお勧めアニメとアニソンをご紹介するという企画です。
きっとBAILA読者のみなさまにも「懐かしい」や「好きだった」と思うアニメがあるかなと思います。ぜひお付き合いいただけますと幸いです。
それではどうぞ。

大好きな家族がいて、親友がいて、時には笑い、時には泣く、そんなどこにでもある日常。見滝原中学校に通う、普通の中学二年生・鹿目まどかも、そんな日常の中で暮らす一人。ある日、彼女に不思議な出会いが訪れる。この出会いは偶然なのか、必然なのか、彼女はまだ知らない。それは、彼女の運命を変えてしまうような出会い―― それは、新たなる魔法少女物語の始まり――。

OP詐欺と言われた名作アニメ。
こんなふんわりした作画とキャラデザインで誰がこんなヘビーな話になると思った？
でも、それもそのはず。脚本は『PSYCHO-PASS』や『Fate/Zero』で有名な虚淵玄先生ご担当。ひたすらに鬱アニメなのですが考えさせられることが多いことが特徴。
当時ニコニコ動画の住民だったのですが、ランキングをまどマギが搔っ攫っていったのを覚えています。ひどいよ！こんなのってあんまりだよ。
個人的には、ほむらちゃんが義理堅く一生懸命で大好きです。
内容が内容なため気軽におススメはできないのですが、きっと考えることや思うことは多いはず。
そんなアニメのOPはClariSの『コネクト』。爽やかで可愛い『いかにも魔法少女ものっぽいOP』と本編との対比自体が芸術です。

特殊能力者ここに集結!! 超ド級ヒーローアクション!!

誰もが何かしらの超常能力・"個性"を持つようになった世界！"個性"を悪用する敵＜ヴィラン＞を、圧倒的な力で取り締まる「ヒーロー」は皆の憧れの存在となっていた！主人公・緑谷出久（通称「デク」）もまた「ヒーロー」になることを夢見る少年だったのだが...!?

みんな大好きヒーローアカデミア。
登場人物すべてにそれぞれ事情があって努力する姿が本当にかっこよい。各々の姿に背中を押してもらえる王道の少年漫画だと思っています。熱い。
誰もが生まれ持って超能力を持つ社会、誰よりもその力を持って人を助けることを願っていたのに無個性のまま生まれてしまった主人公がなんやかんや遅咲きで能力を身に着けて頑張る話。
主人公が特別に強いって少年漫画あるあるだと思うのですが、ヒロアカは違います。どちらかと言うと出来ない子、だから頑張る子。
そんな姿を見ると、落ち込んだ日だって頑張ろうと思えますよね。
私が特に好きなのは、主人公の友人轟焦凍。彼はナチュラルボーン能力高い人間ですが彼には彼の事情があり、向き合わなければならない事柄がたくさんあります。
人付き合いが得意ではない轟くんが、学生生活を通してクラスメイトと交流を深めて人間らしくなっていく様子には読んでいるこっちがニッコリしますよね。
ヒロアカのアニメも名曲が多いのですが、ピックアップするのは4期よりBLUE ENCOUNTの『ポラリス』。
終盤のA組のみんなが並びながら歩いてくる演出の部分、初めて見た時グッとくるものがあって泣いちゃいました。本当にありがとうございました。

“あやかし”が視えてしまう霊感体質の持ち主、四月一日君尋（ワタヌキ・キミヒロ）はある日、吸い寄せられるように一軒の家に……。そこは、市原侑子（いちはら・ユウコ）という名の妖しい女性が主人をつとめる店で、どんな願いも、見合った対価をはらえばかなえるという。そこで働かざるを得なくなった君尋は、今日もコキ使われて…！？人間の内面を描き出す、不思議コメディ！

今も色褪せないCLAMP先生の名作、xxxHolic。
今年は神木隆之介さん、柴咲コウさん主演で実写映画化もされました。
話自体はシンプルで、あやかしの見えてしまう少年四月一日が、願いを叶える『ミセ』でアルバイトをしているお話。オムニバス形式で話が進むため、とても読みやすいです。
しかし、話には伏線が多く、学ぶことも多いのが特徴。同作者の『ツバサ』と共に読むとその世界の深さに驚かされます。
そんなxxxHolicのアニメの主題歌はスガシカオさんの『19歳』。いま見返しても驚くのですが、とにかくオシャレなOP。初回放送が2006年なのですが、今見ても違和感なく鮮明。
時間があるときにアニメ見返してみよう。

