【私と仕事と生理】トラベルインフルエンサー aiaiさんの「生理の日のマイルール」

生理との向き合い方を、各界で活躍する女性にインタビューする連載企画。今回話を伺ったのは、国内外を旅しながら働くトラベルインフルエンサーのaiaiさん。

国内外を旅しながら、都市やホテル、商品のPRを主に行う、トラベルインフルエンサーのaiaiさん。そのほかにも、ブランドの商品撮影やSNS運営、ビ ーチウェアブランド「unoia」のプロデュース業と、活躍は多岐にわたる。

「大学卒業後はアパレル企業に就職し、販売員として働いていました。退職して世界中を旅しながらSNSに写真を投稿していたところ、オファーをいただいて、旅情報を発信する“プロトラベラー®”に。それ以外の仕事と両立していくため2019年に引退し、現在はフリーランスとして活動しています」

コロナ禍前には、国内を含めて1年に平均20回は旅へ。そのため、旅の期間に生理が重なることはしょっちゅうだそう。

「昔から生理痛はほとんどなく、下半身がだる重〜く感じる程度だったのですが、数年前からPMSの症状が現れて……胃腸の不快感と胸の張り、頭痛が年々悪化。でも旅行中は生理のことを考える余裕がないせいで、あまりストレスを感じずにすんでいます。撮影や取材に加えて、個人的にもやりたいことや行きたい場所が多すぎて、すべてこなすのに夢中なんです（笑）」

みっちり詰め込んだ予定をスムーズに進めるために、生理の対策は入念そのもの。信頼する生理用品を日本から欠かさず持参し、海やアクティビティの日などは、トイレに行くタイミングまでスケジューリングしているとか！

「フィット感がバツグンでズレにくい、『エリス』の“素肌のきもち”シリーズを長年リピート中。移動のタイミングでトイレに寄るなど調整して、時間のロスを防いでいます。トイレの有無が不明なエリアに行く際は、ナプキン＋吸水ショーツをセット使い。ビーチリゾートを訪れる際は、オーガニックコットンのタンポンも必須です。私はタンポンを替えるのに時間がかかるため、同行する友達を待たせてしまうのが心苦しくて。友達が待ち時間を有効に使えるように、替えるタイミングは事前に伝えるようにしています」

30代に入ってから、旅の疲れが長引くなど、体力の衰えを実感。大好きな旅を続けるためにも、セルフケアを大切にするようになったと言う。

「体のSOSを自覚したキッカケはコロナ禍。旅ができず、のんびり過ごしていたら、体調が劇的に改善したんです。以降、旅の予定は詰めすぎないようにし、帰国後は休息日を設けて体をいたわることを心がけています。生理と同じように、仕事も体調もしっかり管理することで、より旅を楽しめると学びました。行きたい国もやりたいことも、まだまだあきらめません！」

  8:00　起床、朝食

10:00　撮影

15:00　昼食

16:00　写真・動画編集、SNS作業

20:30　夕食

22:00　帰宅、SNSをチェック

23:00　写真・動画編集、SNS作業の続き

  1:00　終業

1. 生理から意識をそらす
2. 言える人には生理中だと宣言
3. つらいときは、急ぎの仕事以外は後回しに

「生理を気にすればするほど気分も体調も悪化するため、考えないようにしています。旅先では特に、同行者と共有することを徹底。経血の漏れを気にかけてくれたり、トイレ休憩を相手から提案してくれたり。恥ずかしくて言えなかった昔と比べて、精神的な負担がぐんと減りました」

撮影／nae.　イラスト／Kaho Iwaya〈opnner〉　取材・原文／中西彩乃　※BAILA2023年6月号掲載