人生の３分の１は眠る時間で、睡眠の質の向上が健康と美に深くかかわっている、というのは周知の事実。外気とストレスにさらされた日中の自分をリセットするために、家の中で眠る前に過ごすいくつかの習慣、30代の女性ならその大切さを実感しているのでは？ 例えばそれは、バスタイム後のスキンケアだったり、SNSや趣味に使う時間だったり、”何もしない”というリラックスタイムかもしれない。そんなリセットのための日常的習慣の中に、ぜひ「上質なパジャマに着替える」という選択肢を入れてみてほしい。
マーガレット・ハウエルの定番、ストライプパジャマ。バンドカラーはファッショナブルなだけでなく、ストレスなく過ごせる着心地の良さも。パジャマ￥39,000／アングローバル（マーガレット・ハウエル ハウスホールドグッズ）
30代になって、ちょっといいスキンケア化粧品に手を伸ばしたり、部屋のアロマやインテリアに目を向けたりするように、ナイトウェアをブラッシュアップ。家の中で着る服にしてはお値段も張るし、肩が凝りそう……そう思っている人にこそ、ぜひ手に取ってほしい。Tシャツにスウェット、少し前に流行したふわもこルームウェア……どれも着心地だっていいし、自分らしいリラックスを与えてくれるアイテムだけど、きちんと眠るために作られたパジャマを着て過ごす「人生の３分の１のプライベート時間」は、とても豊かだ。それはきっと、リッチな美容液を使い続けるのと同じように、「人生の美しさ」に効いてくるはずだから。
【select point】
・着心地のいい、上質な天然素材であること。
・「眠るため」に作られたオーセンティックなデザインを。
・自分を愉しませ、誰かに見せたくなるファッショナブルさも。
着心地もファッション性もばっちり。パジャマの名品５
知っているとさらに愛着がわく、人気ブランドのヒストリー【デレク ローズ】
『ハリー・ポッターと賢者の石』は、イギリスの伝統的なトラッドスタイルが小道具の随所に散りばめられていて、ファッションの観点からも楽しめる映画だ。その劇中、主人公のハリーが着用していたナイトウェアがデレク ローズのもの。端正なテーラードスタイルと、ひとめでわかる上質な素材使いがいかにも英国らしい。デレック ローズは、3代にわたり、ナイトウェアを作り続けてきたブランドで、1926年に創立され、ロンドンのサヴィル・ロウに最初の店舗を構えた。
清潔感のあるホワイトのコットンパジャマ。リッチな仕立だけれど、リラックスして着られる。パジャマ￥27,000／ヴァルカナイズ ・ロンドン（デレク ローズ）
「ナイトウェア業界に最高級の贅沢感をもたらす」という理念のもと創立された専門ブランドとして、最高級のシルク、コットンなどを使用。パジャマのボタン穴は、寝ているときに開いてしまわないように、通常縦に開いているものが横になっている。実用性と快適性を追及することで、結果的に非常に美しいデザインを生み、継承してきたデレク ローズ。現在はラウンジウェア、アンダーウェア、アフタージムのレジャーウェアにもデザインの範囲を拡げて、身につける人のプライベートの時間を豊かにし続けている。
最高級のシルクパジャマ。保温性、吸湿性に優れ、一度身につけると手放せなくなる。パジャマ￥64,000／ヴァルカナイズ ・ロンドン（デレク ローズ）
写真・冨田惠 文･久保田梓美
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