『神戸』、その魅力は景色や洋菓子だけではなくラーメンも———。
みなさんこんにちは、すすれ!ラーメン部、部長清水まやです。
このGWみなさまどうお過ごしでしたか?筆者は実家である神戸に帰ってひたすら阪神エリアのラーメンを食べていました。関西のラーメンと関東のラーメンはかなり趣向が違っており、とても楽しい!
長い間宿題店にしていたお店に行くことも出来たため、充実のGWとなりました。
今回はそんな中から、私のホームグラウンドである『神戸』にフォーカス。
本来、神戸のラーメンと言えば「もっこす」「神戸・第一旭」「二国」に代表される『醤油豚骨』が有名なのですが、現在は万人受け間違いないおしゃれなラーメン店がとても増えました。
幼い頃から慣れ親しんだジャンクなラーメンも大好きなのですが、あえて美味しいすっきりとしたラーメンをセレクトしてみたので、女性の方でも楽しんで頂けるかなと思います。
それではどうぞ。
鯖の上にも三年/三宮
名前からして少し驚くお店。三宮東口を出て新神戸方向に歩くこと2分。通りを入ったところにあるのが『鯖の上にも三年』。
ひっそりとした路地裏にあるのですが、神戸では有名らしく、お昼時になると行列が発生するお店です。
ユーモアの溢れるお名前の通り、こちらのお店のコンセプトは『鯖』。
脂のたっぷりと乗った鯖を使用した創作系のラーメンが多く展開されています。
この日頂いたのは『焼き鯖まぜそば』(1,300円)。
大きな焼き鯖が丸々と乗っているという個性的なビジュアルから一目惚れ。こちらのまぜそばを目当てにお店に訪れたのですが大正解。こちらが絶品でした。
まず目を引くのが大きな鯖。網で焼かれた鯖は表面がパリパリ。身も脂がたっぷりと乗っておりこだわりを感じます。少し鯖が大きすぎるのでは?と一瞬ひるんでしまいますが、ご安心ください。すっきりとしたトッピングのおかげで最後まで美味しく食べられるんです。
食べ方は少しコツが必要。鯖、梅干し、大葉、レモン、タマネギ、ネギ、麺などの具材をレンゲと箸で全て混ぜ合わせます。
鯖がかなり大きいため、混ぜることにかなりのコツが必要でした。(一緒に行った友人の写真を撮らせてもらったのですが、苦戦しています)
だいたい1分ほど無心で混ぜ続けると鯖の身もしっかりと解れてこちらのような状態になります。具材が絡んでとっても美味しそう。
麺は柔らかく弾力のあるもちもちとした平打ち仕様。甘じょっぱいタレ、サバの脂ともしっかり絡んでいます。
当初鯖や味付けが少し重いかなと感じていたのですが、梅干しや大葉のすっきりとした酸味が全体の濃さを爽やかにしてくれており、想像以上に箸の進む一杯です。
味変はお店特製の鯖酢を和えて。まろやかになりとっても食べやすくなります。
少し余った具材は、最初に出されたご飯と一緒混ぜて〆に。鯖の身、タレ、御酢の風味だけではなく御新香も合わさり最後まで美味しく頂けます。
ビジュアルには驚かされますが、最後まで美味しく頂ける気配りを感じる嬉しい一杯です。あまり鯖コンセプトのラーメン店は他にないため、面白いと感じる筆者でした。
JR三ノ宮駅東口から山側に向かって歩くこと二分ほど。こぢんまりとしたお洒落なお店です。
お店の前ではなく道路を挟んで向かいに並んでください。魚の看板がいい味出してます。
〆は少し余った具材にご飯を混ぜて食べるととっても美味。
最後まで美味しく頂ける一杯でした。
鯖の上にも三年
住所:
兵庫県神戸市中央区加納町4-10-3 加納町ビル 1F
神戸市営地下鉄三宮駅より徒歩1
JR三ノ宮駅より徒歩2分
三ノ宮駅(JR)から168m
定休日:月曜
営業時間:
11:30~15:00
18:00~22:00
麺・ヒキュウ /六甲道
神戸の灘区、六甲道にある『麺 ヒキュウ』は魚介白湯系で大きな人気を誇る名店です。
三宮や神戸などの神戸の中心街からは離れますが、その人気は神戸でもトップクラス。昨夏には御影に二号店もオープンしました。
その特徴は甘みのあるまろやかな濃厚魚介スープとなめらかな自家製麺。
この日は念願の『鶏白湯魚介つけ麺 /並200g』(850円)をチャーシュー増(200円)でいただきました。