戦国時代の日本、あらゆる願いを叶えるという宝玉・四魂の玉を巡り人間と妖怪の争いが続いていた。

そして500年後の現代、神社の娘･日暮かごめは15歳の誕生日に、神社の祠にある古びた井戸から戦国時代へとタイムスリップし、そこで半妖・犬夜叉と出会う。

とあるハプニングにより無数のかけらに飛び散ったあらゆる願いを叶えるという宝玉・四魂の玉のかけらを集めるために旅することになった犬夜叉とかごめ。その旅の中で、50年前、犬夜叉と桔梗を罠にかけた張本人・奈落の存在が明らかに。二人は奈落を追う中で、旅の中で出会った子狐妖怪七宝、奈落に呪いをかけられた法師弥勒、妖怪退治屋珊瑚の仲間と共に、宿敵奈落を倒すため、玉の因縁を断ち切るために戦っていく。

小学生のころ、月曜日学校から帰ってきて見るテレビ番組と言えば犬夜叉でした。

そんな大好きなアニメが令和の時代に子供世代の話がアニメ化されてテンションが上がったのが2020年のこと。
犬夜叉の兄である殺生丸の娘たちの話でしたが、懐かしのキャラクターたちも登場。とにかく胸アツでした。
そんな色褪せない名作、犬夜叉ですが私の好きなキャラは神楽。敵側の奈落サイドの妖怪ですが、彼女も奈落によって自由の利かない身になっています。

姉御肌で強気な彼女ですが、時折見せる弱さや脆さは心に刺さるものがあります。彼女と殺生丸との関係性がずっと大好きでした。
何かと風や羽がモチーフとなる神楽。縛りが解けたあとは自由でいてほしい。

長い間アニメをやっていたのでOPもEDも素敵なものが多いのですが、ピックアップするのはDo As Infinityの『深い森』。
殺生丸がひたすらに美しいエンディング。Do As Infinityの楽曲がとても雰囲気とあっています。幼い頃にこのエンディングで殺生丸様に心を持っていかれた方も多いのではないでしょうか？

乙骨憂太には、婚約者の少女である特級過呪怨霊・祈本里香が取り憑いていた。同級生から執拗な嫌がらせを受けていた乙骨は、里香が彼らに重症を負わせたことで呪術師に拘束され、死刑を宣告される。しかし強大すぎた里香の力に術師側は尻込み、かつ呪術高専の教師・五条悟の勧めもあったことから、乙骨は東京都立呪術高等専門学校に転校する。

他者との関わりを畏れ、呪術師になることにも生きることにも消極的だった乙骨だが、個性豊かな同級生と関わる内に生きるための自信を持ち、里香を自分から解呪するために呪術師を目指すようになる。

乙骨憂太本当にかっこいい。
本編を紹介すべきなのでしょうが、BAILA7月号に載ってしまった通り私は乙骨の女なので(ちなみにぬいぐるみは私物でした)、前日譚である『呪術廻戦0』をあえてピックアップしたいと思います。みなさまは映画ご覧になりましたか？最高でしたよね？語らせてください。
こちらは本編の主人公、虎杖悠仁が物語の舞台である「東京都立呪術高等専門学校」に入学する前、虎杖の先輩たちの『二年生』が一年生だったころの話です。

0の主人公は転入生乙骨憂太。彼にはかつて婚約した少女の怨霊が付いており、そのせいで自分に危害を与えたものに重傷を負わせた経緯から、生きることを諦めており、内気で気弱な青年でしたが、個性豊かで、どんな状況でも前向きな同級生たちとの交流の中で自分の生き方や使命について前向きに考えるようになります。

最初は何をしてもダメだった乙骨が、努力をして成長をしていく様子には涙が止まらない。私も頑張ろうと3億回は思った。
パンダや狗巻と青春している姿には心からよかったねと思った。
基本的に自分が引っ込み思案なため、虎杖や五条よりも乙骨のほうが気持ちが分かりやすいというのもあったのかもしれないのですが、沼に落ちるまでは早かった。
「自分のせいで」「生きていてごめんなさい」と思っている人間の「自分に何が出来るか」を考える成長劇、心にきますよね。

極めつけは女誑しと揶揄する夏油に対して答えた「失礼だな純愛だよ」(CV:緒方恵美さん)。
たあああああああまらんっすわ、ありがとうございました。
一人の人間の成長を単行本では1巻、映画一本で見られるのも素晴らしいですよね。

そんな映画の主題歌を担当するのはKing Gnu。
『一途』『逆夢』の二曲どちらも大好きなのですが、乙骨と里香ちゃんの純愛と言えば頭に浮かぶのは『逆夢』のためこちらをピックアップしました。
乙骨の何が良いって、優柔不断に見えて自分で決めたことは貫き通すところなんですよね。話が進み、虎杖が主人公の呪術廻戦本編現在も大活躍で目が離せません。