【不妊治療 男性が気をつけること】採取前の禁欲ルールは？【医師が回答！30代・40代の妊活悩み＆疑問】

30代・40代の不妊治療のお悩みや疑問に医師が回答！ 今回は精液採取前の射精について聞きました。

・「もともとセックスレスの私たち夫婦。人工授精を始めましたが、精液検査の結果、『精子は数も多めだけど動きが鈍い』と言われてしまいました。もともと淡白な夫で、普段射精をしているそぶりなし。射精の回数を増やすべき？」

・「受精卵を作るために精液を採取して提出したところ、量が少ないと言われてしまい、やり直しになりました。次回採取前は射精をしないで溜めようと思っていますが、どのくらいの頻度で射精していいものですか？」

「精液採取を控えている周期の、理想的な射精回数自体は、週に3〜4回。難しい場合はもう少し回数が減ると思うのですが、高頻度で出したほうが新鮮な精子が増え、質が高まるのです。

射精をせずに溜めておくと精液量が増えるので、つい回数を減らして精液採取に備えようとする男性もいます。ですが、2日に1回程度の射精では、精液量はさほど減りません。高頻度で出しておいたほうが、DNAの損傷が少ない精子が出る確率が上がるのです。

治療本番まではなるべく出して、質の高い精子を目指しましょう」

治療中は、男性も高頻度の射精で備えたいもの。

取材・文／櫻木えみ