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アフターピルが薬局で買える利点と注意点とは?【医師が回答! 30代・40代の生理・妊娠悩み&疑問】

30代・40代の生理のお悩みや疑問に、人気産婦人科専門医がお答え! 今回は、「アフターピルが薬局で買えるようになったこと」について聞きました。

薬局でアフターピルが買えるようになる利点は? 注意すべきことは?

アフターピル(緊急避妊薬)が薬局で買えるようになるメリットとデメリットは?

Kwangmoozaa/shutterstock

30代・40代女性の、薬局でアフターピルが買えることに関する「リアルな生理・妊娠悩み&疑問」!

・「前にアフターピルを飲んだときは、初診のクリニックに出かけていって、薬を処方してもらうまで結構な時間がかかり……。妊娠が成立していないと分かるまで、すごくドキドキ。なんで自分ばかりがこんな思いをしなきゃいけないのかと、当時の彼にもイライラしました。薬局で買えるようになるとラクだなと思いますが、また女の私だけが薬局に行くのかと思うと、やっぱりイライラします……」
 
・「薬局でアフターピルを買えるようになると聞きました。便利な反面、気軽に買えるなら……と、コンドームを使わなくでもいいでは?と考える男性もいそうで、不安も募ります」

医師がお答え!

【監修】
稲葉可奈子先生

産婦人科専門医 関東中央病院産婦人科 医長

稲葉可奈子先生


京都大学医学部卒業、東京大学大学院にて医学博士号を取得。現在は関東中央病院産婦人科で医長をつとめる。「みんパピ!みんなで知ろうHPVプロジェクト」代表理事。産婦人科診療の傍ら、子宮頸がん予防や性教育など、生きていく上で必要な知識や、正確な医療情報とリテラシー、育児情報などを、SNSやメディア、企業研修などを通して発信。プライベートでは、四児の母。

薬局で買える=妊娠を阻止できる可能性が高まる! 注意すべきは男性側の誤解・悪用

「これまでは婦人科で処方をしてもらう必要があったアフターピル(緊急避妊薬)ですが、現在はOTC化(医療用医薬品を、薬局で処方箋なしで買えるようにすること)がスタート。まだ試験販売をスタートさせている特定の薬局のみでですが、婦人科を介さずに薬局で買えるようになりました。

女性側の利点を考えると、アフターピルへのアクセスがよくなることは非常にウェルカムなことだと思っています。アフターピルはなるべく早くに内服したほうが避妊効果が上がるもの。避妊に失敗した際に、翌朝、婦人科が開く時間を待たなければならないとなると、妊娠の確率が上がってしまいますが、まだアフターピルを販売しているドラッグストアが開いている時間であれば、妊娠阻止率が上がるわけです。

ただ、アフターピルが簡単に手に入るようになると、アフターピルの効果をきちんと理解していない男性に悪用されるリスクもあるというのが正直なところで、注意すべき点です。

女性にアフターピルを飲ませておけば、避妊を気にしないでよい、といった感じに考える男性も世の中にはいるようです。アフターピルを飲めば、コンドームをつけなくてもいい、というわけではありません。コンドームは感染予防のためにも大事。また、アフターピルを飲めば絶対に妊娠しない、というわけではないのです。コンドームのように使用するものではなく、あくまで緊急用の薬と認識しましょう」

薬局で買える=服用までの時間を短縮できるということのよう。

取材・文/櫻木えみ

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