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【働くわたしのカラダもやもやNOTE】性行為の痛み。原因と対策は?

女性の体に関する“もやもや”を専門家に尋ねる連載企画。今回のお悩みは性行為の痛み。産婦人科医の高橋怜奈先生が、病気のリスクやぬれにくい場合の対処法を教えてくれました!

セックスで挿入時にひりひりしたり、奥が痛むことが。解決できることはある…?

パートナーとのセックスに痛みを感じることがあり、行為をすることが億劫になってしまいます。挿入時にひりひり痛かったり、終わったあとにおしっこをすると少ししみるような感じがあったり。また、体勢によっては奥が痛むこともあります。これは改善できるものでしょうか。何か病気が隠れていたりしないか心配です。(32歳・メーカー)

教えてくださるのは
高橋怜奈先生

産婦人科医

高橋怜奈先生


産婦人科専門医として診察を行うほか、メディア出演やSNS、YouTube(@renatkhsh)を通して、妊娠やセックス、生理など、体にまつわる幅広い情報を積極的に発信する。元プロボクサーとして試合を行なっており、現在はベリーダンサーとしても活動。

摩擦によって膣の入り口や粘膜が傷ついてしまっているのかも。潤滑ジェルや、挿入の深さを調節するグッズを取り入れてみて!

まず考えられる痛みの原因は、摩擦によって生じる粘膜の傷。とくに潤滑液が充分に出ないまま挿入し、激しく動いてしまうと、デリケートな粘膜は簡単に傷ついてしまいます。

摩擦を防ぐためには、前戯に時間をかけて、しっかりぬれてから挿入すること。潤滑液の量は体質で異なるため、もともとぬれにくい人は、市販の潤滑ジェルを代用するとよいでしょう。相手には「これを使うと気持ちいいらしいよ」と提案すれば、お互いポジティブに取り入れやすいと思います。

奥が痛むのは、膣に対して男性器が大きいのかも。同じパートナーと定期的に性行為を続けると、膣は男性器のサイズに合わせて広がります。慣れるまでは、男性器の根元に装着して挿入の深さを調整できるグッズを取り入れるのもひとつの対策法です。

ほかに考えられる原因は、子宮内膜症や性感染症です。クラミジアや淋菌は性行為で痛みを感じることがあり、おしっこがしみるのは性器ヘルペスでも起こる可能性があります。婦人科検診や性感染症の検査を受けていない人は、受診をおすすめします。

ちなみに、以前と比べて潤滑液の量の減少や、膣の縮小を実感したら、女性ホルモンが低下している可能性が。その場合は、更年期障害の治療に用いられるホルモン補充療法などの選択肢があります。ただし、長期間セックスをしていないことでも同様の現象が起きるので、まずは自分でマッサージなどを行ってみて、数カ月ほど様子を見るのもよいでしょう。

私たちが日常で実践できること

指で膣を広げるようにマッサージ

指で膣を広げるようにマッサージ

「性行為を長い間していないと、膣の血流が滞って萎縮してしまうことが。湯船に浸かりながら膣に指を入れて、広げるようにマッサージをしてみてください。週3日ほど行うと、徐々に広がりを実感できるはず! また、骨盤底筋のトレーニングも効果的です」

イラスト/green K 取材・原文/中西彩乃 ※BAILA2024年5月号掲載

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