関西のラーメン店を訪問するたびに思うのですが、首都圏と比べかなり良心的な価格でお財布に優しい。美味しい店もかなり多いので食べ歩きがいがあるなぁと感じます。
トッピングは鶏ムネ、豚バラのチャーシューとメンマ、のりなどかなり豪華。
ふっくらとした厚切りのメンマは食べ応えがあって個人的にとても好みでした。
平打ち麺は『自家製』。加水率が高めのもちもちとしたのど越しは他にはない独特の食感。
全粒粉が入っており、小麦の風味もしっかりと生きています。
スープは魚介と鶏白湯のWスープ。鶏白湯が強いので濃厚ながら甘味が非常にあり、まろやかな仕上がり。
魚介特有の粉っぽさや角が無いので食べやすいと感じる一杯でした。
カウンター席だけではなくテーブル席もあるため、家族連れやお友達と一緒に行くにも良いなと感じるお店でした。
麺 ヒキュウ 六甲道店
住所:兵庫県神戸市灘区永手町3-4-19 嶋田パールハイツ 1F
JR六甲道駅より徒歩3分
六甲道駅から203m
営業時間:
11:30~21:00
METORO RAMEN /三宮
神戸・三ノ宮のセンター街の商店街を少し進んだところの商店街にある昔ながらの商業ビル『サンプラザ』の地下には飲食店街が広がっています。
このあたりの雰囲気が好きで、帰省の度にどこかしらのお店で食事のすることが多い筆者ですが、こちらにある『METORO RAMEN』はドライフラワーの飾られたオシャレなカフェのような店内で優しい味わいのラーメンが食べられること、そして45%カロリーオフの『低糖質麺』に変更が出来るため女性に強くお勧めしたいお店です。
この日頂いたのは『鴨出汁ラーメン』(900円)。
黒いナルトと鶏胸のレアチャーシューが印象的なすっきりとした一杯です。
スープは京鴨のガラをふんだんに使用した贅沢な一杯。背景に鰹や貝の出汁をしっかりと感じ、さながら料亭のおだしのような上品な味わい。
醤油もかなり甘味を感じ、全体的にとってもまろやか。このスープに、ラディッシュやタマネギトッピングの組み合わせは和洋折衷を感じてなんだか神戸っぽい。
何よりおすすめしたいのが同価格で変更できる『低糖質麺』。
低糖質麺にありがちな『ボソボソ感』『パサパサ感』の一切ない麺は感動もの。そして、なんとカロリー45%オフ。
全粒粉入りで風合いある麺は、若干の縮れとちゅるんとしたのど越しが特徴。一般的な麺と比べても遜色ない味わいは初めて口にした瞬間驚きでした。
筆者も乙女の片隅。体重や糖質も気になります。そんな方も多いのではないでしょうか。
罪悪感なく美味しく食べられるラーメン、とても良いですよね。ダイエット中の方にもお勧めです。
METRO RAMEN
住所:兵庫県神戸市中央区三宮町1-9-1 センタープラザ B1F-46
JR三ノ宮駅、阪急・阪神電車神戸三宮駅、ポートライナー三宮駅より徒歩約5分
神戸市営地下鉄三宮・花時計前駅より徒歩約3分
定休日:火曜日
営業時間:
11:00~19:00(売切れ次第終了)
ロックンビリーS1 /塚口
ラーメンオタクなら必ずその存在を耳にし、遠征を憧れる名店『ロックンビリーS1(スーパーワン)』さん。
阪急、JRの塚口駅からやや歩くもののその人気を聞きつけた人々によって常に行列の絶えない人気店です。
その人気の秘密は「水と鶏系」と呼ばれるラーメンを生み出したのがこちらのお店だからと言われており、そのクオリティーの高さにあります。
まずご覧いただきたいのがスープの輝き。一杯ずつ丁寧に作られるラーメンは芸術品。澄んだ醤油スープがとにかく美しい。
こちらのお店は、水と地鶏のみで作るスープが特徴の『水と鶏系』のパイオニア。今や清湯系ラーメンのジャンルの一つとして根付きましたが、シンプルなぶん高い技術力の求められるスープです。そんな一大ジャンルを生み出したお店とあり、遠くから訪れる方も少なくありません。
筆者も長く宿題店としていたのですが、満を持して訪れることができました。もう感動もの。
この日頂いたのは『尼ロック(醤油らぁ麺)全部のせ』(1,600円)。
スープはシンプルで洗練された味わい。一口目からしっかりと鶏の旨味と鶏油のコクを感じます。
