夫が不妊治療に消極的。妻だけでクリニックでの治療はできる？【医師が回答！ 30代・40代の不妊治療悩み＆疑問】

30代・40代の不妊治療のお悩みや疑問に医師が回答！ 今回は男性が不妊治療に対して消極的な場合、どうしたらよいかを聞きました。

・「結婚して4年、それなりに性交渉もあるのに妊娠できずにいます。もうすぐ35歳で焦り始めています。夫に不妊治療の話をすると、『まだ30代だし、お互い仕事も忙しいんだから、そこまでしなくてもいいよ』と消極的。私だけの通院で人工授精や体外受精はできますか？」

「女性が不妊治療を希望して、男性のほうはそこまで乗り気でもないというパターンは多いように思います。女性は男性と比較して自分の年齢でタイムリミットを自覚され、不妊治療に意欲的な方が多いです。

不妊治療を始めると、治療や来院回数は女性が圧倒的に多いです。ですが、男性も参加しなくてはならない治療は確実にあります。排卵の際に、“精子を出す”ことだけは男性に頑張ってもらわないと、妊娠成立には結びつかないわけです。

ですが、2人の間で不妊治療への温度差があまりにもありすぎると、その大事な時にうまくいかない……なんてことも。ですから治療については、ご夫婦、カップルできちんと話し合ったほうがよいと思います。

今は保険診療で不妊治療を受ける場合に、男性も一緒に診療に参加することを求められるケースが増えています。夫婦・事実婚であることの証明が求められ、同意書が必要だったりします。そういった意味でも夫婦、カップル間での話し合いはマストといえそうです」

夫婦、カップル間で十分話し合ってから、クリニックを訪れるのがよさそうです。

取材・文／櫻木えみ