水と鶏系に代表される地鶏の味をしっかりと濃縮したスープです。鶏のみでここまでの旨味と深みを出しているという素晴らしさ。
麺は柔らかめの細ストレート麺。柔らかい印象を受けましたが、もっちりとしておりこのスープには最適かなと感じました。鶏油やスープとの相性が抜群です。
胡椒でしょうか?薬味のかかった鶏むね、豚チャーシューも柔らかくジューシー。味玉などのトッピングを含め最後まで美味しく頂くことができました。
非常に丁寧に作られているため待ち時間はある程度覚悟したほうが良いですが、輝くスープを見た瞬間きっと来てよかったと思うはずです。(食べる前でさえ)
ラーメン好きとしても、やはり押さえておきたいお店です。
お店の階段には、店長嶋崎さんのお姿が。ご本人も綺麗なリーゼント姿でそちらにも感動しました。
のれんもロゴもとってもロック。店装も紫を基調としたロックな空間でした。
味玉は硬め。あっさりとした味付けでスープの味を損なわないバランス感がたまらない。
ロックンビリーS1(スーパーワン)
住所:兵庫県尼崎市南塚口町3-29-13
JR福知山線「塚口」駅(西口)より、徒歩8分
阪急神戸本線「阪急塚口」駅(南口)より、徒歩12分
定休日:日・祝
営業時間:
11:00~14:00
18:00~21:00
麺屋 貝原 / 伊川谷
少しアクセスが良く無いのですが、明石と神戸の市境あたりにある濃厚貝だしラーメンをご紹介させてください。
明石駅、もしくは神戸市営地下鉄伊川谷駅からバスに乗り上脇を降りてすぐのところにある『麺屋 貝原』。
神戸にめずらしいしっかりとした濃厚貝だしラーメン。こんなところに本格ラーメン店が?と思うような場所ですが、内装は日本料理屋のようなのでおすすめです。
お気に入りは『貝醤油そば』(950円)。
宍道湖産の大和蜆をふんだんに使用した濃厚な魚介スープは、まろやかで上品。こちらに醤油の深みだけではなく、あさりや牡蠣の味わいがプラスされており、様々な貝の旨味をぎゅっとつめた味わい深いスープです。
豚肩ロースのや鶏むね肉のチャーシューもとっても柔らかいです。筆者お気に入りのトッピングはトマト。ほのかな酸味が深みのあるスープとマッチして爽やか。
コシのある中細の麺はパツンとした歯ごたえとモッチリとした質感が特徴。自家製麺のようですが、シジミの味がしっかりと出ているスープとよく絡んで美味しいです。
しっかりとした量もあるためお腹がいっぱいになります。このあたりに貝をメインとしたラーメンはあまり多く無いのですが、レベルの高い一杯です。
周りは住宅街やスーパーなどの商業施設ではありますが、ぜひお立ち寄りください。
麺屋 貝原
住所:兵庫県神戸市西区池上2-30-1 伊川センタービル 1F
市営地下鉄伊川谷駅より神姫バス『明石駅行き』(57)
上脇降りてすぐ
営業時間:
[月~金]
11:00~14:00
18:00~21:00
[土・日・祝]
11:00~15:00
18:00~21:00
定休日:HPにて告知
洋菓子やお酒だけでない、魅力的な港町神戸。
神戸周辺でおススメしたいおしゃれなラーメン店5選でした。
神戸に住んでいたころラーメンと言えば醤油豚骨だったのですが、上京して12年ほど経つうちにかなりラーメンをめぐる環境も大きく変化していました。
特に三ノ宮近辺にはおしゃれなお店が多く、今回の帰省では食べきれなかったため夏以降にまた訪ねてみようかとワクワクしている筆者です。
洋菓子やお酒、その景観などが有名な街ではありますが、実はグルメもとっても優秀。
神戸、その近辺にお立ち寄りの際はぜひラーメンも食べていただけると嬉しいです。
5月下旬には大阪のラーメン巡りログを投稿できればと思います。ぜひご期待ください。
▲同じバイラーズのまあささんと、麺好き女性による女性のためのラーメン情報Instagramやっています。
4日に一回くらいおすすめのラーメンやさん更新されてます。よければあそびにきてください~!質問もなんでもDMよりどうぞ~!
わたしのブログで「ここ気になるなぁ」など、ちょっと良いお店が見つかると嬉しいです。
またおススメのラーメン揃ったらご紹介させてください。
それではみなさままたお会いしましょう!またね~。